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北川省一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

北川 省一(きたがわ せいいち、1911年4月7日[1] - 1993年1月5日)は、日本詩人良寛研究家。

新潟県刈羽郡柏崎町(現在の柏崎市)生まれ。塗師の父が出奔して母と兄との家庭に育つ。第一高等学校在学時代には絵画、詩を創作。東京帝国大学仏文科に入学するが左翼活動のため1年で中退。郷里で私塾経営などをしたのち再度上京、兵役で千島で特攻訓練をするうち敗戦を迎えた。戦後は郷里で貸本屋をし、たびたび日本共産党から衆議院に立候補するが、田中角栄に敗れ続ける。66歳以後良寛研究家として多くの著書を著す。椎名麟三とは鉄工場の同僚だった。1993年1月5日、胃癌のため死去[1]

息子は北川フラム。娘の原若菜は原広司夫人であり、その名付け親は中野重治である。

著書

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  • 石ノ詩 詩集 昭森社 1961
  • 良寛游戯 アディン書房 1977.10
  • 良寛 その大愚の生涯 東京白川書院 1980.12
  • 越後・柏崎・風土記 現代企画室 1981.2
  • 良寛、非行の海に降りる 現代企画室 1982.6
  • 漂泊の人良寛 1983.7 (朝日選書)
  • 定本良寛游戯 東京白川書院 1983.2
  • 三儲軍談 北方派遣軍麾下の勇士は語る 現代企画室 1984.9
  • 越州沙門良寛 恒文社 1984.10
  • 史譚貞心尼と柏崎騒動の夜 恒文社 1984.12
  • 良寛、法華経を説く 恒文社 1985.11
  • 大愚良寛の生涯 恒文社 1985.12
  • 宮沢賢治と沙門良寛 北国の生んだ二人の法華者 現代企画室 1986.6
  • 良寛優游 その大愚の境涯 大和書房 1986.10
  • 良寛と子どもたち 親と教師のために 現代企画室 1988.1
  • 良寛をめぐる女人たち 考古堂書店 1989.10
  • 角さんや帰っておいで越後へ 恒文社 1990.2
  • 良寛さばなしなら面白い 春秋社 1990.6
  • 石の詩・ああ向陵よ、向陵よ 詩集 越書房 1991.6
  • 光を、もっと光を! 青春・安保・浪人図絵 現代企画室 1991.10
  • 良寛詩歌集 北川先生を囲む会 1993.2
  • 良寛、<独游>の書 現代企画室 1993.8
  • 永遠の人良寛 北川省一遺稿集 考古堂書店 1994.7

脚注

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  1. ^ a b 『現代物故者事典1991~1993』(日外アソシエーツ、1994年)p.204

参考

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  • 「永遠の人良寛」附載年譜