「ホモフォビア」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
6行目: 6行目:


== 同性愛者の反応 ==
== 同性愛者の反応 ==
=== 反嫌悪記念日 ===
=== 抗議 ===
1990年5月17日に [[世界保健機関|WHO]] が同性愛を[[疾病及び関連保健問題の国際統計分類]] (ICD-10) から削除することを決議したことから、5月17日は[[国際反ホモフォビアの日|国際反同性愛嫌悪の日]] (International Day Against Homophobia, IDAHO) とされている。呼びかけ人はルイ=ジョルジュ・タン (Louis-Georges Tin) であり、現在では世界の約 50 カ国で実施されている。日本においては、2006年に世界の同性愛を[[死刑]]にする国のような同性愛嫌悪へ抗議のための企画が実施された。主な活動としてレインボーバンドの販売や同性愛が死刑となる国の大使館への要望書提出した。
1990年5月17日に [[世界保健機関|WHO]] が同性愛を[[疾病及び関連保健問題の国際統計分類]] (ICD-10) から削除することを決議したことから、5月17日は[[国際反ホモフォビアの日|国際反同性愛嫌悪の日]] (International Day Against Homophobia, IDAHO) とされている。呼びかけ人はルイ=ジョルジュ・タン (Louis-Georges Tin) であり、現在では世界の約 50 カ国で実施されている。日本においては、2006年に世界の同性愛を[[死刑]]にする国のような同性愛嫌悪へ抗議のための企画が実施された。主な活動としてレインボーバンドの販売や同性愛が死刑となる国の大使館への要望書提出した。
*同性愛が[[死刑]]となる国の大使館
*同性愛が[[死刑]]となる国の大使館
25行目: 25行目:
=== 犯罪とされてきた国家での対応 ===
=== 犯罪とされてきた国家での対応 ===
[[中華人民共和国]]では同性愛が刑事罰対象としての罪とはされなくなった後も同性愛を取り締まろうとする世論があるほど同性愛嫌悪が根強い。2001年まで中華人民共和国では同性愛者は精神疾患として扱われ、1997年までは犯罪として取り締まりの対象として弾圧されていた。その間、中国当局は同性愛者の権利向上を求める同性愛者や活動家らを何人も逮捕して刑務所など施設送りにしてきた。そのため、同性愛者が同性愛であることを当局に知られることの忌避など不信感が根強い<ref>[https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171231-00000010-jij_afp-int 偽装結婚に隠れる中国の同性カップル]2017年12月31日</ref>。
[[中華人民共和国]]では同性愛が刑事罰対象としての罪とはされなくなった後も同性愛を取り締まろうとする世論があるほど同性愛嫌悪が根強い。2001年まで中華人民共和国では同性愛者は精神疾患として扱われ、1997年までは犯罪として取り締まりの対象として弾圧されていた。その間、中国当局は同性愛者の権利向上を求める同性愛者や活動家らを何人も逮捕して刑務所など施設送りにしてきた。そのため、同性愛者が同性愛であることを当局に知られることの忌避など不信感が根強い<ref>[https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171231-00000010-jij_afp-int 偽装結婚に隠れる中国の同性カップル]2017年12月31日</ref>。

[[ガンビア・イスラム共和国]]<ref>2017年2月にガンビア共和国になる。</ref>では2016年でガンビア統治歴22年となる第2代大統領であった[[ヤヒヤ・ジャメ]]大統領が同性愛者を国外退去か死刑の処罰をしたことや国内で[[魔女狩り]]を行っていたことが報道された<ref>[http://www.news-postseven.com/archives/20161220_474131.html?PAGE=1#container 世界に君臨する独裁者──同性愛者を死刑にする大統領もいた]2016年12月20日 </ref>。


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==

2017年12月31日 (日) 08:52時点における版

ホモフォビア

ホモフォビア(Homophobia)または同性愛者嫌悪(どうせいあいしゃけんお、同性愛嫌悪)とは、同性愛、または同性愛者に対する恐怖感・嫌悪感・拒絶・偏見、または宗教的教義などに基づいて否定的な価値観を持つこと。キリスト・イスラムなど宗教や共産主義国家では同性愛は長い間犯罪とされてきた[1]。「異性装心身の性の不一致に対する恐怖感・嫌悪感・拒絶」はホモフォビアの定義に該当しない。ホモフォビック (Homophobic) とは「同性愛者に対する偏見のある」という意味。「同性愛者に対する恐怖感・嫌悪感を持つが同性愛者を客観的に把握している」は含まれない。ホモフォビックな人物はホモフォーブ (Homophobe) あるいは同性愛(者)嫌悪者と呼ばれる。

語源

元々は「人間に対する嫌悪や恐怖」(ラテン語で人間を意味する homo + ギリシア語で「恐怖」を意味する接尾辞 -phobia)を意味する語であったが、ほとんど使用されていない。「同性愛者と同性愛に対する嫌悪や恐怖」という意味では、1969年タイム誌において、心理学者のジョージ・ヴァインベルクが最初に使用した。現在の意味では、「ホモ」の部分はラテン語の homo (人間)ではなく、ホモセクシャルの homo- (ギリシア語で「同じ」の意)である。

同性愛者の反応

抗議

1990年5月17日に WHO が同性愛を疾病及び関連保健問題の国際統計分類 (ICD-10) から削除することを決議したことから、5月17日は国際反同性愛嫌悪の日 (International Day Against Homophobia, IDAHO) とされている。呼びかけ人はルイ=ジョルジュ・タン (Louis-Georges Tin) であり、現在では世界の約 50 カ国で実施されている。日本においては、2006年に世界の同性愛を死刑にする国のような同性愛嫌悪へ抗議のための企画が実施された。主な活動としてレインボーバンドの販売や同性愛が死刑となる国の大使館への要望書提出した。

  • 同性愛が死刑となる国の大使館

中東

南アジア

アフリカ

パレード

同性愛嫌悪やそれに基づく同性愛を刑事罰対象とするような差別をなくすため、世界各地でパレードが行われる。詳しくはゲイ・パレードを参照のこと。

犯罪とされてきた国家での対応

中華人民共和国では同性愛が刑事罰対象としての罪とはされなくなった後も同性愛を取り締まろうとする世論があるほど同性愛嫌悪が根強い。2001年まで中華人民共和国では同性愛者は精神疾患として扱われ、1997年までは犯罪として取り締まりの対象として弾圧されていた。その間、中国当局は同性愛者の権利向上を求める同性愛者や活動家らを何人も逮捕して刑務所など施設送りにしてきた。そのため、同性愛者が同性愛であることを当局に知られることの忌避など不信感が根強い[2]

ガンビア・イスラム共和国[3]では2016年でガンビア統治歴22年となる第2代大統領であったヤヒヤ・ジャメ大統領が同性愛者を国外退去か死刑の処罰をしたことや国内で魔女狩りを行っていたことが報道された[4]

関連項目

外部リンク

  1. ^ 偽装結婚に隠れる中国の同性カップル
  2. ^ 偽装結婚に隠れる中国の同性カップル2017年12月31日
  3. ^ 2017年2月にガンビア共和国になる。
  4. ^ 世界に君臨する独裁者──同性愛者を死刑にする大統領もいた2016年12月20日