磯ぶし源太

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磯ぶし源太
橋幸夫シングル
B面 緋桜ふぶき
リリース
ジャンル 演歌
時間
レーベル ビクター(VS-455)
作詞・作曲 佐伯孝夫(作詞)
吉田正(作・編曲)
橋幸夫 シングル 年表
木曽ぶし三度笠
(1960年12月10日)
磯ぶし源太
(1961年)
若い素顔
(1961年5月5日)
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「磯ぶし源太」は、1961年3月5日に発売された橋幸夫の6枚目のシングルである(VS-455)。橋が主演する同名の映画が作られ、その主題歌となっている。

概要[編集]

  • 1960年7月、橋は「潮来笠」でデビューし、その年、半年間で5枚のシングルをリリースし、全作品ともビクターヒット賞を獲得した。翌61年のシングルリリースは11枚で、その最初となるのが、本楽曲である[1]
  • 作詞は佐伯孝夫、作曲は吉田正で、デビュー以来変わっていない。
  • 「潮来笠」同様、板東(関東)を対象としたもので、本作は水戸、日立周辺を対象としている。
  • 本作のジャケットではじめて着物姿の橋の写真が使われた。これまで、股旅物でも洋服姿が続いていたことについて、橋は、「ジャケットを作っていたビクターの宣伝部に顔を出すと時はほとんど洋服.....着物姿のイメージはファンの方が強かった(が宣伝部ではそれほどでもなかった)のではないか」と回顧している[1]
  • 踊りの振り付けは、前作の「木曽ぶし三度笠」同様、楳茂都梅延である[2]
  • 本作で佐伯孝夫は第3回日本レコード大賞の作詞賞を受賞した。
  • c/wは「緋桜ふぶき」で作詞、作曲、振付けとも、佐伯、吉田、楳茂都と同じである。
  • 1961年に年間で15万枚を売り上げ、ビクターの年間ヒット賞を受賞した[3]

収録曲[編集]

  1. 磯ぶし源太
    作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
  2. 緋桜ふぶき
    作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正

収録アルバム[編集]

  • 『元祖、股旅ここにあり!』(2001年11月21日) VICL-60817
  • 『橋幸夫が選んだ橋幸夫ベスト40曲』(2000年10月4日)VICL-60641~2
  • 『股旅演歌ベスト<潮来笠から子連れ狼まで>』(1986年5月21日) VDR-1195
  • 颯爽!橋幸夫 股旅名曲集』1972/7(LP・SJX-10032)<COLEZO!>で復刻 2005/3(VICL-41192)
  • 『橋幸夫/股旅~ベスト・オブ・ベスト』(1994年10月26日)VICT-15078

......他、

映画[編集]

磯ぶし源太
監督 安田公義
脚本 浅井昭三郎
製作 高森富夫(「企画」)
出演者 橋幸夫
音楽 吉田正
主題歌 「磯ぶし源太」(橋幸夫)
撮影 竹村康和
編集 西田重雄
製作会社 大映
公開 日本の旗1961年7月19日
上映時間 64分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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  • 本作を主題歌とする「磯ぶし源太」(大映京都)が橋幸夫主演で制作され、1961年7月19日に公開された[4]。モノクロで、上映時間は橋主演の歌謡映画では珍しい「64分」の中編作である。
  • ものがたりは、常州磯浜宿の貸元の子源太(橋幸夫)が、悪人達とのいざこざから郷土をでてやくざの修業に励み、一年後の祭りの晩、姉に悪人達の魔手が迫る時、戻った源太が大活躍する痛快股旅物。
  • 1998年にビデオソフト(VHS)化されたが廃盤、現在はDVD化はされてない。

スタッフ[編集]

  • 企画 - 高森富夫
  • 脚本 - 浅井昭三郎
  • 監督 - 安田公義
  • 撮影 - 竹村康和
  • 美術 - 太田誠一
  • 音楽 - 吉田正
  • 録音 - 奥村雅弘
  • 照明 - 美関弘
  • 編集 - 西田重雄
  • スチル - 松浦康雄

出演者[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b 橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』ISBN 4-948735-16-7 ワイズ出版(東京)1993/6 24頁
  2. ^ 内蔵資料より
  3. ^ 週刊サンケイ』1962年2月12日号(田家秀樹『読むJ‐POP―1945‐1999私的全史 あの時を忘れない』徳間書店、1999年、59-60頁。ISBN 4-19-861057-6
  4. ^ 橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』前掲 281頁