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2007年6月16日 (土) 01:43時点における版
中里 恒子(なかざと つねこ、1909年12月23日 - 1987年4月5日)は、日本の小説家。
神奈川県藤沢市生れ。横浜紅蘭女学校(現・横浜雙葉学園)を経て、神奈川高等女学校卒業。1939年、「乗合馬車」で芥川賞受賞(女性で初)。受賞作は、兄たちの国際結婚を描いたもの。
1928年に結婚、出産の後結核で療養、離婚を経て、娘が米国人と結婚することになり、かつて国際結婚を冷静な目で見ていた中里自身が大きな動揺に襲われるという経験をした。
老境を描いた『歌枕』で読売文学賞、『誰袖草』で女流文学賞、『わが庵』で芸術院恩賜賞受賞。『時雨の記』は中年の恋を描いたものとして話題になり、歿後映画化されて再度読まれた。
著書
- 乗合馬車 小山書店, 1939
- 鵞鳥の花 甲鳥書林, 1940
- 野薔薇 実業之日本社, 1940
- 生きる土地 実業之日本社, 1941
- 常夏 全国書房, 1942
- 海辺の少女 小学館, 1943
- 春の鳥 湘南書房, 1947 (新日本少年少女選書)
- 孔雀 細川書店, 1947
- 夕牡丹 角川書店, 1947
- 生きる土地 講談社, 1948
- 純潔について 池田書店, 1950
- 晩歌 池田書店, 1951
- 若き葡萄 中央公論社, 1954
- 夜の橋 河出書房, 1956
- 天使の季節 文芸春秋新社, 1959
- 鎖 中央公論社, 1965
- 此の世 河出書房新社, 1972
- 閉ざされた海 講談社, 1972
- 歌枕 新潮社, 1973
- わが庵 文芸春秋, 1974
- 花筐 新潮社, 1975
- 土筆野 文芸春秋, 1975
- 気のながい話 河出書房新社, 1975
- 朧草子 文芸春秋, 1976
- 中納言秀家夫人の生涯 講談社, 1976
- 往復書簡 宇野千代と 文芸春秋, 1976
- 時雨の記 文芸春秋, 1977
- ダイヤモンドの針 講談社, 1977
- うつつ川 新潮社, 1978
- 誰袖草 文芸春秋, 1978
- 鶏の声 北洋社, 1979
- 百万 文芸春秋, 1979
- わが今昔ものがたり 中央公論社, 1979
- 中里恒子全集 全18巻 中央公論社, 1979-81
- 南への道 文芸春秋, 1980
- 水鏡 文芸春秋, 1981
- 青い炎 文芸春秋, 1982
- 不意のこと 中央公論社, 1982
- 家の中 講談社, 1982
- 関の戸 文芸春秋, 1984
- 鱗錦の局、捨文 中央公論社, 1984
- 綾の鼓 文芸春秋, 1985
- 日常茶飯 日本経済新聞社, 1986
- 回転椅子 文芸春秋, 1986
- 忘我の記 文芸春秋, 1987
- 松風はかへらず 文芸春秋, 1988