レーヴァティ (女優)
レーヴァティ Revathi | |||||
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レーヴァティ(2012年) | |||||
本名 | アシャ・ケルニ・ナーイル(Asha Kelunni Nair) | ||||
生年月日 | 1966年7月8日(58歳) | ||||
出生地 | インド ケーララ州コーチ | ||||
職業 | 女優 | ||||
ジャンル | タミル語映画、マラヤーラム語映画 | ||||
活動期間 | 1983年-現在 | ||||
配偶者 | スレーシュ・チャンドラ・メーナン(1986年-2013年、離婚[1]) | ||||
著名な家族 |
ギータ・ヴィジャヤン(従姉妹) ニランジャナ・アヌープ(姪[2]) | ||||
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レーヴァティ(Revathi、1966年7月8日 - )は、インドの女優。タミル語映画とマラヤーラム語映画を中心にテルグ語映画、ヒンディー語映画、カンナダ語映画で活動し[3][4]、これまでに国家映画賞、フィルムフェア賞 南インド映画部門、ケーララ州映画賞を受賞している[5][6]。
生い立ち
[編集]コーチで生まれ、「アシャ・ケルニ・ナーイル(Asha Kelunni Nair)」と名付けられた。父マランク・ケルニ・ナーイルはパルカード出身の陸軍少佐で、母ラリター・ケルニはパルカードのタミル人家庭出身だった[3]。レーヴァティは7歳の時からバラタナティヤムを学び、1979年にはマドラスの舞台でアランゲトラムを披露している[7]。また、学生時代にファッションショーに参加し、その際に撮られた写真がタミル系雑誌の表紙に選ばれたことをきっかけにバーラティラージャの目に留まり、彼の新作映画のヒロイン役に抜擢された[8][9]。
キャリア
[編集]1983年にバーラティラージャの『Mann Vasanai』で女優デビューし[10]、レーヴァティはフィルムフェア賞 南インド映画部門特別賞を受賞した[11]。また、同年12月には『Kattathe Kilikkoodu』でマラヤーラム語映画デビューしており、同作は興行的な成功を収め、1980年代最大のヒットを記録した映画の一つとなった[12][13]。1984年は『Seethamma Pelli』『Manasa Veena』に出演し[8][9]、『Kai Kodukkum Kai』ではラジニカーントと共演し、レイプ被害に遭った盲目の女性を演じている[14][15]。
レーヴァティは特定に役柄にこだわらず、力強い女性や親しみのある女性など様々なキャラクターを演じている。彼女の人気を確立したのは、1986年に出演したマニラトナムの『沈黙の旋律』であり、活発で勝気な少女だが物語を通して気立てのよい女性に成長するディヴィヤー役を演じている[16]。同年11月には『Punnagai Mannan』でカマル・ハーサンと共演し、レーヴァティは批評家から演技を絶賛され[17]、タミル語映画界で最も人気のある女優の一人となった。1988年に出演した『Kakkothikkavile Appooppan Thaadikal』でフィルムフェア賞 マラヤーラム語映画部門主演女優賞を受賞し、1990年に出演した『Kizhakku Vaasal』ではタミル・ナードゥ州映画賞 主演女優賞を受賞している。1991年にはプリヤダルシャンの『Kilukkam』で批評家から高い評価を受け、同年11月にはサルマーン・カーンと共演した『Love』でヒンディー語映画デビューしている。1992年には『Thevar Magan』の演技で国家映画賞 助演女優賞を受賞し、1993年には『Marupadiyum』でフィルムフェア賞タミル語映画部門主演女優賞を受賞している。このほか、1990年代は『アンジャリ』『Magalir Mattum』などのヒット作に出演し、1998年には『Thalaimurai』の演技でタミル・ナードゥ州映画賞 特別賞を受賞している[18]。
2002年には『Mitr, My Friend』で監督デビューし、国家映画賞 英語長編映画賞、インド国際映画祭 審査員特別賞を受賞している。このほかに『Phir Milenge』『Kerala Cafe』『Mumbai Cutting』でも監督を務めている。2010年代は『マルガリータで乾杯を!』『2 States』『Pa Paandi』『Jackpot』『Virus』などに出演し[19]、2022年は『Major』で主人公サンディープ・ウンニクリシュナン少佐の母ダナラクシュミ役を演じた[20]。2023年には『タイガー 裏切りのスパイ』でサルマーン・カーンと共演している。
私生活
[編集]1986年に撮影監督・映画監督のスレーシュ・チャンドラ・メーナンと結婚したが、2002年から別居を始め、2013年4月23日に離婚が成立した[21][22]。体外受精によって生まれた娘マヒーがいる[23]。
受賞歴
[編集]年 | 部門 | 作品 | 結果 | 出典 |
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栄典 | ||||
1993年 | カライマーマニ賞 | — | 受賞 | [24] |
国家映画賞 | ||||
1993年 | 助演女優賞 | 『Thevar Magan』 | 受賞 | [25] |
2003年 | 英語長編映画賞 | 『Mitr, My Friend』 | [26] | |
2012年 | 非長編映画部門家族福祉に関する映画賞 | 『Red Building Where the Sun Sets』 | [27] | |
フィルムフェア賞 南インド映画部門 | ||||
1983年 | タミル語映画部門主演女優賞 | 『Mann Vasanai』 | ノミネート | [28] |
特別賞 | 受賞 | |||
1985年 | タミル語映画部門主演女優賞 | 『Pudhumai Penn』 | ノミネート | |
