「淡水」の版間の差分

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2010年10月16日 (土) 04:12時点における版

地表面の淡水(ニュージーランドハウェア湖

淡水(たんすい、異称:真水[まみず])とは、第1義として、塩分濃度の低いの包括的呼称(地球を含む宇宙天体上に存在する)。第2義としては、陸棲の生物生体維持のために利用可能な程度に塩分濃度が低い水のことである(地球にのみ存在する。cf. 水#生物と水)。

呼称

淡水は降水として陸地にもたらされて地下水となり、流れを集めて大きな川となる(日本白糸の滝
南極大陸雪原は地球上の主要な淡水である
古来、生活の中に存在してきた淡水(イタリアエンディネ・ガイアーノの水飲み場[1]

濃度が高すぎても低すぎても淡水とは呼ばれず、別の呼称が用いられる(高濃度=汽水海水など、低濃度=純水など)。また、鹹水(かんすい)の対義語である。

英語(事実上の国際共通語)では freshwaterfresh water とも記す。発音[ˈfrɛʃˌwɔtər, -ˌwɒtər][2]日本語慣習的読み:フレッシュウォーター)と言う。

平素の日本語としては、現代的科学の成立以前から用いられてきた真水(まみず)の名で呼ばれることも多く、特に事業および商業ベース(水道事業や飲料水産業など)での扱いでは、「淡水」と呼ばれることはむしろ少ない。

存在の仕方

淡水は、地球の表面では、流れる水(河川など)や溜まった水(湖沼)、降り積もった氷雪(雪原氷河)などの状態で存在する。また、地下では、氷雪を含めて地下水として、流動する状態あるいは閉じ込められた状態で存在する。一方、には海氷以外の流氷氷山を含む)として淡水が存在する。さらに、地球大気中には水蒸気の形で淡水が存在するが、概念としてこれは無視されて語られていることも多い。なお、地球上にある淡水の大部分は、氷河および流氷(氷山を含む)として存在しており、それ以外の状態のものは全体の3%程度でしかない(cf. 水#地球上の水)。 下図にて水色で示した区分域は、100%淡水であるか通常的に淡水である場合が多い。

位置 淡水湖 河川水 地下水 土壌水 氷河 大気 塩水湖 海洋
存在比 (%) 0.009 0.0001 0.62 0.005 2.15 0.001 0.008 97.2

地球以外の天体にも淡水を含有するものは数多く、水と二酸化炭素の氷からなる極冠の存在が観測されている火星などは代表的な一例である。

化学的定義

淡水は、「塩分濃度が0.5‰以下の水」と定義されている[3]。淡水は主にで供給される。

淡水湖濃度の違いによる塩化ナトリウム水溶液の呼称の変化
淡水 汽水 食塩水 塩水
0.05% <
0.05 - 3.5%
3.5 - 5.0%
> 5.0%

陸水

例外的に塩分濃度(ミネラル含有度)の高い河川や湖沼もあるが、このような水も含めた「に存在する水」を指す包括的呼称としては、陸水(りくすい、特定の英語名は無し)がある。

関連事項

脚注・出典

  1. ^ ヨーロッパで言う "drinking water fountain"、"drinking fountain"、いわゆる、飲用泉。
  2. ^ freshwater” (英語). Dictionary.com. 2010年4月7日閲覧。
  3. ^ Groundwater Glossary” (英語). (official website). Groundwater Foundation (2006年3月27日). 2006年5月14日閲覧。

関連項目