函館市交通局3000形電車
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函館市交通局3000形電車 | |
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3003号(2008年7月) | |
基本情報 | |
製造所 | アルナ工機 |
主要諸元 | |
軌間 | 1,372 mm |
電気方式 | 直流600V架空電車線方式 |
最高運転速度 | 40 km/h |
車両定員 | 88人(うち座席30) |
車両重量 | 19.0t |
全長 | 12,320 mm |
全幅 | 2,340 mm |
全高 | 3,700 mm |
台車 | 住友金属工業FS92 |
主電動機 | 60kW×2 |
駆動方式 | 平行カルダン駆動方式 |
制御装置 | VVVFインバータ制御 |
函館市交通局3000形電車(はこだてしこうつうきょく3000がたでんしゃ)は、1993年(平成5年)に登場した函館市交通局(現在の函館市企業局交通部。函館市電)の路面電車車両である。
概要
[編集]1993年(平成5年)4月24日に27年ぶりの新車として2000形と同時に登場した[1]。2000形を基本とする車体構造であるが、北海道の路面電車では初めての冷房装置および回生ブレーキを搭載し、側窓が一段下降式となっているほか、運行開始時の塗色が青地に白であった[2]点が2000形と異なる。なお2016年(平成28年)現在では、車両前面のみ白地に黄緑色の帯が入る、交通部標準の塗装となっている[2]。冷房装置は21,000kcal/hのCU776-G1形ユニットクーラを採用[3]、また集電装置はPT7101-Aシングルアームパンタグラフを搭載する[3]。
公募により「マリンブルー号」、3002号には「マリンブルー号Ⅱ」の愛称が付けられた[2]。
製造
[編集]全車アルナ工機で製造された。
大規模改修
[編集]運行開始から20年以上が経過し車体床下の腐食などが目立ち始めた[2]ことから、2015年度から2019年度にかけて、函館市交通経営計画(第2次)に基づき[4]東京都の京王重機整備にて車体改修が実施された。施工時期は以下の通り。
主な修繕・改良点は以下の通り[2]。
- 車両床下部分の腐食箇所修繕
- ヘッドライトをハロゲン式からLED式へ変更
- 前面行先・系統表示器のLED化[11]
- 座席モケットの張り替え
- 運賃表示器を液晶ディスプレイに交換
- VVVFインバータの更新[12]
広告塗装
[編集]函館市電の多くの車両には、企業などの全面広告が施されているが、2019年(令和元年)10月以降当形式は全面ラッピング広告の対象車両からは外れ、車体側面のみ広告として使用できる部分ラッピング広告の対象車両となっている[13]。2023年(令和5年)12月現在の各車に施されている広告主を以下に示す[14]。
脚注
[編集]- ^ “27年ぶり新型車 函館市電、24日から営業”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 2. (1993年4月10日)
- ^ a b c d e f “3002号車が車体改良”. 函館新聞 電子版. 函館新聞社. (2016年3月22日). オリジナルの2020年6月9日時点におけるアーカイブ。 2020年6月9日閲覧。
- ^ a b 「鉄道ファン」1993年7月号(通巻387号)新車ガイド 函館市交通局2000・3000形 p.78 - p.79
- ^ 函館市交通経営計画(第2次) Archived 2017年2月3日, at the Wayback Machine.
- ^ 平成27年度函館市交通事業報告書(PDF)
- ^ 平成29年度函館市交通事業報告書(PDF)
- ^ 平成30(2018)年度函館市交通事業報告書(PDF)
- ^ 「きれいになって戻るよ 修繕に向け市電搬出 / 函館新聞電子版」『函館新聞電子版』。2018年11月18日閲覧。
- ^ “市電8003号車改修終え入庫、今年度の車体改良が完了”. 函館新聞 電子版. 函館新聞社. (2019年3月27日). オリジナルの2019年4月13日時点におけるアーカイブ。 2020年6月9日閲覧。
- ^ 令和元(2019)年度函館市交通事業報告書(PDF)
- ^ 系統番号部分がフルカラーで表示可能なLED表示機が採用された。
- ^ 「鉄道ピクトリアル」2020年10月号(通巻978号)2019年度民営鉄道車両動向 函館市企業局 p.134
- ^ “カラー電車広告説明資料”. 函館市企業局交通部. pp. 2-3. 2020年6月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月9日閲覧。
- ^ “車両のご紹介(函館市電)”. 函館市. 2020年6月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月9日閲覧。