国縫漁港

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国縫漁港
漁港内(2012年9月)
所在地
日本の旗 日本
所在地 北海道山越郡長万部町
国縫漁港の位置(北海道南部内)
国縫漁港
国縫漁港 (北海道南部)
国縫漁港の位置(北海道内)
国縫漁港
国縫漁港 (北海道)
国縫漁港の位置(日本内)
国縫漁港
国縫漁港 (日本)
座標 北緯42度26分20秒 東経140度19分48秒 / 北緯42.43889度 東経140.33000度 / 42.43889; 140.33000座標: 北緯42度26分20秒 東経140度19分48秒 / 北緯42.43889度 東経140.33000度 / 42.43889; 140.33000
詳細
管理者 北海道[1]
種類 第1種漁港[1]
漁港番号 1114314[1]
漁業協同組合 長万部
統計
国縫漁港海浜公園から見た国縫漁港方面(2012年9月)

国縫漁港(くんぬいぎょこう)は、北海道山越郡長万部町にある漁港陸地とはで結ばれている日本国内初となる「島式漁港」(人工島の漁港)であり、形状は「ワイングラス型」になっている。

施設[編集]

外郭施設

係留施設

  • -3.0 m岸壁[2]
  • -2.5 m物揚場[2]
  • 船揚場[2]

その他

  • 道路橋(247 m)

沿革[編集]

国縫地区は干満の差が特に激しい地域であり、大潮の時期には海岸が150 mも現れるため漁船の揚げ下ろしに苦慮していたほか、内浦湾(噴火湾)の最奥部に位置しているために僅かな風でも波浪が大きくなり、漁に出ることができる日数が他の地域と比べて大幅に少なかった。また、内浦湾のような遠浅の砂浜海岸にある漁港は、港を維持するための浚渫に多額の費用が必要であるほか、海岸に人工物をつくると波の自然な移動を妨げるため、周辺の海浜に悪影響を及ぼす場合があった。これらの問題点を解決するため、国縫漁港は工学的な計算に基づいて建設した人工島式漁港になっており、浜から離れた位置に防波堤を築いて海流に与える悪影響を最小限にして「トンボロ現象」を押さえる形状にしている[3]

主な水産物[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c 漁港一覧 北海道” (PDF). 水産庁. 2017年12月8日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j 鎌田彰 1995, p. 5.
  3. ^ 鎌田彰 1995, pp. 1–2.
  4. ^ 鎌田彰 1995, p. 1.
  5. ^ 海のグラス 華麗に完成*国縫漁港”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1994年4月7日). 2017年12月8日閲覧。

参考資料[編集]

  • 鎌田彰 (1995). 島式漁港の建設と海浜変形 -国縫漁港における事例- (PDF) (Report). 土木学会附属土木図書館. 2017年12月8日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]