「アスペクト比」の版間の差分
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2009年7月29日 (水) 00:54時点における版
アスペクト比またはアスペクト・レシオ(Aspect Ratio)とは2次元形状の物の長辺と短辺の比率を指し示す言葉。タイヤのような三次元形状の中の二次元平面(トーラス面)、あるいはロッドの長さや直径のようなものにも適用される。 使用される代表的な物は、映像、紙、航空機や鳥の翼の形状、微細加工における穴径と深さなどである。長辺:短辺または短辺:長辺で表されるが、ここでは長辺:短辺で統一する。なお、テレビやデジタル関係では長辺:短辺(横縦比)で表されることが多いが、映画界では伝統的に短辺:長辺(縦横比)で表されることが多い。
また、ピクセルアスペクト比はアスペクト比における影響によるピクセル比率の事である。 アスペクト比が”画角全体サイズの比率”を指すのに対してピクセルアスペクト比は”構成される1ドット、または1画素に対する比率”を指す。
応用例
もっとも一般的な用途について言及する。詳細については各記事を参照のこと。
- 画面アスペクト比
- 画面の幅と高さの数値比率。
- ピクセルアスペクト比
- 画素の幅と高さの数値比率。
- 従来型のテレビ (SDTV)
- 画面は4:3 (1.33:1) 。パソコンの画面解像度の比率で、640×480・1024×768がこの条件を満たす例である。
- ハイビジョン (HDTV)
- 画面は16:9 (1.78:1) 。主にフルハイビジョンテレビもしくはフルハイディフニションテレビの画面解像度での1920×1080が16:9の条件を満たす。
- 映画
- スクリーンは、1.37:1(スタンダード)、1.85:1(ビスタ)、2.35:1(シネマスコープ,など。
- 額縁放送、レターボックス
- 媒体の画面アスペクト比とコンテンツの画面アスペクト比が異なるときに起こる。
- ディスプレイ (コンピュータ)
- 現代のコンピュータのワイド液晶の多くは16:10 (1.6:1) 。画面解像度の例としては、1440×900 (WXGA+) 、1680×1050 (WSXGA+) 、1920×1200 (WUXGA) 等。フルハイビジョンテレビもしくはフルハイデフィニッションテレビの画面解像度の1920×1080を完全に表示するには1920×1200 (WUXGA) が必要。
- 紙の寸法
- A版・B版は1.414:1(√2:1、白銀比)。新書版は1.618:1(黄金比)。
- 写真のアスペクト比
- 16:9 …ハイビジョンテレビの画面に同じ。パノラマ写真の一種。アドバンストフォトシステムの規格(APS-H)。
3:2 …35ミリフィルムのほとんどを占める規格。
4:3 …一般的なテレビ画面(NTSC)やコンピュータのディスプレイに同じ。コンパクトデジタルカメラなどで主流。 - 広告の寸法
- タイヤコード
- タイヤのサイズ
- 卓球
- ラケットの粒高ラバーの粒の(高さ÷直径)の割合。1.1以上だと反則になる。
- 鳥や航空機の翼の形状
- 翼#形状関係、翼平面形を参照。
- 光学レンズの非点収差
- 光学における収差の分類の一つで、結像部分のボケ方の縦横比。en:Astigmatismに詳しい。
出典
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