「コウゾ」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Mamano (会話 | 投稿記録)
m cat
42行目: 42行目:
{{commons|Broussonetia kazinoki x Broussonetia papyrifera}}
{{commons|Broussonetia kazinoki x Broussonetia papyrifera}}


[[Category:クワ科|こうそ]]
{{DEFAULTSORT:こうそ}}
[[Category:工芸作物|こうそ]]
[[Category:クワ科]]
[[Category:繊維|こうそ]]
[[Category:工芸作物]]
[[Category:紙の原料|こうそ]]
[[Category:天然繊維]]
[[Category:紙の原料]]


{{Plant-stub}}
{{Plant-stub}}

2008年11月29日 (土) 04:52時点における版

コウゾ
コウゾ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: イラクサ目 Urticales
: クワ科 Moraceae
: コウゾ属 Broussonetia
: コウゾ B. kazinoki × B. papyrifera
学名
Broussonetia kazinoki × B. papyrifera
和名
コウゾ
雌花
雄花

コウゾ(楮、学名:Broussonetia kazinoki × B. papyrifera)はクワ科の植物で、ヒメコウゾ(学名:Broussonetia kazinoki)とカジノキ(学名:B. papyrifera)の雑種である。和紙の原料としても使われている。

但し、ヒメコウゾの別名をコウゾとする場合もあるので注意を要する。

特徴

コウゾは落葉低木で、厳密にはカジノキとは異なるものであり、楮の字を用い、カジノキには梶、構、榖の字をあてているが識別は容易ではない。

古代では、植物の名前も地方によって呼び名が異なり、混同や混乱が多い。『本草綱目』や『農業全書』でも両者の差はに切れ込みがあるのは楮、ないのは構(=梶、カジノキ)」とするだけで種別としては「楮」に纏められてしまっている。

「紙麻(かみそ)」と言う語の音便より「こうぞ(かうぞ)」という語が生まれたとする説も存在するほど、古くから和紙材料として知られており、今日でも和紙の主要原料の楮としている。楮の皮の繊維は、に次いで長く繊維が絡み合う性質が強く、その紙は粘りが強く揉んでも丈夫な紙となる。古くは、檀紙は真弓紙とされているが、平安後期以後の檀紙はダンシと読まれ、楮紙とされている。

楮の皮の繊維を蒸して水にさらし、細かく割いて作った糸を木綿(ゆう)と言う。同じ字の木綿(もめん。ワタの繊維)とは別のものである。神道の祭事に用いられるが、後に紙で作られた紙垂も用いられるようになった。

コウゾの果実は集合果で、甘味があって食べられるが、花糸部分が残っており舌触りが悪いので、クワの実のような果樹としての価値はない。

耐用年数

平成20年度税制改正において、法人税等の「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」が改正され、別表第四「生物の耐用年数表」によれば平成20年4月1日以後開始する事業年度にかかるコウゾの法定耐用年数は9年となった。


関連項目