レンゲンフェルト
レンゲンフェルト Längenfeld | ||
---|---|---|
基礎自治体(Gemeinde) | ||
アクアドーム | ||
| ||
位置 | ||
北緯47度4分26.4秒 東経10度58分12.4秒 / 北緯47.074000度 東経10.970111度 | ||
国 | オーストリア | |
州 | チロル州 | |
郡 | イムスト郡 | |
Seat | Oberlängenfeld 72 | |
政府 | ||
• 首長 | Willi Kuen | |
面積 | ||
• 合計 | 195.8 km2 | |
標高 | 1,179 m | |
人口 (2005年12月31日[1]) | ||
• 合計 | 4,333人 | |
• 密度 | 22人/km2 | |
等時帯 | UTC+1 (CET) | |
• 夏時間 | UTC+2 (CEST) | |
市外局番 | 05253 | |
ナンバープレート | IM | |
ウェブサイト | www.laengenfeld.tirol.gv.at |
レンゲンフェルト(ドイツ語: Längenfeld)は、オーストリア共和国チロル州イムスト郡に位置する基礎自治体(ゲマインデ)。
地理
[編集]イムスト郡の郡庁所在地であるイムストの南東25kmに位置し、インスブルックから自動車で約50分、エッツタールのほぼ中央にある[2]。面積195.8km²の中に21の村落があり、4,333人が暮らすエッツタール最大の基礎自治体である。
中心集落のレンゲンフェルトは、フィッシュ川(Fischbach)によって南北に分断され、同川はエッツタール川に注ぐ[3]。
フィッシュ川とエッツタール川の合流点付近には、オートキャンプ場、温水プール、サッカー場、冬季はスケート場に転用されるテニスコートなどスポーツ施設が集積する[3]。グリースには小規模なスキー場がある[3]。
景観に配慮し、鉄筋コンクリートの都市的集合住宅建設禁止や電線地中化、下水道整備などがなされている[4]。
観光業
[編集]観光地・ゼルデンに隣接し、宿泊拠点として発展した[5]。宿泊施設は1855年時点では1軒にすぎなかったが、1976年に157軒、1998年に421軒に増加した[6]。また宿泊客数も1965/1966年の16万人から、1988/1989年の46万人に増加したものの、1990年代からは漸減傾向にある[7]。宿泊施設の経営者はすべてレンゲンフェルトの住民であり、ほぼすべてが個人経営である[3]。自治体の主な収入源は観光産業である。夏季は登山・ハイキング、冬季はスキーを目的とした観光客が多く、春と秋の観光客は少ない[8]。農家もアルムでの移牧を行う畜産業の傍ら、宿泊業、スキー学校経営、商店経営などの観光産業に事維持している[9]。
1303年の建築である後期ゴシック=バロック様式の教会がある。自治体内に温泉やプール、ホテルなどがある複合施設「アクアドーム」を有する[2]。16世紀にはすでに温泉地として確立していたがその後湯が枯れ、1986年に1800mのボーリングで源泉を掘り当て、再生した[10]。
人口
[編集]人口推移 | ||
---|---|---|
年 | 人口 | ±% |
1869 | 1,477 | — |
1880 | 1,485 | +0.5% |
1890 | 1,320 | −11.1% |
1900 | 1,262 | −4.4% |
1910 | 1,317 | +4.4% |
1923 | 1,424 | +8.1% |
1934 | 1,669 | +17.2% |
1939 | 1,700 | +1.9% |
1951 | 1,963 | +15.5% |
1961 | 2,314 | +17.9% |
1971 | 2,838 | +22.6% |
1981 | 3,146 | +10.9% |
1991 | 3,493 | +11.0% |
2001 | 4,063 | +16.3% |
2011 | 4,379 | +7.8% |
脚注
[編集]- ^ "Statistik Austria - Bevölkerung zu Jahres- und Quartalsanfang"(2013年1月1日閲覧。)
- ^ a b “アクアドーム” (日本語). オーストリア政府観光局. 2014年8月6日閲覧。
- ^ a b c d 池永(2000):20ページ
- ^ 池永(2000):21ページ
- ^ 池永(2001):50ページ
- ^ 池永(2000):18 - 20ページ
- ^ 池永(2000):25ページ
- ^ 池永(2000):25 - 26ページ
- ^ 池永(2000):31ページ
- ^ 山本正隆. “チロルの温泉:その2 <アクァドーム>”. 国際温泉評論家 山本正隆の世界ココシカ温泉談義. 2013年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月6日閲覧。
参考文献
[編集]- 池永正人(2000)"オーストリアアルプス・レンゲンフェルト村における山岳観光の発展と山地農民の対応"新地理(日本地理教育学会).48(1):17-36.
- 池永正人(2001)"オーストリアアルプス・ヒンターホルンバッハ村におけるアルム利用の推移とエコツーリズム"人文地理(人文地理学会).53(6):556-573.