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2008年5月27日 (火) 21:51時点における版

榴弾を発射した203mm自走りゅう弾砲
自走中の155mmりゅう弾砲 FH70

榴弾砲(りゅうだんぽう、英語howitzerドイツ語Haubitzeフランス語obusierチェコ語houfnice)は、野戦砲の一種。砲兵の主要火器であり、比較的遠距離に榴弾を投射して地域を制圧することを主目的とする。因みに防衛省・自衛隊では榴弾砲を「りゅう弾砲」と表記している。

概要

15世紀フス派に使われた大砲を意味する、チェコ語のhoufniceを語源とする。榴弾砲は一般的に砲身長30口径[1]以上で、射撃角度は45度以下と45度以上のどちらにも取ることが出来る。これにより、地上目標に対して、直接射撃だけでなく間接射撃を行うことができる。

近代的な榴弾砲は、トラックなどで牽引されるか自走砲となっているものが主流である。第二次世界大戦中は、75mm榴弾砲が広く使われていた。数個の部品に分解され、ラバ、さらには人の手でどんな地形でも運ぶことができた。しかし、その後、射程が短く破壊力の小さい75mm榴弾砲は、105mmや155mmのより大口径の榴弾砲に取って代わられた。現在使用されている榴弾砲は、アメリカ軍の場合、主に105mmから155mm、203mm(8インチ)最大28cmの砲口を持ち、1分間に10発程度の最大発射速度を持つ。これら現用の榴弾砲の射程は、およそ20~30km程度。今日一般的な155mm榴弾砲は、Gun howitzerという別名を持ち、39、45、あるいは52口径である。これは第二次大戦当時の分類に従えばカノン砲ということになるが、これは砲兵の機械化によりかつての分類の枠を飛び越えた結果であり、それがGun howitzer(加農榴弾砲)という名称にもあらわれている。

軽量化された榴弾砲は、ヘリコプター軽車両で輸送・牽引することができるが、ほとんどの榴弾砲は5t か、それ以上の積載量を持つトラックに牽引される。現在では、自走式の榴弾砲の普及が進み、牽引式の榴弾砲を置き換えている。これは対砲兵レーダーの進歩により、敵の反撃から逃れるための迅速な陣地転換が必要になったことや、適度な装甲を施すことで敵弾などより砲兵を保護できることが、その理由に挙げられる。

榴弾砲一覧

以下、紹介するものは牽引式のみとする。自走榴弾砲については、自走砲一覧を参照のこと。

第一次世界大戦

第二次世界大戦

第二次世界大戦後

  1. ^ その砲の口径に対し、砲身の長さがどのくらいかであるかをあらわす数値。100mm の口径をもつ砲の砲身が2.2m である場合、22口径である、という。

関連項目