1986年 | 『Kanni Rasi』 | |||
1987年 | 『沈黙の旋律』 | |||
1989年 | マラヤーラム語映画部門主演女優賞 | 『Kakkothikkavile Appooppan Thaadikal』 | 受賞 | [28] |
1990年 | テルグ語映画部門主演女優賞 | 『Prema』 | ノミネート | |
1991年 | タミル語映画部門主演女優賞 | 『アンジャリ』 | ||
『Kizhakku Vaasal』 | ||||
1993年 | 『Thevar Magan』 | 受賞 | [28] | |
テルグ語映画部門主演女優賞 | 『Ankuram』 | |||
1994年 | タミル語映画部門主演女優賞 | 『Marupadiyum』 | ||
テルグ語映画部門主演女優賞 | 『Gaayam』 | ノミネート | ||
1995年 | タミル語映画部門主演女優賞 | 『Priyanka』 | 受賞 | |
1999年 | 『Thalaimurai』 | ノミネート | ||
2013年 | マラヤーラム語映画部門主演女優賞 | 『Molly Aunty Rocks!』 | [29] | |
2016年 | テルグ語映画部門助演女優賞 | 『Loafer』 | [30] | |
2018年 | タミル語映画部門主演女優賞 | 『Pa Paandi』 | [31] | |
2023年 | マラヤーラム語映画部門主演女優賞 | 『Bhoothakaalam』 | [32][33] | |
マラヤーラム語映画部門審査員選出女優賞 | 受賞 | |||
南インド国際映画賞 | ||||
2013年 | マラヤーラム語映画部門主演女優賞 | 『Molly Aunty Rocks!』 | ノミネート | |
2019年 | タミル語映画部門コメディアン賞 | 『Gulaebaghavali』 | [34] | |
ケーララ州映画賞 | ||||
2022年 | 主演女優賞 | 『Bhoothakaalam』 | 受賞 | [35] |
タミル・ナードゥ州映画賞 | ||||
1990年 | 主演女優賞 | 『Kizhakku Vaasal』 | 受賞 | [28] |
1998年 | 特別賞 | 『Thalaimurai』 | [36] | |
アーナンダ・ヴィカタン映画賞 | ||||
2019年 | コメディ女優賞 | 『Gulaebaghavali』 | 受賞 | |
ヴィジャイ・アワード | ||||
2018年 | 助演女優賞 | 『Pa Paandi』 | 受賞 | |
ジー・シネ・アワード | ||||
2004年 | 助演女優賞 | 『Dhoop』 | ノミネート | [37] |
シネマ・エクスプレス賞 | ||||
1984年 | テルグ語映画部門主演女優賞 | 『Seethamma Pelli』 | 受賞 | [28] |
1990年 | タミル語映画部門主演女優賞 | 『アンジャリ』 | ||
1992年 | マラヤーラム語映画部門主演女優賞 | 『Kilukkam』 | ||
タミル語映画部門主演女優賞 | 『Thevar Magan』 | |||
1994年 | 特別賞 | 『En Aasai Machan』 | ||
スター・スクリーン・アワード | ||||
2004年 | 助演女優賞 | 『Dhoop』 | ノミネート | [38] |
インド国際映画祭 | ||||
2002年 | 審査員特別賞 | 『Mitr, My Friend』 | 受賞 | [39] |
ケーララ国際映画祭 | ||||
2009年 | FIPRESCIマラヤーラム語映画賞 | 『Kerala Cafe』 | 受賞 | [40] |
出典
[編集]- ^ “Court grants divorce to actor Revathi”. The Times of India (23 April 2013). 6 September 2015閲覧。
- ^ “Films, a family affair!”. Deccan Chronicle (29 April 2017). 2024年5月11日閲覧。
- ^ a b “Happy Birthday Revathi: Interesting facts about the actress”. The Times of India (8 July 2021). 2024年5月8日閲覧。
- ^ “From demure to daring, actor Revathy's multi-faceted film career” (8 January 2018). 2024年5月8日閲覧。
- ^ “40th National Film Awards – 1993”. Directorate of Film Festivals – 1993. 5 July 2013閲覧。
- ^ “It took her 40 years to reach me, I want to dedicate the state award to myself: Revathi” (英語). Onmanorama (25 September 2022). 25 September 2022閲覧。
- ^ Harsha Koda (www.jalakara.com). “revathy.com”. revathy.com. 12 July 2012閲覧。
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- ^ a b Shekar, Anjana (8 January 2018). “From demure to daring, actor Revathy's multi-faceted film career”. The News Minute. オリジナルの8 August 2018時点におけるアーカイブ。 12 February 2018閲覧。
