山口孝男
山口 孝男（やまぐち たかお）は、日本の数学者。京都大学名誉教授で筑波大学名誉教授。専門は微分幾何学、大域リーマン幾何学。
来歴[編集]
1984年筑波大学大学院数学専攻博士課程修了。理学博士[1]、指導教員は塩浜勝博。九州大学理学部助教授を経て、1994年九州大学大学院数理学研究科教授、2002年筑波大学数学系教授、2004年筑波大学大学院数理物質科学研究科教授、2014年京都大学大学院理学研究科教授、2021年退官・京都大学名誉教授、2021年から筑波大学にて名誉教授として研究を継続中[2][3]。
リーマン多様体の収束・崩壊現象に関する一連の研究により1999年幾何学賞を受賞[4]。2010年ICM招待講演（ハイデラバード）[5]。
東北大学の塩谷隆との共同研究である３次元多様体の崩壊の研究が、グリゴリー・ペレルマンによる3次元多様体の幾何化予想の証明（ポアンカレ予想の解決を含む）において役割を果たしている[6][7]。
脚注[編集]
- ^ 'Finiteness and uniqueness of diffeomorphism classes of Riemannian manifolds'『Riemann多様体族の微分同相類の有限性と一意性』、筑波大学、1984年。理学博士。NAID 500000058757
- ^ KAKEN 山口 孝男
- ^ 弘報219号(2021年7月発行) 名誉教授随想『京都からつくばへ』
- ^ 幾何学賞受賞者リスト
- ^ ICM Plenary and Invited Speakers 国際数学者連合公式サイト(英文)
- ^ 多様体の崩壊− ペレルマンの仕事まで
- ^ 塩谷隆 教授 2006年度幾何学賞受賞
外部リンク[編集]
- 山口 孝男 京都大学理学研究科・理学部（2021年2月14日アーカイブ） - 国立国会図書館Web Archiving Project
