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ロナルド・ポニョン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ロナルド・ポニョン Portal:陸上競技
2010年
選手情報
ラテン文字 Ronald Pognon
国籍 フランスの旗 フランス
競技 陸上競技 (短距離走)
種目 60m, 100m
生年月日 (1982-11-16) 1982年11月16日(41歳)
生誕地 マルティニークの旗 マルティニーク, ル・ラモンタン英語版
身長 184cm
体重 70kg
引退 2015年
成績
オリンピック 100m 準決勝1組7着 (2004年)
4x100mR 3位 (2012年)
世界選手権 100m 準決勝2組6着 (2003年)
200m 2次予選4組5着 (2005年)
4x100mR 優勝 (2005年)
地域大会決勝 ヨーロッパ選手権
100m 4位 (2006年)
4x100mR 3位 (2006, 2012年)
国内大会決勝 フランス選手権
100m 優勝 (2006, 2009年)
200m 優勝 (2005, 2008年)
最高世界ランク 100m 5位 9秒99 (2005年)
自己ベスト
50m 5秒67 (2005年)
60m 6秒45 (2005年) 室内フランス記録
100m 9秒99 (2005年)
200m 20秒27 (2005年)
獲得メダル
陸上競技
フランスの旗 フランス
オリンピック
2012 ロンドン 4x100mR
世界選手権
2005 ヘルシンキ 4x100mR
ヨーロッパ選手権
2006 イェーテボリ 4x100mR
2012 ヘルシンキ 4x100mR
ヨーロッパ室内選手権
2005 マドリード 60m
2007 バーミンガム 60m
ヨーロッパU23選手権
2003 ブィドゴシュチュ 100m
世界ジュニア選手権
2000 サンティアゴ 4x100mR
ヨーロッパジュニア選手権
2001 グロッセート 200m
2001 グロッセート 4x100mR
マルティニークの旗 マルティニーク
カリフタゲームズ (U20)
2001 ブリッジタウン 200m
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ロナルド・ポニョンRonald Pognon1982年11月16日 ‐ )は、フランスの元陸上競技選手。専門は短距離走100mの自己ベストは元フランス記録の9秒99、室内60mの自己ベストはフランス記録(元ヨーロッパ記録)の6秒45。ロンドンオリンピック男子4×100mリレーの銅メダリスト、2005年ヘルシンキ世界選手権男子4×100mリレーの金メダリストである。

カリブ海に浮かぶフランスの海外県マルティニーク出身のスプリンター。2005年に室内60mで6秒45のヨーロッパ記録(当時)を樹立すると、100mでは9秒99のフランス記録(当時)を樹立し、10秒の壁を突破した初のフランス人となった。個人種目では世界大会のメダルを獲得できなかったが、4×100mリレーでは2005年ヘルシンキ世界選手権で2走を務めて金メダル、2012年ロンドンオリンピックでアンカーを務めて銅メダルを獲得している。

経歴

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2005年2月6日、フランダース国際(Indoor Flanders Meeting)の男子60mで6秒51のフランス新記録(当時)を樹立し、1998年にステファン・カリフランス語版がマークした6秒53を塗り替えた。

2005年2月13日、カールスルーエ国際(Weltklasse in Karlsruhe)の男子60m予選で6秒51のフランスタイ記録(当時)をマークすると、決勝では6秒45のヨーロッパ新記録(当時)を樹立。1999年にイギリスのジェイソン・ガードナーがマークした6秒46を更新した[1]

2005年7月5日、ローザンヌ国際の男子100mで9秒99(+1.8)のフランス新記録(当時)を樹立。1990年にダニエル・サングーマがマークした10秒02を塗り替え、フランス人初の9秒台という快挙を達成した[2][1]