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- ^ “Demure-daring-actor-revathy-s-multi-faceted-film-career”. The News minute (8 January 2018). 2024年5月8日閲覧。
- ^ Aravind, C. V. (20 February 2017). “Nedumudi Venu: Malayalam cinema's man for all seasons”. The News Minute 19 November 2019閲覧。
- ^ Kurup, Aradhya (17 November 2019). “'Kattathe Kilikkoode': Bharathan's film is a commentary on the yin and yang of marriage”. The News Minute 19 November 2019閲覧。
- ^ Rangan, Baradwaj (2 April 2019). “Tribute: J Mahendran, Who Began His Directing Career With The Rajinikanth-starring 'Mullum Malarum'”. Film Companion. 11 June 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。18 May 2019閲覧。
- ^ “கன்னடத்தில் இருந்து தமிழுக்கு வந்த கை கொடுக்கும் கை” (タミル語). Maalai Malar. (29 November 2007). オリジナルの30 October 2014時点におけるアーカイブ。 4 March 2014閲覧。
- ^ “From demure to daring, actor Revathy's multi-faceted film career” (8 January 2018). 2024年5月8日閲覧。
- ^ “32 years of 'Punnagai Mannan': Why the Kamal Haasan film is still in our hearts”. 2024年5月8日閲覧。
- ^ “Archived copy”. 30 April 2003時点のオリジナルよりアーカイブ。20 October 2009閲覧。
- ^ “Revathi's in the movie. Enough said” (23 September 2021). 2024年5月9日閲覧。
- ^ “Major movie review: Adivi Sesh's homage to the 26/11 hero is flawed but effective”. The Indian Express (2 June 2022). 2 June 2022閲覧。
- ^ “Actress Revathi Divorced – Find what you like – tikkview”. 2024年5月9日閲覧。
- ^ “Revathi-Suresh granted divorce”. Deccan Chronicle. 27 May 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月9日閲覧。
- ^ “சோதனை குழாய் மூலம் குழந்தை பெற்றேன்.. மனம் திறந்த நடிகை ரேவதி..!”. Puthiya Thalaimurai (2 November 2023). 2 2024-05-09閲覧。
- ^ “Recipients of Kalaimamani Awards for the year 1992–93”. தமிழரசு: 29–32. (16 March 1993). オリジナルの9 May 2024時点におけるアーカイブ。 9 May 2024閲覧。.
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- ^ “Nominations for the 68th Filmfare Awards South 2023 - Malayalam”. Filmfare. 2024年7月16日閲覧。
- ^ Khandelwal, Stuti (2019年7月19日). “SIIMA 2019 Nominations: See Full List of Telugu, Tamil, Malayalam & Kannada Movies” (英語). The Live Mirror. 7 March 2023時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月7日閲覧。
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- ^ “Archived copy”. 30 April 2003時点のオリジナルよりアーカイブ。20 October 2009閲覧。
- ^ “Zee Cine Awards 2004 Best Actress In Supporting Role Shabana Azmi”. YouTube. 2023年4月24日閲覧。
- ^ Sify Desk (14 January 2004). “10th Annual Screen Awards – Nominations for the year 2003”. Sify. 4 February 2016時点のオリジナルよりアーカイブ。21 April 2017閲覧。
- ^ “Silver Peacock for Revathy at IFFI”. The Times of India. 2024年5月11日閲覧。
- ^ “::IFFK 2009::”. Iffk.keralafilm.com. 8 January 2010時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年10月20日閲覧。