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'''ビル・ローレンス'''(Bill Lawrence)は[[ギター]]用[[ピックアップ (楽器)|ピックアップ]]のメーカーである。
'''ビル・ローレンス'''(Bill Lawrence)[[ギター]]用[[ピックアップ (楽器)|ピックアップ]]のメーカーである。


== 概要 ==
== 概要 ==
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おそらく最初にビル・ローレンスのピックアップを使い始めたのは[[ジョー・ペリー]]だろう。一時期は停滞していたが、[[ダイムバッグ・ダレル]]や[[ヌーノ・ベッテンコート]]の使用で音質やデザインの確かさが再認識された。ちなみに[[セイモア・ダンカン]]がダレルの為に開発した「ダイムバッカー」はビル・ローレンスのピックアップ・デザインの特徴を模倣し、踏襲した概観と構造を備えている。
おそらく最初にビル・ローレンスのピックアップを使い始めたのは[[ジョー・ペリー]]だろう。一時期は停滞していたが、[[ダイムバッグ・ダレル]]や[[ヌーノ・ベッテンコート]]の使用で音質やデザインの確かさが再認識された。ちなみに[[セイモア・ダンカン]]がダレルの為に開発した「ダイムバッカー」はビル・ローレンスのピックアップ・デザインの特徴を模倣し、踏襲した概観と構造を備えている。


また、一時期、同社のブランデイングで[[モリダイラ楽器]]がギターを製造していた。代表的なモデルは[[森高千里]]モデル、[[木暮武彦|シャケ]]モデル、[[五十嵐美貴]]([[SHOW-YA]])、伊藤浩樹モデル([[ECHOES]])などで、ベテランやプロミュージシャンが使用する事があまりなく、安価なイメージが先行し、商業的にはあまり成功はしなかった(廉価版ブランドとして「Bill's Brothers」というブランドも存在したが、それにはBill Laurenceのピックアップは採用されていない)。また一時、[[プリンス (ミュージシャン)|プリンス]]が使用した事で知られる[[ホーナー]]社製の[[テレキャスター]]タイプのギター「マッドキャット」の[[OEM生産]]を行っていたこともある。これにはBill LaurenceブランドとH.S.Andersonブランドの二種類があり、近年H.S.Andersonブランドの復刻版ギターが極少数生産、販売されている。
また、一時期、同社のブランデイングで[[モリダイラ楽器]]がギターを製造していた。代表的なモデルは[[森高千里]]モデル、[[木暮武彦|シャケ]]モデル、[[五十嵐美貴]]([[SHOW-YA]])、伊藤浩樹モデル([[ECHOES]])などで、ベテランやプロミュージシャンが使用する事があまりなく、安価なイメージが先行し、商業的にはあまり成功はしなかった(廉価版ブランドとして「Bill's Brothers」というブランドも存在したが、それにはBill Laurenceのピックアップは採用されていない)。また一時、[[プリンス (ミュージシャン)|プリンス]]が使用した事で知られる[[ホーナー (企業)|ホーナー]]社製の[[テレキャスター]]タイプのギター「マッドキャット」の[[OEM生産]]を行っていたこともある。これにはBill LaurenceブランドとH.S.Andersonブランドの二種類があり、近年H.S.Andersonブランドの復刻版ギターが極少数生産、販売されている。


現在も、ビル・ローレンスは自らの工房でピックアップの製作を行っている。
現在もなお、ビル・ローレンスは自らの工房でピックアップの製作を行っている。


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2011年12月15日 (木) 14:38時点における版

ビル・ローレンス(Bill Lawrence)は、ギターピックアップのメーカーである。

概要

初期のリプレイスメント用ピックアップの開発で知られている。

ビル・ローレンスはエレクトリックギター初期からピックアップ作り、ギターに携わり、ジミヘンのストラトの改造、セットアップもビルである。ディマジオ社のラリー・ディマジオバルトリーニ社のビル・バルトリーニにピックアップ作りを一から鍛え上げた。

代表的なピックアップにL-250、L-500があり、外見上の特徴としてポールピースがブレード状にデザインされている。これはチョーキング時の音切れを考慮したものだとされている。

おそらく最初にビル・ローレンスのピックアップを使い始めたのはジョー・ペリーだろう。一時期は停滞していたが、ダイムバッグ・ダレルヌーノ・ベッテンコートの使用で音質やデザインの確かさが再認識された。ちなみにセイモア・ダンカンがダレルの為に開発した「ダイムバッカー」はビル・ローレンスのピックアップ・デザインの特徴を模倣し、踏襲した概観と構造を備えている。

また、一時期、同社のブランデイングでモリダイラ楽器がギターを製造していた。代表的なモデルは森高千里モデル、シャケモデル、五十嵐美貴SHOW-YA)、伊藤浩樹モデル(ECHOES)などで、ベテランやプロミュージシャンが使用する事があまりなく、安価なイメージが先行し、商業的にはあまり成功はしなかった(廉価版ブランドとして「Bill's Brothers」というブランドも存在したが、それにはBill Laurenceのピックアップは採用されていない)。また一時、プリンスが使用した事で知られるホーナー社製のテレキャスタータイプのギター「マッドキャット」のOEM生産を行っていたこともある。これにはBill LaurenceブランドとH.S.Andersonブランドの二種類があり、近年H.S.Andersonブランドの復刻版ギターが極少数生産、販売されている。

現在もなお、ビル・ローレンスは自らの工房でピックアップの製作を行っている。