「愛のテーマ (ゴッドファーザー)」の版間の差分

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2009年11月13日 (金) 14:57時点における版

ゴッドファーザー 愛のテーマ』(Love Theme from The Godfather)は、ゴッドファーザー三部作の第1作で、1972年の映画「ゴッドファーザー」のために作曲された。 インスタルメンタルのバージョンの時はシンプルに「ゴッドファーザーのテーマ」として知られ、英語ボーカルのバージョンの時には「Speak Softly Love」と呼ばれる。作詞Larry Kusik、作曲ニーノ・ロータ。 日本では尾崎紀世彦が「ゴッドファーザー~愛のテーマ」としてカバーしてヒットした。

ボーカル・バージョンの歌詞は、「ゴッドファーザーPARTIII」でコルレオーネの息子が歌ったシチリア民謡「 Brucia La Terra 」とは無関係である。 こちらの歌詞は「 Brucia La Terra (「月が燃えている」の意)」から始まる。

カバー

最初はアンディ・ウィリアムスによって歌われ、ボビー・ヴィントンなど多くのアーチストによってカバーされている。 ヴェルヴェット・リヴォルヴァー(元ガンズ・アンド・ローゼズ)のスラッシュは、この曲をハードロックに編曲して演奏する。 ジャマイカの歌手 Ken Bootheレゲエ・バージョンをレコーディングしている。 Gianni Morandi はこの曲を「 Parla Più Piano 」という題でカバーしている。 ダリダマリー・ラフォレもまた「 Parle plus bas (Le Parrain) 」のタイトルでカバーしている [1]

ソフィーヤ・ロタールによるウクライナ語バージョンの「 ウクライナ語: Скажи, що любиш (Skazhi schyo lyubish 、「愛していると言ってくれ」の意) 」は、ミュージカル映画Pesnya vsegda s nami(「歌はいつも我らとともに」の意)で歌われた。 これはソビエト連邦当局がアリオラ・レコード(現ソニーBMG・ミュージックエンタテインメント)の申請に対し、「ゴッドファーザー」サウンドトラックにオリジナル英語バージョンの登録許可を出さなかったためである。

ゴッドファーザーPARTIIIにはイタリア語バージョンが登場した。 音楽編集「 Mob Hits : the Best Songs of Mafia Movies 」による。

東京スカパラダイスオーケストラもこの曲のスカバージョンを演奏する。 またインド映画Akele Hum Akele Tumでは、自分の曲を盗作される作曲家の物語というテーマにもかかわらず、この曲が盗作されている。

ユーゴスラビアでは、テレザ・ケソヴィヤにより改作され「 Govori Tiše 」という題で歌われている。

バンド Fantômas も、メタル・ロック・バージョンをアルバム『The Director's Cut』に収めている。

(RU) ロシア語バージョンは Alexander Vertinsky による。
(SK) スロバキア語バージョンは František Krištof Veselý による。
(CZ) チェコ語バージョンは Jiří Malásek による。

盗作疑惑

  • ニーノ・ロータは映画「ゴッドファーザー」で1973年アカデミー作曲賞にノミネートされていたが、 Eduardo De Filippo 作のコメディ「 Fortunella 」のテーマを使用したことが発見され、土壇場で候補から下ろされた。「 Fortunella 」のテーマは、はぎれのよいスタッカートのコメディ・スタイルで演奏されていたが、メロディーは「ゴッドファーザー」の「愛のテーマ」と同じである。そのためオスカーの受賞は見送られた[2]。このような事情があり、1972年と同じ愛のテーマを使用したにもかかわらず、ゴッドファーザーPARTIIは1974年のアカデミー作曲賞を受賞している。
  • 映画ではオーケストラをバックにトランペット・ソロで演奏された「愛のテーマ」だが、この曲はガエターノ・ドニゼッティ作のオペラ 「ドン・パスクワーレ」の第2幕、「 Ernesto's Lament (エルンストの挽歌)」のほぼ盗用である。 私の個人的意見だが、ニーノ・ロータは、100年以上前の同国人の古いメロディーを再利用しているという自覚がなかったのだろう。( Felix Klempka 、ニューヨーク州バッファロー)

参照

「ゴッドファーザー 愛のテーマ」が2004年、コロムビア・ソニーBMG のノルウェーの歌手 Rein Alexander により録音された。 アルバムはノルウェーだけでダブル・プラチナとなった。

脚注

  1. ^ Movie profile on "The Godfather" including trivias section referring to Tino Rossi and Marie Laforêt's covers of the song
  2. ^ Jonny Greenwood's 'Blood' score disqualified by AMPAS

外部リンク