「篠原長重 (三好家臣)」の版間の差分
表示
削除された内容 追加された内容
m 改名済 |
m編集の要約なし |
||
1行目: | 1行目: | ||
{{基礎情報 武士 |
{{基礎情報 武士 |
||
| 氏名 = 篠原 |
| 氏名 = 篠原長重 |
||
| 画像 = |
| 画像 = |
||
| 画像サイズ = |
| 画像サイズ = |
||
26行目: | 26行目: | ||
}} |
}} |
||
'''篠原 長重'''(しのはら ながしげ)は、[[戦国時代 (日本)|戦国時代]]の[[武将]]。[[三好氏]]の家臣。[[阿波国]]阿波郡[[秋月城 (阿波国)|秋月城]]主<ref>『細川家記』</ref>。 |
'''篠原 長重'''(しのはら ながしげ)は、[[戦国時代 (日本)|戦国時代]]の[[戦国武将|武将]]。[[三好氏]]の家臣。[[阿波国]]阿波郡[[秋月城 (阿波国)|秋月城]]主<ref>『細川家記』</ref>。 |
||
== 略歴 == |
== 略歴 == |
||
[[天文 (元号)|天文]]24年([[1555年]])、[[篠原長房]]の子として誕生。 |
[[天文 (元号)|天文]]24年([[1555年]])、[[篠原長房]]の子として誕生した。篠原氏は代々、阿波[[守護代]]の三好氏に仕え、長重の父・長房の代には若年であった三好家当主・[[三好長治]]とその弟である[[讃岐国]]の[[十河存保]]を補佐し、阿波・[[讃岐国|讃岐]]両国の軍勢を率いてしばしば[[畿内]]へ出兵した。長重は父と共に各地の合戦に参加し、「'''手柄中々申しつくしがたし'''」と賞された<ref>『みよしき』</ref>。 |
||
[[元亀]]元年([[1570年]])10月、長重は[[摂津国]]に上陸し([[野田城・福島城の戦い]])、 |
[[元亀]]元年([[1570年]])10月、長重は[[摂津国]]に上陸し([[野田城・福島城の戦い]])、叔父・[[篠原自遁]]と連署で[[本興寺 (尼崎市)|本興寺]]に禁制を発給し<ref name="wakamatsu"/>、[[元亀]]2年([[1571年]])[[正月]]には四国に戻り讃岐の[[西光寺 (阿波市)|西光寺]]に、その後、畿内に戻り元亀3年([[1572年]])12月には[[山城国]]大山崎の[[離宮八幡宮]]にそれぞれ禁制を発給した<ref name="wakamatsu"/>。 |
||
しかし、父・長房と、自遁・長治が不和となり、元亀4年([[1573年]])5月、長治と |
しかし、父・長房と、自遁・長治が不和となり、元亀4年([[1573年]])5月、長治と十河存保の軍勢が長房の居城である[[上桜城]]に押し寄せた([[上桜城の戦い]])。約2か月の籠城戦の後、長房と長重は、同年7月16日早朝、十河存保の陣を急襲したが敗北し、長重は讃岐[[香西氏]]の家臣・[[植松資久]]に討ち取られた<ref>『香西史』第九編 第八章 第八節 植松久助</ref>。享年19<ref>『阿波志』</ref>。 |
||
== 脚注 == |
== 脚注 == |
2019年1月27日 (日) 04:59時点における版
時代 | 戦国時代 |
---|---|
生誕 | 天文24年(1555年) |
死没 | 元亀4年7月16日(1573年8月13日) |
別名 | 通称:小字小一郎、孫四郎 |
官位 | 大和守 |
主君 | 三好長治 |
氏族 | 篠原氏(橘朝臣) |
父母 | 父:篠原長房 |
妻 | 三好実休娘[1] |
篠原 長重(しのはら ながしげ)は、戦国時代の武将。三好氏の家臣。阿波国阿波郡秋月城主[2]。
略歴
天文24年(1555年)、篠原長房の子として誕生した。篠原氏は代々、阿波守護代の三好氏に仕え、長重の父・長房の代には若年であった三好家当主・三好長治とその弟である讃岐国の十河存保を補佐し、阿波・讃岐両国の軍勢を率いてしばしば畿内へ出兵した。長重は父と共に各地の合戦に参加し、「手柄中々申しつくしがたし」と賞された[3]。
元亀元年(1570年)10月、長重は摂津国に上陸し(野田城・福島城の戦い)、叔父・篠原自遁と連署で本興寺に禁制を発給し[1]、元亀2年(1571年)正月には四国に戻り讃岐の西光寺に、その後、畿内に戻り元亀3年(1572年)12月には山城国大山崎の離宮八幡宮にそれぞれ禁制を発給した[1]。
しかし、父・長房と、自遁・長治が不和となり、元亀4年(1573年)5月、長治と十河存保の軍勢が長房の居城である上桜城に押し寄せた(上桜城の戦い)。約2か月の籠城戦の後、長房と長重は、同年7月16日早朝、十河存保の陣を急襲したが敗北し、長重は讃岐香西氏の家臣・植松資久に討ち取られた[4]。享年19[5]。
脚注
出典
- 若松和三郎『戦国三好氏と篠原長房』中世武士選書シリーズ17、戒光祥出版、2013年 ISBN 978-4-86403-086-1