「3学期制」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Miki59697270 (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
1行目: 1行目:
'''3学期制'''(さんがっきせい)は、[[学校]]の1年間の[[課程]]を3つの[[学期]]に分けて行う制度。現在、日本の初等・中等教育小学校・中学校・高等学校のほんどの学校がこの方式を採用して
'''3学期制'''(さんがっきせい)は、[[学校]]の1年間の[[課程]]を3つの[[学期]]に分けて行う制度。'''3期制'''さんきせい)と


現在、日本の初等・中等教育(小学校・中学校・高等学校)のほとんどの学校がこの方式を採用している。
近年の「[[ゆとり教育]]」の推進により、学校行事日数および授業時数が3学期制では足りないという事で、[[仙台市]]を皮切りに、一部の地域の小学校・中学校では[[2学期制]]の導入が検討、実施されており、将来的には全て2学期制になるのではないかという懸念もある<ref>[http://www.y-mainichi.co.jp/news/13041/ 市教委、3学期制復活は否定]</ref>。


近年の「[[ゆとり教育]]」の推進により、学校行事日数および授業時数が3学期制では足りないという事で、[[仙台市]]を皮切りに、一部の地域の小学校・中学校では[[2学期制]]の導入が検討、実施されており、将来的には全て2学期制になるのではないかという懸念もある<ref>[http://www.y-mainichi.co.jp/news/13041/ 市教委、3学期制復活は否定]</ref>。
== 3学期制実施の意図 ==
{{節スタブ}}


== 3学期制のしくみ ==
== 仕組み ==
一般に、4月~7月を1学期、9月~12月を2学期、1月~3月を3学期としている。各学期の間には[[夏休み]]、[[冬休み]]、[[春休み]]があり、この長期休業で学期を区切っているという見方もできる。
一般に、4月~7月を1学期、9月~12月を2学期、1月~3月を3学期としている。各学期の間には[[夏休み]]、[[冬休み]]、[[春休み]]があり、この長期休業で学期を区切っているという見方もできる。


== 利点欠点 ==
== メリットデメリット ==
児童・生徒側と[[教員]]側にそれぞれ次のような利点と欠点がある。
児童・生徒側と[[教員]]側にそれぞれ次のような利点と欠点がある。


=== 学習者から見た利点 ===
=== 学習者から見たメリット ===
*2学期制とは異なり、[[秋休み]]が無いため、他の長期休暇が減らされる事がない。
*2学期制とは異なり、[[秋休み]]が無いため、他の長期休暇が減らされる事がない。
*1回の[[定期考査]]の範囲が2学期制に比べて狭い。
*1回の[[定期考査]]の範囲が2学期制に比べて狭い。
*定期考査が長期休業前に終わるため、長期休業を有意義に過ごすことができる。
*定期考査が長期休業前に終わるため、長期休業を有意義に過ごすことができる。


=== 教員から見た利点 ===
=== 教員から見たメリット ===
*長期休業を学期の区切りとした指導ができる。従って各学期中に長期休業が入らないため、学習や生活のリズムも作りやすく、学期中の長期休業による間延びがない。
*長期休業を学期の区切りとした指導ができる。従って各学期中に長期休業が入らないため、学習や生活のリズムも作りやすく、学期中の長期休業による間延びがない。


=== 学習者から見た欠点 ===
=== 学習者から見たデメリット ===
*定期考査の回数が増える。
*定期考査の回数が増える。
*2学期制の学校が秋休みの期間も学校があるため、夏休みから冬休みの間の長期休暇がない。
*2学期制の学校が秋休みの期間も学校があるため、夏休みから冬休みの間の長期休暇がない。


=== 教員から見た欠点 ===
=== 教員から見たデメリット ===
*2学期制に比べて、[[始業式]]・[[終業式]]・定期考査等の回数が増えるため、年間授業総時数が少なくなる恐れがある。そのため、余裕を持った年間指導計画が作成しにくい場合もある。
*2学期制に比べて、[[始業式]]・[[終業式]]・定期考査等の回数が増えるため、年間授業総時数が少なくなる恐れがある。そのため、余裕を持った年間指導計画が作成しにくい場合もある。

== 他の学期制 ==
[[3学期制]]、[[2学期制]]を除いたものをあげると、[[土浦日本大学中学校]]は[[1学期制]]、[[産業技術大学院大学]],[[自修館中等教育学校]]は[[4学期制]]、[[淑徳巣鴨中学校]]は[[5学期制]],[[神戸情報大学院大学]]は[[6学期制]]である。


== 脚注 ==
== 脚注 ==
35行目: 31行目:
== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
*[[学校]]
*[[学校]]
*[[学年]]
*[[学期]]
*[[学期]]
*[[1学期制]] - [[2学期制]] - '''3学期制''' - [[4学期制]] - [[5学期制]] - [[6学期制]]
<!-- ==参考文献== -->

{{education-stub}}
{{education-stub}}


[[Category:学校教育|さんかつきせい さんがっきせい]]
[[Category:学校教育|さんかつきせい]]

2010年4月7日 (水) 11:04時点における版

3学期制(さんがっきせい)は、学校の1年間の課程を3つの学期に分けて行う制度。3期制(さんきせい)ともいう。

現在、日本の初等・中等教育(小学校・中学校・高等学校)のほとんどの学校がこの方式を採用している。

近年の「ゆとり教育」の推進により、学校行事日数および授業時数が3学期制では足りないという事で、仙台市を皮切りに、一部の地域の小学校・中学校では2学期制の導入が検討、実施されており、将来的には全て2学期制になるのではないかという懸念もある[1]

仕組み

一般に、4月~7月を1学期、9月~12月を2学期、1月~3月を3学期としている。各学期の間には夏休み冬休み春休みがあり、この長期休業で学期を区切っているという見方もできる。

メリットとデメリット

児童・生徒側と教員側にそれぞれ次のような利点と欠点がある。

学習者から見たメリット

  • 2学期制とは異なり、秋休みが無いため、他の長期休暇が減らされる事がない。
  • 1回の定期考査の範囲が2学期制に比べて狭い。
  • 定期考査が長期休業前に終わるため、長期休業を有意義に過ごすことができる。

教員から見たメリット

  • 長期休業を学期の区切りとした指導ができる。従って各学期中に長期休業が入らないため、学習や生活のリズムも作りやすく、学期中の長期休業による間延びがない。

学習者から見たデメリット

  • 定期考査の回数が増える。
  • 2学期制の学校が秋休みの期間も学校があるため、夏休みから冬休みの間の長期休暇がない。

教員から見たデメリット

  • 2学期制に比べて、始業式終業式・定期考査等の回数が増えるため、年間授業総時数が少なくなる恐れがある。そのため、余裕を持った年間指導計画が作成しにくい場合もある。

脚注

関連項目