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== 分布 ==
== 分布 ==
[[アメリカ合衆国]]南東部
[[アメリカ合衆国]]南東部


== 形態 ==
== 形態 ==
最大種は[[フタユビアンフューマ]]で最大全長116cm。体形は長い。体色は黒または灰色。
最大種は[[フタユビアンフューマ]]で最大全長116cm。体形は長い。体色は黒または灰色。


成体に外鰓はないが、左右に1つずつ鰓穴が残る。四肢は小型で、最大でも2cm程度。指趾は1-3本
成体に外鰓はないが、左右に1つずつ鰓穴が残る。四肢は小型で、最大でも2cm程度。指趾は1-3本。目蓋と舌を欠く。<ref name=EoR>{{cite book |editor=Cogger, H.G. & Zweifel, R.G.|author= Lanza, B., Vanni, S., & Nistri A.|year=1998|title=Encyclopedia of Reptiles and Amphibians|publisher= Academic Press|location=San Diego|pages= 72|isbn= 0-12-178560-2}}</ref>


人間の約25倍という生物中で最大のDNA量を持つ<ref>[http://www.scientificblogging.com/genomicron/junk_dna_and_the_onion_test "Junk DNA and the Onion Test"] 1 June 2008.</ref>
目蓋と舌を欠く。<ref name=EoR>{{cite book |editor=Cogger, H.G. & Zweifel, R.G.|author= Lanza, B., Vanni, S., & Nistri A.|year=1998|title=Encyclopedia of Reptiles and Amphibians|publisher= Academic Press|location=San Diego|pages= 72|isbn= 0-12-178560-2}}</ref>


人間の約25倍という生物中で最大のDNA量を持つ<ref>[http://www.scientificblogging.com/genomicron/junk_dna_and_the_onion_test "Junk DNA and the Onion Test"] 1 June 2008.</ref>
== 分類 ==
== 分類 ==
* ''Amphiuma means'' [[フタユビアンフューマ]]
* ''Amphiuma means'' [[フタユビアンフューマ]]
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== 生態 ==
== 生態 ==
[[川|河川]]や[[池]][[沼]]、[[湿原|湿地]]などに生息する。流木の下や他の動物が掘った穴などを隠れ家にする。水が干上がると泥の中で夏眠することができる。
[[川|河川]]や[[池]][[沼]]、[[湿原|湿地]]などに生息する。流木の下や他の動物が掘った穴などを隠れ家にする。水が干上がると泥の中で夏眠することができる。食性は動物食で、[[昆虫類]]、[[甲殻類]]、[[魚類]]、両生類、[[爬虫類]]などを食べる。[[夜行性]]


繁殖形態は卵生。[[体内受精]]。水辺の穴や倒木の下などに卵を産み、母親は卵が孵化するまでの約5ヶ月間卵にとぐろを巻いて保護する。幼生は外鰓を持つ。約4ヶ月で変態して成体となり、外鰓が消失し肺呼吸をはじめるが、完全に機能する内鰓も持つ
食性は動物食で、[[昆虫類]]、[[甲殻類]]、[[魚類]]、両生類、[[爬虫類]]などを食べる。

夜行性。

繁殖形態は卵生。[[体内受精]]。水辺の穴や倒木の下などに卵を産み、母親は卵が孵化するまでの約5ヶ月間卵にとぐろを巻いて保護する。

幼生は外鰓を持つ。約4ヶ月で変態して成体となり、外鰓が消失し肺呼吸をはじめるが、完全に機能する内鰓も持つ。


== 人間との関係 ==
== 人間との関係 ==

2020年5月6日 (水) 11:01時点における版

アンフューマ科
フタユビアンフューマ
フタユビアンフューマ Amphiuma means
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 両生綱 Amphibia
: 有尾目 Urodela
上科 : イモリ上科 Salamandroidea
: アンフューマ科 Amphiumidae
Gray, 1825
: アンフューマ属 Amphiuma

アンフューマ科(アンフューマか、Amphiumidae)は、両生綱有尾目に属する科。現地では conger eel または congo snake と呼ばれている。congerとはアナゴのことである。

分布

アメリカ合衆国南東部。

形態

最大種はフタユビアンフューマで最大全長116cm。体形は長い。体色は黒または灰色。

成体に外鰓はないが、左右に1つずつ鰓穴が残る。四肢は小型で、最大でも2cm程度。指趾は1-3本。目蓋と舌を欠く。[1]

人間の約25倍という生物中で最大のDNA量を持つ[2]

分類

生態

河川湿地などに生息する。流木の下や他の動物が掘った穴などを隠れ家にする。水が干上がると泥の中で夏眠することができる。食性は動物食で、昆虫類甲殻類魚類、両生類、爬虫類などを食べる。夜行性

繁殖形態は卵生。体内受精。水辺の穴や倒木の下などに卵を産み、母親は卵が孵化するまでの約5ヶ月間卵にとぐろを巻いて保護する。幼生は外鰓を持つ。約4ヶ月で変態して成体となり、外鰓が消失し肺呼吸をはじめるが、完全に機能する内鰓も持つ。

人間との関係

ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。流通量は少ない。

関連項目

参考文献

  • 千石正一監修 長坂拓也編著 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、232頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 両生類・はちゅう類』、小学館2004年、21頁。
  • 山崎利貞 『爬虫・両生類ビジュアルガイド イモリ・サンショウウオの仲間 有尾類・無足類』、誠文堂新光社2005年、30-31頁。
  1. ^ Lanza, B., Vanni, S., & Nistri A. (1998). Cogger, H.G. & Zweifel, R.G.. ed. Encyclopedia of Reptiles and Amphibians. San Diego: Academic Press. pp. 72. ISBN 0-12-178560-2 
  2. ^ "Junk DNA and the Onion Test" 1 June 2008.