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* [http://www.seisvol.kishou.go.jp/sendai/201_Osorezan/201.htm 恐山]気象庁 |
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* [http://indai.blog.ocn.ne.jp/osorezan/ 恐山あれこれ日記](院代 |
* [http://indai.blog.ocn.ne.jp/osorezan/ 恐山あれこれ日記](院代南直哉による[[ブログ]]) |
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2009年5月10日 (日) 12:41時点における版
恐山 | |
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恐山菩提寺 山門 | |
所在地 | 青森県むつ市田名部字宇曽利山3-2 |
位置 | 北緯41度19分37.39秒 東経141度5分24.97秒 / 北緯41.3270528度 東経141.0902694度 |
山号 | 恐山 |
宗派 | 曹洞宗 |
本尊 | 延命地蔵菩薩 |
創建年 | 貞観4年(862年) |
開基 | 慈覚大師円仁 |
正式名 | 恐山 伽羅陀山菩提寺 |
札所等 | 津軽三十三観音番外札所 |
恐山(おそれざん、おそれやま)は、下北半島の中央部に位置する外輪山、霊場であり、高野山、比叡山と並ぶ日本三大霊場の一つである。
概要
恐山は、カルデラ湖である宇曽利湖(うそりこ)を中心とした外輪山の総称である。外輪山は釜臥山、大尽山、小尽山、北国山、屏風山、剣の山、地蔵山、鶏頭山の八峰。「恐山」という名称の単独峰はない。火山岩に覆われた「地獄」と呼ばれる風景と、美しい宇曽利湖の「極楽浜」との対比が特徴である。
寺名は恐山菩提寺、本坊はむつ市田名部にある曹洞宗円通寺である。本尊は延命地蔵菩薩。
地理でいう恐山山地とは、下北半島のまさかり部分にある山地全体を指すので、いわゆる霊場恐山 とは区別される。
開山
開山は貞観4年(862年)。開祖は天台宗を開いた最澄の弟子である慈覚大師円仁。
円仁が唐に留学中、 夢で「汝、国に帰り、東方行程30余日の所に至れば霊山あり。 地蔵尊一体を刻しその地に仏道を広めよ」という御告をうけた。 円仁はすぐに帰国し、夢で告げられた霊山を探し歩いた。苦労の末、 恐山にたどり着いたといわれる。
その中に地獄をあらわすものが108つあり、全て夢と符合するので、円仁は6尺3寸の地蔵尊を彫り、 本尊として安置したとされている。
地元の恐山信仰と言い伝え
地蔵信仰を背景にした死者への供養の場として知られる。下北地方では「人は死ねば(魂は)お山(恐山)さ行ぐ」と言い伝えられている。
恐山大祭や恐山秋詣りには、イタコマチ(イタコがテントを張って軒を連ねている場所)に多くの人が並び、イタコの口寄せを聞く。
恐山の温泉
恐山自体が火山であるため、境内には温泉が湧いている。古滝の湯(男湯)、冷抜の湯(女湯)、薬師の湯、花染め湯の4つの浴場があり、無料(参拝料は必要)である。
火山としての恐山
恐山には史料に残された噴火記録はなく、地質調査の結果からも、最後の噴火は1万年以上前と見られている。しかし、カルデラ内の一部には水蒸気や火山性ガスの噴出が盛んで、気象庁が2007年12月1日より開始した、噴火災害軽減のための噴火警報及び噴火予報の対象となっている。ただし、現在のところ、噴火警戒レベルを導入した16火山には含まれていない。
温泉沈殿物として金の異常濃集体が発見されており、2007年、日本の地質百選に選定された(「恐山の金鉱床」)。
交通手段
- JR東日本大湊線下北駅から下北交通バス恐山線で40-43分(下記の開山期間のみ運行。1日4往復。ただし恐山大祭期間中と秋詣り期間中は増発あり)。以前は下北交通大畑線(旧国鉄大畑線)で市街地の田名部駅まで行くことができて便利であったが、下北交通の鉄道事業からの撤退により大畑線は廃止され、市街地を外れた下北駅からバスを利用しなければならなくなった。
- むつ市田名部より恐山街道(青森県道4号)。山門前に約300台駐車可能の駐車場有り。無料。
その他
- むつ市街より恐山に至る恐山街道(青森県道4号)には途中、整備された湧き水冷水(ひやみず)があり旅人の喉を潤している。この湧き水を1杯飲めば10年、2杯飲めば20年、3杯飲めば死ぬまで若返ると言われている。道の反対側にはトイレがある。
- 恐山の「地獄」付近には火山性ガス(亜硫酸ガス)が充満していて特有の硫黄臭が鼻を突く。初めて行く人は注意が必要である。
- 観光ガイドブックには観光地として紹介されているが、霊場であり、信仰の地でもあるので、観光客が観光気分で行くと祟られるという。
- 開山期間 毎年5月1日~10月31日
- 開門時間 午前6時~午後6時
- 入山料 500円(2009年現在)
- 大祭典 毎年7月20日~24日
- 秋祭典 毎年10月9日~11日
関連項目
参考文献
- 鳴海健太郎 『下北の海運と文化』 北方新社〈青森県の文化シリーズ10〉、1977年。
- 宮崎ふみ子 / ダンカン・ウィリアムズ 「地域からみた恐山」『歴史評論』第629号、2002年9月。
- 青木正博 「〈私の推薦する天然記念物〉”恐山型”金鉱床」『地質ニュース』453号、24頁、1992年5月。PDF
外部リンク