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チターや[[カーヌーン]]がチター族に含まれることは明白であるが、[[チェンバロ]]のような[[鍵盤楽器]]、または[[ダルシマー]]に代表される打弦楽器の扱いが争点となりうる。ダルシマーはその形状においてチターと類似しているものの、弦を振動させる方法が異なる。チターがプレクトラムを用いて弦を弾くのに対し、ダルシマーは弦を叩くことによって弦の振動を得るためである。しかしチター族の定義が楽器の構造にある以上、ダルシマーもチター族に含めるのが一般的である。 |
チターや[[カーヌーン]]がチター族に含まれることは明白であるが、[[チェンバロ]]のような[[鍵盤楽器]]、または[[ダルシマー]]に代表される打弦楽器の扱いが争点となりうる。ダルシマーはその形状においてチターと類似しているものの、弦を振動させる方法が異なる。チターがプレクトラムを用いて弦を弾くのに対し、ダルシマーは弦を叩くことによって弦の振動を得るためである。しかしチター族の定義が楽器の構造にある以上、ダルシマーもチター族に含めるのが一般的である。 |
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一方[[チェンバロ]]は[[鍵盤楽器]]とみなされ、分類上はともかく一般にはチターの類縁とされない。しかしチターとチェンバロの相違はチターが親指に装着した[[プレクトラム]]で弦を弾くのに対し、チェンバロがプレクトラムを[[鍵盤]]によって操作する点程度であり、原理においてチターとほぼ一致している。チター族の定義は視覚的なものに大きく依存しているといえよう。 |
一方[[チェンバロ]]は[[鍵盤楽器]]とみなされ、分類上はともかく一般にはチターの類縁とされない。しかしチターとチェンバロの相違はチターが親指に装着した[[プレクトラム]]で弦を弾くのに対し、チェンバロがプレクトラムを[[鍵盤 (楽器)|鍵盤]]によって操作する点程度であり、原理においてチターとほぼ一致している。チター族の定義は視覚的なものに大きく依存しているといえよう。 |
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2008年9月22日 (月) 13:24時点における版
チター族(-ぞく)は弦楽器の分類のひとつ。ヨーロッパ・チロル地方の撥弦楽器であるチターに由来する。琴族とも。
定義
チター族はHS分類のような楽器分類学上の厳密な分類ではない。したがって内容は広義にわたり、チターに類する形状・奏法をもった楽器に限定する解釈からビリンバウのような楽弓も含めるものまで存在する。ただし一般的には、チターのようなものの総称、すなわち「共鳴体に弦を平行に張ったもので、かつリュート属のようなネックを持たないもの」を総体的に指すことが多い。結果リュート属と比べると比較的大型で、箱状の共鳴胴と多数の弦をもち、撥弦もしくは打弦によって演奏するものがもっぱらチター族とみなされ、これがチター族の定義にも再帰的に反映されている。
チターやカーヌーンがチター族に含まれることは明白であるが、チェンバロのような鍵盤楽器、またはダルシマーに代表される打弦楽器の扱いが争点となりうる。ダルシマーはその形状においてチターと類似しているものの、弦を振動させる方法が異なる。チターがプレクトラムを用いて弦を弾くのに対し、ダルシマーは弦を叩くことによって弦の振動を得るためである。しかしチター族の定義が楽器の構造にある以上、ダルシマーもチター族に含めるのが一般的である。
一方チェンバロは鍵盤楽器とみなされ、分類上はともかく一般にはチターの類縁とされない。しかしチターとチェンバロの相違はチターが親指に装着したプレクトラムで弦を弾くのに対し、チェンバロがプレクトラムを鍵盤によって操作する点程度であり、原理においてチターとほぼ一致している。チター族の定義は視覚的なものに大きく依存しているといえよう。