化野

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化野[1](あだしの、仇野、徒野[1]とも)は、京都嵯峨の奥にある小倉山の麓の野[1]京都市右京区嵯峨鳥居本化野町にその地名が残っているが、古くは山城国葛野(かどの)郡嵯峨といい、かつては風葬の地、近世は鳥辺山とともに火葬場として知られた。「西の化野」、「東の鳥辺野」、「北の蓮台野」を京の三大葬地という[2]

化野の名は「無常の野」の意で、人の世のはかなさの象徴としても用いられた[1]。その霊を弔う寺として、化野念仏寺があり、境内には約8,000の無縁仏を祀る石仏がある。

転じて、火葬場、墓場の意味[1]とも解釈される。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 『広辞苑 第六版』57ページ、「あだし-の」より。
  2. ^ あなたが知らない恐ろしい京都…千年の都に秘められた「負の影」(西川 照子) | 現代新書 | 講談社(1/2)”. 講談社. 2021年6月26日閲覧。

参考文献[編集]

出典[編集]