奥能登丘陵
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奥能登丘陵 | |
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高洲山(2022年7月撮影) | |
所在地 | 石川県 |
位置 | |
最高峰 | 高洲山(567 m) |
プロジェクト 山 |
奥能登丘陵
奥能登丘陵(おくのときゅうりょう)とは、能登半島北部の石川県輪島市、珠洲市、穴水町に跨る丘陵地帯である。標高は300〜400mの定高性を持ち隆起準平原状である。丘陵の最高峰は高洲山の567m。
地質
[編集]新第三紀中新世の岩石で構成されている。奥能登丘陵の東南部では中新世前期のデイサイト質火砕、東北部では中新生後期の火山岩類がある。また、曽々木より東には粟倉凝灰岩層、曽々木海岸では岩倉山流紋岩が見られる。丘陵西部では主に中新世前期の安山岩質凝灰角礫岩等からなる[1] 山頂部は勾配に乏しく、ピーク部分が平坦地になっている準平原状地形がよく見られる。
特徴
[編集]丘陵南部はリアス海岸の入江が広がり、北部は断崖や奇岩が多い。
奥能登丘陵の山
[編集]奥能登丘陵の峠
[編集]奥能登丘陵源流の川
[編集]利用
[編集]穴水町東部にある台地はトヤン高原と言われ、ハイキングコースやキャンプ地に利用され人気を集めた[2]
穴水町と輪島市の境界付近の丘陵部では、準平原状の平坦地を生かして能登空港が開港した[3]
丘陵一帯では地滑り地形がよく見られ、その斜面は棚田として利用されている。特に白米千枚田はその美しさから観光地となっている。
脚注
[編集]- ^ 1章.輪島市の歴史文化の成り立ち16頁
- ^ 書府太郎石川県大百科辞典 563頁 2005 北國新聞社
- ^ 書府太郎石川県大百科辞典 496頁 2005 北國新聞社