コンテンツにスキップ

モンモランシー公

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

モンモランシー公(duc de Monmorency)は、フランス貴族爵位ヴァル=ドワーズモンモランシーを治めるモンモランシー家に与えられた。

モンモランシー公位は、アンヌ・ド・モンモランシーのモンモランシー男爵位が1551年に公爵に昇格することで生まれた。この公位は1632年、アンヌの孫で4代目のアンリ2世が反逆罪で処刑され、失われた。

1633年、アンリ2世の姉シャルロット=マルグリットとその夫コンデ公アンリ2世に与えられ、コンデ公家が継承した。1689年にはアンギャン公と改名された。

1688年にシャルロットと同族でフランス元帥フランソワ・アンリ・ド・モンモランシーの息子のピネー=リュクサンブール公シャルル1世フレデリックがボーフォール公位をヴァンドーム公ルイ・ジョゼフ・ド・ブルボンから買い取り、翌1689年、ボーフォール公をモンモランシー公に改名した。この公位は1767年、モンモランシー家の分家であるモンモランシー=フォッス家が女系継承し、1862年まで続いた。

1864年、皇帝ナポレオン3世によって、6代公の妹アンヌ・ルイーズ・シャルロットを妻とするタレーラン公ナポレオン・ルイの次男ニコラに与えられた。1951年に男系子孫が途絶えたことで、モンモランシー公位も消滅した。

第1期(1551年)

[編集]
  1. 1551年 - 1567年:アンヌ(1493年 - 1567年)
  2. 1567年 - 1579年:フランソワ (en(1530年 - 1579年)
  3. 1579年 - 1614年:アンリ1世(1534年 - 1614年)
  4. 1614年 - 1632年:アンリ2世(1595年 - 1632年)

第2期(1633年)

[編集]
  1. 1633年 - 1646年:アンリ1世(1588年 - 1646年)
  2. 1646年 - 1686年:ルイ(1643年 - 1686年)
  3. 1686年 - 1689年:アンリ2世(1643年 - 1709年)

モンモランシー公は1689年にアンギャン公と改名された。

第3期(1689年)

[編集]

ボーフォール公が1689年にモンモランシー公と改名された。

  1. 1688年 - 1726年:シャルル1世フレデリック (fr(1662年 - 1726年)
  2. 1726年 - 1730年:シャルル2世フレデリック (fr(1702年 - 1764年)
  3. 1730年 - 1761年:アンヌ1世フランソワ (fr(1735年 - 1761年)
  4. 1761年 - 1799年:シャルロット・アンヌ・フランソワーズ (fr(1752年 - 1829年)
    1767年 - 1799年:アンヌ2世レオン (fr(1731年 - 1799年) 1767年にシャルロット・アンヌ・フランソワーズと結婚
  5. 1799年 - 1846年:アンヌ3世シャルル (fr(1768年 - 1846年)
  6. 1846年 - 1862年:アンヌ4世ルイ (fr(1790年 - 1862年)
  7. 1864年 - 1915年:ニコラ (fr(1837年 - 1915年) アンヌ4世ルイの甥
  8. 1915年 - 1951年:ナポレオン (fr(1867年 - 1951年)