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2018年11月21日 (水) 13:52時点における版

名誉館員(めいよかんいん)とは、博物館図書館などと称する文化施設の栄誉職或いは称号のひとつ。主に司書学芸員などを退職し、嘱託として勤務を継続する場合にこの職が付与される。研究者、外部の功労者の顕彰のために授与される称号としても付与される。類似の職名・称号として名誉学芸員、名誉司書がある(いずれも本項で解説)。

名誉館員

博物館等における名誉館員

名誉館員は国立博物館はたんなる名誉職ではなく、新聞に寄稿したり[1]、名誉館員が国内の講演会で講師を務めるなどの活動をしている[2]。そのうち、日本科学未来館では2004年、開館3周年を記念し、名誉館員制称号設され、科学技術に対する顕著な貢献によりノーベル賞など国際的に認められる賞を受賞した人物や、日本科学未来館の活動への理解・協力をした研究者を顕彰する目的で当該称号を贈っているなど顕彰制度として運用している[3]。 また、民間ではメトロポリタン美術館に名誉館員制度が置かれており、展示に関する広報を行われている[4]

図書館等における名誉館員

国立大学の図書館にも名誉館員の制度がある。一例として、京都大学附属図書館では2000年から名誉館員制度が創設され、当該図書館に特に貢献・功績のある学外者に贈られるものとして定められた。当該図書館の名誉館員への権利付与としては「京都大学附属図書館「名誉館員」について」という図書館長決裁の中で京都大学附属図書館利用規程に基づく参考調査等や書庫内図書の閲覧、貴重図書の閲覧、貸し出しで続きに定めるサービスを受けることができると規定されている[5]

名誉館員設置機関

名誉学芸員

博物館等における名誉学芸員

名誉学芸員は主に博物館等の職員たる学芸員の名誉職ないし称号である。日本では青森県の県立郷土館名誉学芸員により市街地の発展の変遷などの研究が行われているほか[6]、各県の博物館では、名誉学芸員が動植物の研究活動や講演活動やジオパークの保存や振興活動などを行っている。特に、滋賀県のびわ博物館では名誉学芸員が滋賀県の植物の多様性について研究・講演を行っており[7]、栃木県立博物館では名誉学芸員 青島睦治ら5人がオブザーバーとなり、日本ジオパークネットワークへの加盟を推進する「那須烏山ジオパーク構想推進協議会」が発足するなど[8]、自然保護や動植物の研究・講演活動が行われている。

名誉司書

英国王室における名誉司書

20世紀、英国では王室より名誉司書として任命されたオーエン・モースヘッドはWindsor Castre:Illustratd Histryという著書を著し、王室在職中であった第二次世界大戦中のウィンザー城に暮らした人々や建築について細かく詳述しており、当時の英国王室を語る上で貴重な資料となっている[9]

脚注

  1. ^ 「東京国立博物館 名誉館員の北村哲郎さん(ことば抄)」『朝日新聞1996年8月28日夕刊3頁参照。
  2. ^ 「国立科学博物館名誉館員の武田さんが」講演会 高松・仏生山小で=香川」『読売新聞2007年4月8日大阪朝刊香川2版26頁参照。
  3. ^ 日本科学未来館ホームページ「名誉館員」、同ホームページ「「日本科学未来館 名誉館員制度を創設 (PDF) 」参照(2018年11月17日閲覧)。
  4. ^ 民間の博物館の事例としては、「長谷川等伯展:会場便り メトロポリタン美術館名誉館員・梶谷宣子さん/京都」『毎日新聞2010年4月21日地方版/京都26頁参照。
  5. ^ 京都大学ウェブサイト「「京都大学附属図書館「名誉館員」について (PDF) 」」参照。
  6. ^ 「みちのく"みち"物語:青森市「夜店通り」 新旧混在の魅力 /宮城」『毎日新聞』2005年7月2日地方版/宮城20頁参照。
  7. ^ 「遊・YOU・友/滋賀県」『朝日新聞』2010年7月30日朝刊滋賀全県・2地方22頁参照。
  8. ^ 「JGN加盟へ協議会設立 那須烏山市 見どころの整備など準備=栃木」『読売新聞2016年5月25日東京朝刊栃木2版32頁参照。
  9. ^ スーザン・イーリア・マクニール著,圷香織翻訳『エリザベス王女の家庭教師 マギー・ホープ・シリーズ』(東京創元社、2014年)あとがき参照。

参照文献

文献資料

名誉司書

  • スーザン・イーリア・マクニール著,圷香織翻訳『エリザベス王女の家庭教師 マギー・ホープ・シリーズ』(東京創元社、2014年)ASIN B00U2IHXA0

報道資料

名誉館員

  • 『朝日新聞』1996年8月28日夕刊
  • 『毎日新聞』2010年4月21日地方版/京都
  • 『読売新聞』2007年4月8日大阪朝刊香川

名誉学芸員

  • 『朝日新聞』2010年7月30日朝刊滋賀全県・2地方
  • 『毎日新聞』2005年7月2日地方版/宮城
  • 『読売新聞』2016年5月25日東京朝刊栃木2版

インターネット資料

関連項目