相森中学校 (小惑星)
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相森中学校 187531 Omorichugakkou | |
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仮符号・別名 | 2006 UM63 |
分類 | 小惑星 |
軌道の種類 | 小惑星帯 |
発見 | |
発見日 | 2006年10月20日 |
発見者 | 反町洋祐 中島厚 |
軌道要素と性質 元期:2017年2月16日 (JD 2,457,800.5) | |
軌道長半径 (a) | 2.310 AU |
近日点距離 (q) | 2.063 AU |
遠日点距離 (Q) | 2.557 AU |
離心率 (e) | 0.107 |
公転周期 (P) | 3.51 年 |
軌道傾斜角 (i) | 5.65 度 |
近日点引数 (ω) | 43.94 度 |
昇交点黄経 (Ω) | 12.17 度 |
平均近点角 (M) | 322.83 度 |
物理的性質 | |
絶対等級 (H) | 17.3 |
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相森中学校(おおもりちゅうがっこう、187531 Omorichugakkou)は、小惑星帯にある小惑星である。
2006年10月、長野県須坂市の須坂市立相森中学校生徒らが伊那市の入笠山(にゅうかさやま)光学観測所で行った観測で発見された[注釈 1]小惑星のひとつ[1][2]。名称は中学校名にちなむ。
発見・命名
[編集]2006年10月、相森中学校OBで、宇宙航空研究開発機構 (JAXA) 主幹研究員であった中島厚が、JAXAの入笠山光学観測所で行っていた小惑星探査に相森中学校生徒を招いた[1][2][3](相森中学校の創立60周年記念事業の一環でもあった[4][5][6])。生徒たちが撮影した画像を、中島の研究室で開発したソフトウェアで解析したところ、新天体と思われる15個の天体を検出した[1][2][7][3]。2014年までに、そのうち5つの軌道が確定して小惑星番号が付され、これに伴い命名権を得ることとなった[2][3][注釈 2]。小惑星番号187531を付されたこの天体は、5つのうちもっとも早く小惑星番号付与に至ったものである[3]。
2015年、中島は5つの小惑星の命名を相森中学校に依頼[2]。2016年、相森中学校では小惑星の命名を創立70周年記念事業の一環とし、生徒会が生徒から名前を募集した[1]。5つの小惑星への命名は2016年6月より順次国際天文学連合 (IAU) に申請されたが[1]、最初に申請されたのがこの天体への「相森中学校」命名であった[2]。2017年1月17日付の小惑星回報(MPC 103027)で命名が公表され、正式名称となった[4]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ IAUのデーターベースでは、Y. Sorimachi と A. Nakajima が発見者としてクレジットされている。
- ^ 小惑星の「発見」、仮符号や小惑星番号の付与、命名の手続き等については、Wikipediaの「小惑星」の項目や、日本スペースガード協会の[1]内「小惑星探しの基礎知識 」(2017年2月6日閲覧)なども参照。
出典
[編集]- ^ a b c d e “小惑星 その名は「相森中学校」 長野の生徒発見”. 毎日新聞. (2017年1月21日) 2017年2月5日閲覧。
- ^ a b c d e f “星の名は。…「相森中学校」 06年須坂の生徒発見の小惑星”. 信濃毎日新聞. (2017年1月21日) 2017年2月5日閲覧。
- ^ a b c d 中島厚、黒崎裕久(宇宙航空研究開発機構) (2008年11月5日). “第52回 宇宙科学技術連合講演会 JAXA入笠山光学観測所を利用した高校生等による小惑星・デブリ探索”. 2017年2月5日閲覧。
- ^ a b “MPC 103027” (2008年11月5日). 2017年2月5日閲覧。
- ^ “相森中学校創立60周年記念式典/記念講演”. 須坂新聞. (2006年11月16日) 2017年2月5日閲覧。
- ^ “星の名は…~生徒発見の小惑星に命名”. 須坂新聞. (2017年1月28日) 2017年2月5日閲覧。
- ^ “相森中が小惑星命名!?”. 須坂新聞. (2016年10月8日) 2017年2月5日閲覧。
関連項目
[編集]- 須坂 (小惑星) (262419 Suzaka)
外部リンク
[編集]- (187531) Omorichugakkou - MPC Database(小惑星センター)
- 187531 Omorichugakkou の軌道要素 - JPL Small-Body Database Browser(ジェット推進研究所)