2005年8月、ヘルシンキ世界選手権に出場すると、男子100mは準決勝、男子200mは2次予選で敗退した。しかし、男子4×100mリレーは予選でフランスチームの2走(Oudéré Kankarafou、ポニョン、エディー・ド・レピーヌLueyi Dovy)を務め、38秒34の今季世界最高記録をマークして決勝に進出すると、迎えた決勝でも2走(ラッジ・ドゥクレ、ポニョン、エディー・ド・レピーヌ、Lueyi Dovy)を務め、予選のタイムを更に縮める38秒08の今季世界最高記録をマークしての金メダル獲得に貢献した[3]。この種目では世界選手権オリンピックを通じ、フランス初の金メダル獲得となった[注 1]

2012年8月11日、ロンドンオリンピックの男子4×100mリレー決勝でフランスチームのアンカー(ジミー・ヴィコクリストフ・ルメートルピエール=アレクシス・ペソノ、ポニョン)を務め、38秒16をマークしての4位(当時)に貢献した[4]。大会から3年が経った2015年、銀メダルを獲得したアメリカチームのメダルが剥奪され[注 2]、フランスの順位は3位に繰り上がり銅メダルを獲得した[5][6]

2015年7月、現役を引退した[7]

自己ベスト

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記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
100m 9秒99 (+1.8) 2005年7月5日 スイスの旗 ローザンヌ フランス歴代3位 (元フランス記録)
200m 20秒27 (+1.0) 2005年8月28日 イタリアの旗 リエーティ
室内
50m 5秒67+ 2005年2月19日 フランスの旗 リエヴァン 60mの途中計時
60m 6秒45 2005年2月13日 ドイツの旗 カールスルーエ ヨーロッパ歴代2位(元ヨーロッパ記録)
フランス記録

主要大会成績

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備考欄の記録は当時のもの

大会 場所 種目 結果 記録 備考
フランスの旗 フランス
2000 世界ジュニア選手権 チリの旗 サンティアゴ 200m 2次予選 21秒42 (-1.6)
4x100mR 2位 39秒33 (1走) ジュニアフランス記録
マルティニークの旗 マルティニーク
2001 カリフタゲームズ (U20) (en バルバドスの旗 ブリッジタウン 200m 優勝 21秒18 (-0.3)
フランスの旗 フランス
2001 ヨーロッパジュニア選手権 (en イタリアの旗 グロッセート 200m 優勝 20秒80 (+0.8)
4x100mR 2位 39秒76 (2走)
2002 ヨーロッパ選手権 (en ドイツの旗 ミュンヘン 200m 準決勝 21秒04 (-0.5)
4x100mR 4位 38秒97 (4走)
2003 中央アメリカ・カリブ選手権 (en グレナダの旗 セントジョージズ 100m 4位 10秒30 (+0.6)
ヨーロッパU23選手権 (en ポーランドの旗 ブィドゴシュチュ 100m 優勝 10秒19 (+1.2) 大会タイ記録
世界選手権 フランスの旗 パリ 100m 準決勝 10秒25 (+0.6)
4x100mR 準決勝 38秒79 (1走)
2004 世界室内選手権 ハンガリーの旗 ブダペスト 60m 予選 6秒73
オリンピック ギリシャの旗 アテネ 100m 準決勝 10秒32 (-1.6)
4x100mR 予選 38秒93 (2走)
2005 ヨーロッパ室内選手権 (en スペインの旗 マドリード 60m 2位 6秒62
世界選手権 フィンランドの旗 ヘルシンキ 100m 準決勝 10秒17 (-1.0)
200m 2次予選 21秒26 (-1.9)
4x100mR 優勝 38秒08 (2走) 予選と決勝で今季世界最高記録
フランス男子初の金メダル
ワールドアスレチック
ファイナル
 (en
モナコの旗 モナコ 100m 5位 10秒07 (-0.6)
2006 世界室内選手権 ロシアの旗 モスクワ 60m 6位 6秒61
ヨーロッパ選手権 スウェーデンの旗 イェーテボリ 100m 4位 10秒16 (+1.3) 3位と0秒02差
200m 予選 DNS
4x100mR 3位 39秒07 (2走)
ワールドアスレチック
ファイナル
 (en
ドイツの旗 シュトゥットガルト 100m 6位 10秒10 (+0.9)
ワールドカップ (en ギリシャの旗 アテネ 100m 5位 10秒17 (+1.1)
2007 ヨーロッパ室内選手権 (en イギリスの旗 バーミンガム 60m 3位 6秒60
2008 オリンピック 中華人民共和国の旗 北京 100m 2次予選 10秒21 (-0.2)
ワールドアスレチック
ファイナル
 (en
ドイツの旗 シュトゥットガルト 100m 7位 10秒27 (+0.4)
2009 世界選手権 ドイツの旗 ベルリン 100m 2次予選 10秒27 (-0.4)
4x100mR 8位 39秒21 (1走)
ワールドアスレチック
ファイナル
 (en
ギリシャの旗 テッサロニキ 100m 7位 10秒30 (-0.2)
2010 世界室内選手権 カタールの旗 ドーハ 60m 6位 6秒65
ヨーロッパ選手権 スペインの旗 バルセロナ 100m 準決勝 10秒43 (-0.1)
2012 ヨーロッパ選手権 フィンランドの旗 ヘルシンキ 4x100mR 3位 38秒46 (1走)
オリンピック イギリスの旗 ロンドン 4x100mR 3位 38秒16 (4走) 2015年に4位→3位へ順位繰り上がり

