呪われた城

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呪われた城
Dragonwyck
監督 ジョーゼフ・L・マンキーウィッツ
脚本 ジョーゼフ・L・マンキーウィッツ
原作 アニヤ・セットン英語版
呪われた城(小説)
製作総指揮 ダリル・F・ザナック
エルンスト・ルビッチ
(ノンクレジット)
出演者 ジーン・ティアニー
ウォルター・ヒューストン
ヴィンセント・プライス
グレン・ランガン
アン・リヴィア
スプリング・バイイントン
ハリー・モーガン
ジェシカ・タンディ
音楽 アルフレッド・ニューマン
撮影 アーサー・C・ミラー
編集 ドロシー・スペンサー
製作会社 20世紀FOX
配給 20世紀FOX
公開 アメリカ合衆国の旗1946年4月19日[1]
日本の旗1950年11月14日[1]
上映時間 103分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 $3 million (US rentals)[2][3]
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呪われた城(のろわれたしろ、Dragonwyck)は1946年に公開されたアメリカ映画[4][5]。白黒映画である。監督と脚本はジョーゼフ・L・マンキーウィッツ、製作はダリル・F・ザナックエルンスト・ルビッチ (ノンクレジット)。本作は、アニヤ・セットン英語版が1944年に出版した同名のベストセラー小説を原作にしている[6]

本作は初めルビッチが監督を務める予定だったが、体調不良のため友人のマンキーウィッツに代わりを頼んだ経緯がある[7]。マンキーウィッツはすでに映画脚本家・製作者として名声を得ていたが、映画監督としては本作がデビュー作[8]である。

あらすじ[編集]

1844年、コネチカット州に家族で住んでいたミランダ・ウェルズは父の反対を押し切り、親戚ヴァン・ライン家の娘・カトリンの家庭教師として、ニューヨーク州のドラゴンウィック荘園にある屋敷に住み込むことにした。カトリンの父でヴァン・ライン家の当主であるニコラスは妻ジョアナとの折り合いが悪く、小作人たちとの仲も悪かった。カトリンも両親から愛情を受けていなかった。

やがて、ジョアナの死がきっかけでニコラスとミランダは肉体関係を結ぶ。だが、ミランダがニコラスとの間にもうけた子が死に、ニコラスは再びふさぎ込む。ミランダはニコラスが薬物中毒になったことを知るも、何もできず、つらい思いをする。

その後、ヴァン・ライン家のまとめ役である医師ジェフは、女中の知らせを受け、ニコラスの発狂を知る。同時に、ジョアナの死が病死ではなく、ニコラスによって殺されたことが判明する。ニコラスはジェフに解雇を言い渡すも最終的には狂気のうちに死ぬ。そして、ミランダはジェフが信頼のおける人物であることを初めて知る。

脚注[編集]

  1. ^ a b Dragonwyck (1946): Release Info”. IMDb. 2021年12月12日閲覧。
  2. ^ Variety (January 1947)”. Variety (1947年7月2日). 2021年11月16日閲覧。英語版からのコピーペーストであるが、書誌に1947年1月と1947年7月2日という不整合な情報が含まれており、ページ数も記載がないため、出典として機能していない。
  3. ^ Solomon, Aubrey (July 2, 2002). Twentieth Century-Fox: A Corporate and Financial History. Rowman & Littlefield. https://books.google.com/books?id=WIZwZOz8LHsC&pg=PA212&lpg=PA212&dq=aubrey+solomon+20th+century+fox&source=bl&ots=FKmAn2szCi&sig=b7skIRQNZ1P88Dic6zd6VYPfHFU&hl=en&sa=X&ved=0ahUKEwjUmaSf4t3NAhVRxWMKHb_lAFUQ6AEINDAF#v=onepage&q=aubrey+solomon+20th+century+fox&f=false 2021年11月16日閲覧。 これも英語版のコピーペーストだが、URLは無関係な検索結果が表示される。同書中にDragonwyckへの言及はあるが(65ページ)、興行収入の具体的数値への言及は見当たらない。
  4. ^ “FILM REVIEWS: Dragonwyck”. Variety 161 (11): 8. (1946-02-20). https://archive.org/details/variety161-1946-02/page/n127/mode/1up 2021年11月16日閲覧。. 
  5. ^ “"Dragonwyck" with Gene Tierney, Walter Huston and Vincent Price”. HARRISON'S REPORTS 28 (8): 31. (1946-02-23). https://web.archive.org/web/20170317195649/http://ia600302.us.archive.org/14/items/harrisonsreports28harr/harrisonsreports28harr.pdf 2021年11月16日閲覧。. 
  6. ^ Gregory, Philippa. “Dragonwyck”. goodreads. 2021年11月16日閲覧。原作はゴシック・ロマンスだといわれている
  7. ^ Travers, James (2008年). “Dragonwyck (1946)”. French Films.org. 2021年11月16日閲覧。
  8. ^ 2021年11月16日現在、下部の「監督作品」一覧では『記憶の代償』(Somewhere in the Night)が先に表示されているが、『記憶の代償』の公開日は1946年6月12日である。

外部リンク[編集]