五の池小屋
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五の池小屋(ごのいけごや)は、岐阜県下呂市の御嶽山の飛騨頂上直下南にある山小屋。
概要
[編集]山小屋の正式名称は「御嶽五の池小屋」[1]。御嶽山の小坂口(飛騨側の濁河温泉からの登山道)9合目の摩利支天山と継子岳との鞍部位置する。小屋の前の南側に五ノ池がある。御嶽山の山頂(剣ヶ峰)から北に約1.8km、標高約2,800mの位置にある。小屋周辺は森林限界のハイマツ帯で、高山植物の花畑となっている。
歴史
[編集]- 明治時代 - 五の池小屋は御嶽信仰の人々によって建てられ、明治時代から多くの登山者に利用されてきた。
- 戦後 - 小屋を譲り受けた水口善松により50年近く管理がなされてきた。水口善松は、登山者の安全確保のため付近の整備をするとともに、コマクサをはじめとする高山植物の保護にも努めてきて、登山者から慕われていた。
- 1997年(平成9年)- 管理者は高齢で病弱になったことにより経営をやめ、小屋を小坂町(合併し下呂市となる)へ寄付をした。
- 2000年(平成12年)- 老朽化していた旧小屋の屋根が台風で飛ばされたのを期に、管理者の小坂町が立て直しを行った。木造平屋建て、100m²。市川典司氏が小屋番として経営、管理を行う
- 2004年(平成16年)3月 - 小坂町が付近の4町村と合併したことに伴い、管理者は下呂市となった。
- 2006年(平成18年)4月 - 指定管理者制度が導入された。
- 2010年(平成22年)
- 2012年(平成24年)カフェ ぱんだ屋オープン
- 2014年(平成26年)9月27日の御嶽山の噴火の際に緊急の避難小屋として機能し、付近の子供も含む登山客を屋内避難させ、翌28日には管理人も含む26人が全員無事に下山した[4][5]。27日に気象庁地震火山部により御嶽山に火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が発表され、入山禁止となり山小屋は営業を休止した[6]。
- 2015年(平成27年)6月26日、噴火警戒レベルが3(入山規制)から2(火口周辺規制)へ引き下げられ、火口から概ね1 kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性が警告された[7]。これに伴い7月1日に管轄する自治体の下呂市により、登山口の濁河温泉から五の池小屋までの入山規制が解除され山小屋は営業を再開した[8]。岐阜県側は、小屋から上部の火口から2 kmの範囲内の立入規制となった[8]。
所在地
[編集]- 岐阜県下呂市小坂町落合2376-3[1]
小屋のデータ
[編集]※2011年2月現在[3]
- 定員 - 収容人数100名
- 営業期間 - 6月1日~10月第2週頃
- 水場 - なし(飲料水は、雪が消えるまでは天水、その後四ノ池の湧き水をポンプアップしている。目前の五ノ池は飲料には適さない)
- キャンプ指定地 - なし
テレビ番組
[編集]- 日経スペシャル カンブリア宮殿 絶景&美味「来たれ!夏山スペシャル」 〜続々!ヤマに新たな客を呼び込む男たち〜(2019年7月18日、テレビ東京[9]
脚注
[編集]- ^ a b “特則承認を受けた液化石油ガス販売事業者及び対象となる山小屋等一覧”. 経済産業省. 2022年2月28日閲覧。
- ^ “ウイークエンド中部8月21日の放送予定”. NHK名古屋放送局. 2011年3月2日閲覧。
- ^ a b “飛騨頂上 御嶽 五の池小屋”. 五の池小屋. 2011年3月2日閲覧。
- ^ “登山客には子供も…山小屋に避難の26人が下山”. 読売新聞社 (2014年9月28日12時47分). 2014年9月29日閲覧。
- ^ “登山客に「早く山小屋へ」 下山の管理人”. 読売新聞社 (2014年9月29日). 2014年9月29日閲覧。
- ^ “<御嶽山に火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)を発表>”. 気象庁地震火山部 (2014年9月27日). 2015年7月2日閲覧。
- ^ “<御嶽山に火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)を発表>”. 気象庁地震火山部 (2015年6月26日). 2015年7月2日閲覧。
- ^ a b “御嶽山の立入規制について(平成27年7月1日から変更)”. 下呂市 (2015年6月30日). 2015年7月2日閲覧。
- ^ 絶景&美味「来たれ!夏山スペシャル」 〜続々!ヤマに新たな客を呼び込む男たち〜 - テレビ東京 2019年7月18日
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 五の池小屋 公式サイト
- 五の池小屋 (gonoike) - Facebook