「ドラムンベース」の版間の差分

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2008年4月29日 (火) 14:01時点における版

ドラムンベースDrum and BassDrum 'n BassDrum & BassDnB)は、基本的にはジャングルと同じように高速で複雑なリズムと低いベース音を特徴とした音楽。しかしその方向性や指向の違いを明確に表すためにイギリス音楽プロデューサーLTJブケムが自らの音楽をこう命名した[要出典]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。ものが一般化した。実際、幻想的なパッド音などを用いたフューチャリズムに根ざし、幻想的でありながらも冷徹でもあるサウンドは、ジャングルとは似て非なる。

ジャングルとドラムンベースは、アメリカヒップホップへのイギリスからの回答とされている。どちらもルーツはブレイクビーツでありながらも、ドラムンベースの特色として挙げられるのは、ジャングルよりもさらに複雑化したリズムであり、ヒップホップよりも速いBPMを用いることであろう。ドラムンベースの作曲方法は、サンプリングが基本であり、レコードやサンプリング音源から収録したサンプルをサンプラーで再構築し、シーケンサーを用いて演奏され、シンセサイザーでメロディなどが足されることが多い。メロディーラインやコード進行において、ボサノバの影響を受けているケースがある。ボサノバをドラムンベースにアレンジするのは、ほかのジャンルに比べると容易であるからである。

ダンス・シーンにおけるドラムンベースの特徴は、踊る人の気分や好みに応じて2つの方法を選ぶ(もしくは柔軟に組み合わせる)ことができることである。ドラムンベースは主に160以上のBPMを用いているが、一拍(四分音符)を単位としてそのBPM通りに感じることでより上昇感・疾走感を強める方法と、二拍を単位としそのBPMの半分としてとらえることでゆったりとした感覚や空間的広がりを強める方法がある。BPMの半分としてとらえることに特化したような曲もある。類似ジャンルとして取り上げられるジャングルにおいては、このような選択は行われず、つねに一拍を単位として疾走感の強いフィールで踊るものである。

ドラムンベースは疾走感や空間的広がりを短時間で展開する特徴があり、TV番組や自動車のCMに用いられるケースがある。

また、近年はドラムンベースのリズムを更に複雑化させたドリルンベースというジャンルも誕生している。ドリルンベースはSquarepusherが始めたとされ、Aphex Twinを始めとするコーンウォール一派が有名である。

2000年以降の動向

1990年代末の2ステップの流行をきっかけにすっかり影が薄くなってしまったドラムンベースだが、21世紀に入り新しい展開を見せている。

一つ目はドラムンベース・アーティストの国際化。ブラジルからは DJ Marky & XRS が2002年に LK を大ヒットさせ、オーストラリアからは Pendulum が2003年以降、Vault、Another Planet、Slam と次々にクラバーを興奮の渦に巻き込む曲をリリース、アメリカからは DJ Hive が Keaton とのコラボレーションで Bring It On をヒットさせた。その他にもニュージーランドからは MC Tali や Concord Dawn、オーストリアからは D.Kay 、ドイツからはKabuki、そして日本からは Makoto がイギリスのドラムンベースシーンを賑わせている。

二つ目は 「リキッド・ファンク」 と呼ばれるソフトなドラムンベースが新たなジャンルとして確立したこと。これには、2004年に大ブレイクした Artificial Intelligence、Logistics、High Contrast といった新たな才能がリキッド・ファンクのスタイルを得意としていることが大きい。それまでは LTJ Bukem と Fabio しかこのスタイルのドラムンベースをDJとして選曲しなかったが、今ではあらゆるDJがかけるようになっている。これを受けて、V Recordings が姉妹レーベルとして Liquid V を、さらにはハードな選曲で知られる DJ Hype が Liq-weed Ganja をリキッド・ファンク専門のレコードレーベルとして立ち上げている。

三つ目は、もともとのドラムンベースの特徴である重低音ベースラインへのこだわりがより強調されるようになったこと。きっかけは、一般の家庭用スピーカーでは聞こえないほどの重低音ベースラインを得意とする Artificial Intelligence のブレイク。それ以降、ドラムンベースにおける低音域の下限がさらに下がり、クラブのスピーカーで聞かないと曲の良し悪しを味わえない度合いがさらに強まった。

2006年時点でのドラムンベースは、1990年代半ばのようなメインストリームからの脚光を浴びるレベルにはほど遠いとはいえ、2000年前後の停滞期に比べると、新しい才能(上記のアーティスト以外にも Baron, Chase and Status, Twisted Individual, Sub Focus)がどんどん生まれているし、ありとあらゆるスタイル(上記のリキッド・ファンクだけでなく、ダンスホールレゲエの要素を取り込んだもの、ラテン音楽のスタイルを取り込んだもの、ジャズのようなベースがフィーチャーしたもの、ソウルフルなボーカルが入っているもの、など)が受け入れられ、シーン全体として非常に健全な状態にある。

主なアーティスト

  • 4 Hero
  • Fabio(ファビオ)Creative Source
  • Lemon D (レモン ディー) Valve
  • DJ DIE(ダイ)Clear Skyz
  • MC Moose (ムース)
  • MC DET(デット)
  • Top Cat (トップ キャット) Congo Natty
  • Logistics (ロジスティクス) Hospital
  • DJ Friction (フリクション) Shogun Audio
  • Bryan Gee(ブライアン・ジー)V Recordings
  • Dillinja(ディリンジャ)Valve
  • Loxy (ロキシー) Renegade Hardware
  • MC Skibadee (スキバディー) SAS
  • Shy FX (シャイ エフエックス) Digital Soundboy
  • Mampi Swift (マンピ スイフト) Charge
  • Grooverider(グルーヴライダー)Prototype
  • Photek (フォーテック) Photek Productions
  • LTJ Bukem(LTJブケム)Good Looking
  • Goldie(ゴールディー)Metalheadz
  • Roni Size(ロニ・サイズ)Full Cycle
  • Andy C(アンディー・シー)Ram Records
  • Total Science(トータルサイエンス)C.I.A.
  • London Elektricity(ロンドン・エレクトリシティー)Hospital
  • DJ Hype (ハイプ) Trueplayaz
  • DJ Zinc (ジンク) Bingo Beats
  • Jazzanova (ジャザノヴァ) Sonar Kollektiv
  • Bugz In The Attic(バグズ・イン・ジ・アティック) V2 MUSIC