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自作、毛沢東の通訳
 
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*[[高文謙]] 『周恩来秘録』、文藝春秋、2007年、ISBN 978-4-16-368750-6／ISBN 978-4-16-368760-5
*[[高文謙]] 『周恩来秘録』、文藝春秋、2007年、ISBN 978-4-16-368750-6／ISBN 978-4-16-368760-5
*[[高島俊男]] 『お言葉ですが･･･7』、2006年、[[文春文庫]]、ISBN 4-16-759808-6
*[[高島俊男]] 『お言葉ですが･･･7』、2006年、[[文春文庫]]、ISBN 4-16-759808-6

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[[Category:中華人民共和国の人物]]

2008年9月15日 (月) 15:38時点における版

唐聞生（とうぶんせい、唐闻生、Tang Wensheng、Nancy Tang）は中国の英語通訳。父は唐明照(zh)。幼少時代をアメリカで過ごし、20代で中国に帰国、毛沢東や周恩来の通訳を務める。近年は帰国華僑としての経験を生かし、中華全国帰国華僑聯合会、全国政協香港・マカオ・台湾華僑委員会などで活躍している。

幼少時

1943年、ニューヨークのブルックリン区に生まれる[1][2]。当時、父の唐明照は『華僑日報』の編集長で、アメリカ共産党中国部門の幹部でもあった[1]。中高時代をアメリカで過ごし、1964年頃に[3]父母に従って中国に帰国。北京外国語大学を卒業する[1]。

毛沢東の通訳

その後、中国外交部美洲及大洋洲事務司の副司長となる[1]。1970年12月18日、毛沢東とアメリカのジャーナリストエドガー・スノーの通訳を務める[4]。1972年2月にニクソン大統領が訪中した際にも通訳を務め、周恩来、唐聞生、毛沢東、ニクソン、ヘンリー・キッシンジャー、ウィンストン・ロード(en)という席順であり、毛沢東の右隣であった[5]。その際、キッシンジャーが毛沢東に「最近英語を勉強されているそうですね」と聞いたのに対して、それを否定する毛沢東に付け加えて、唐聞生は「毛主席は英語を１つ作りました。Paper Tiger（張子の虎）という語です」と言っている[6]。1972年9月、日本の田中角栄首相訪中の際にも毛沢東の通訳を務め、田中首相の「（日中間の過去で）迷惑をかけた」という発言に文句を付け、日中共同声明で「中国人民に重大な損害を与えた」という表現を取らせるきっかけを与えたとされる[7][8]。ただし「唐聞生が文句を言った」は毛沢東の冗談であるとも言われている[9]。

1974年、江青と鄧小平が対決した風慶号事件の際、江青の言い分を王海容と共に毛沢東に伝える役割を与えられている[10]。1975年10月21日のキッシンジャー訪中の際には毛沢東は病身であり、会談に際して王海容と共に毛沢東が起き上がるのを手伝っている[11]。1976年には康生に与して毛沢東に四人組を誣告したとして、章士釗(zh)と喬冠華に告発されたが、四人組が失脚したために難を逃れている[12]。

近年

1984年、英字紙『中国日報』(zh)の副総編集を務める[1]。1999年7月9日からの第六次全国帰国華僑僑眷代表大会で中国僑聯第六届委員会の常務委員会で、副主席16人の1人に選ばれている[13]。2001年7月14日には中華全国帰国華僑聯合(中国僑聯)代表団の団長として来日し、在日中国科学技術者聯盟と会談している[14]。2003年9月29日、北京の「旅日華僑・留学生帰国五十周年記念大会」では中国僑聯副主席として挨拶をしている[15]。2006年6月28日、第2回東京-北京フォーラムでは、全国政協香港・マカオ・台湾華僑委員会副主任、中国僑聯顧問として、パネリストを務めた[16]。2007年4月、中国宋慶齢基金会の副主席として第2回江北水城桜祭りに出席している[17]。2007年8月、第2回東京-北京フォーラムで全国政治協商会議、香港・マカオ・台湾華僑委員会副主任として出席[18]。2008年2月、北京行われた朝日新聞の新刊の中国語版発刊式に出席している[19]。

注釈、出典

  1. ^ a b c d e 红墙白宫——30年前的秘密
  2. ^ 高島 p.54によると、中国浙江樹人大学の斎藤晋からの情報として、1964年の帰国の頃25歳位だったとのこと。これによると1939年頃に生まれたことになる。
  3. ^ 高島 p.54
  4. ^ 高島 p.54
  5. ^ ユン・チアン 下巻口絵写真
  6. ^ 夏剛 『「王・民之大欲・大恐」：指導者の自意識・強迫観念と中国人の精神伝説の深層(PDF)』
  7. ^ 朝日新聞 『世界動かした名古屋のピンポン大会』
  8. ^ 読売新聞　田中角栄―毛沢東会談秘話、毛主席が歴史問題提起
  9. ^ 矢吹晋 『中国の現況と日中関係の今後』
  10. ^ 高文謙 p.251
  11. ^ 文革史（外交）米中、日中外交史
  12. ^ 新聞中心 『紅牆名媛幽雅謝幕 章含之的四箇人生細節』
  13. ^ 日本僑報電子版（週刊）第39号
  14. ^ 在日中国科学技術者聯盟１０年の歩み
  15. ^ 陳正雄 『旅日華僑・留学生帰国五十周年記念大会』
  16. ^ 言論NPO 『第2回東京-北京フォーラム』
  17. ^ 中国網『第2回江北水城桜祭り、14日に開幕』
  18. ^ 言論NP0メールマガジンVol.176
  19. ^ 若宮啓文氏『和解とナショナリズム』、中国で翻訳出版

参考文献

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