フランス選手権

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優勝したフランス選手権 (enとフランス室内選手権を記載

大会 場所 種目 記録 備考
2005 フランス室内選手権 リエヴァン 60m 6秒55
フランス選手権 アンジェ 200m 20秒34 (+0.4)
2006 フランス選手権 トンブレンヌ 100m 10秒17 (-0.4)
2007 フランス室内選手権 オビエール 60m 6秒62
2008 フランス選手権 アルビ 200m 20秒45 (+3.3)
2009 フランス選手権 アンジェ 100m 10秒39 (-0.5)

脚注

[編集]

注釈

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  1. ^ 女子は2003年パリ大会で金メダルを獲得していた。男子の最高成績は、世界選手権1991年東京大会の銀メダル、オリンピック1920年アントワープ大会の銀メダルがそれまでの最高成績だった。
  2. ^ リレーメンバーだったタイソン・ゲイのドーピング処分により。

出典

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  1. ^ a b Pognon plans Euro Indoor test towards Osaka goal”. 国際陸上競技連盟 (2006年12月21日). 2016年2月22日閲覧。
  2. ^ World record for Isinbayeva, sub 10 for Pognon”. ヨーロッパ陸上競技連盟. 2005年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月22日閲覧。
  3. ^ 第10回世界選手権男子4×100mリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月22日閲覧。
  4. ^ London 2012 - Event Report - Men's 4x100m Final”. 国際陸上競技連盟 (2012年8月11日). 2016年2月22日閲覧。
  5. ^ ロンドン五輪男子400mリレー、繰り上がりの仏代表に銅メダル授与”. フランス通信社 (2015年7月5日). 2016年2月22日閲覧。
  6. ^ 第30回オリンピック男子4×100mリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月22日閲覧。
  7. ^ Ronald Pognon annonce sa retraite”. レキップ (2015年7月11日). 2016年9月30日閲覧。

外部リンク

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記録
先代
イギリスの旗 ジェイソン・ガードナー
(6秒46)
1999年3月7日, 2004年2月15日
男子60m
室内ヨーロッパ記録保持者
(6秒45)

2005年2月13日 - 2009年3月7日
次代
イギリスの旗 ドウェイン・チェンバース
(6秒42)
2009年3月7日
先代
ステファン・カリフランス語版
(6秒53)
1998年2月20日
男子60m
室内フランス記録保持者
(6秒51 - 6秒45)

2005年2月6日 -
次代
未定
先代
ダニエル・サングーマ
(10秒02)
1990年6月29日
男子100m
フランス記録保持者
(9秒99)

2005年7月5日 - 2010年7月9日
次代
クリストフ・ルメートル
(9秒98)
2010年7月9日