張謂

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張 謂(ちょう い、711年? - ?)は、中国詩人は正言。懐州河内県(現在の河南省)の出身。

略歴[編集]

初めは嵩山にこもって読書し、大志を抱いていた。天宝2年(743年)、進士に及第、節度使の幕下に加わって西域に従軍した。大暦初年(770年頃)には潭州刺史となり、大暦7年(772年)には礼部侍郎に至って、科挙の試験を司った。

詩人としての彼[編集]

作品に、『題長安主人壁(長安の主人の壁に題す)』(七言絶句)がある。

題長安主人壁
世人結交須黄金 世人 交わりを結ぶに黄金を須(もち)う
黄金不多交不深 黄金多からざれば交わり深からず
縦令然諾暫相許 縦令(たとい)然諾(ぜんだく)して暫く相許すとも
終是悠悠行路心 終(つい)に是れ悠悠たる行路の心

出典[編集]

脚注[編集]