ムサンダム特別行政区
ムサンダム特別行政区 محافظة مسندم Muḥāfaẓat Musandam | |
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行政区 | |
ムサンダム特別行政区の位置 | |
国 | オマーン |
中心都市 | ハサブ |
面積 | |
• 合計 | 1,800 km2 |
人口 (2020年) | |
• 合計 | 49,000人 |
• 密度 | 27人/km2 |
等時帯 | UTC+4 (オマーン時間) |
ISO 3166コード | OM-MU |
ムサンダム特別行政区(ムサンダムとくべつぎょうせいく、アラビア語: محافظة مسندم Muḥāfaẓat Musandam、英語: Musandam Governorate)は、オマーンを構成する行政区(ムハーファザ)の一つ。ホルムズ海峡に面したオマーンの飛び地である。行政区の中心は北部のハサブで、首都マスカットからは480km離れている。
飛び地領土の本体全体を指して「ムサンダム半島」とも呼ぶ。
地理
[編集]ムサンダム半島が海に突き出し、対岸のイランとの間にホルムズ海峡を形成している。東はオマーン湾、西はペルシャ湾である。
地形は峻険で、1800mを超える山々がそびえる。ムサンダム半島では「フィヨルド」とも称される複雑な海岸線を生み出しており、その先端は Ras Musandam(ムサンダム岬)として知られる。
自然地理的のみならず政治地理的にも複雑である。この行政区はアラブ首長国連邦によってオマーン本土と隔てられており、飛び地となっている。アラブ首長国連邦構成国の中では、西南に旧オマーン領であるラアス・アル=ハイマ、東南にフジャイラと接するほか、シャールジャとも複雑な接し方をしている。
オマーンの飛び地であるムサンダム行政区は、アラブ首長国連邦(シャールジャの飛び地)の中にマドハー県を飛び地として抱えている。このマダ県の中にはさらにシャールジャの飛び地であるナフワが含まれている。また、ディバー・アル=バイアの町は、ディバ・アル・フジャイラ(フジャイラ領)、ディバ・アル・ヒスン(シャールジャ領)とともに一つのディバ (Dibba) という都市を構成している。
隣接行政区画
[編集]飛び地
[編集]下位行政区画
[編集]4つの県(ウィラーヤ)からなる。2003年の統計によれば、20,380人がオマーン人であり、7,883人がオマーン国籍を持たない。
県 | 村の数 | 人口 |
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ハサブ | 136 | 17,680 |
ブハー (Bukha) | 86 | 2,839 |
ディバー・アル=バイア (Dibba Al-Baya) | 114 | 5,498 |
マドハー | 10 | 2,246 |
計 | 346 | 28,263 |
上記統計:2003年[1]
交通
[編集]地理的にもアラブ首長国連邦との結びつきが強く、ドバイからは自動車で3時間程度である。
空港
[編集]港
[編集]ハサブやディバの港はムサンダム半島観光の拠点となっている。
2006年、ハサブとマスカットの間に高速フェリーが就航した。国家経済省が所有する国有フェリー会社が運航する「ホルムズ」「shinas」の2隻で、52~56ノット(時速96~104km)の速さで、ハサブとマスカットを5時間少々で結ぶ。[2]。
産業・経済
[編集]経済的にもアラブ首長国連邦との結びつきが強い。ムサンダムでは、農業・漁業・牧畜・手工業・漁船造船などの伝統的な産業が行われている。
この地域は、自然環境によって観光地としても知られている。珊瑚礁もあるムサンダム半島の「フィヨルド」では、スキューバダイビングのポイントがいくつも確立されている。
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ハサブの街。
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ハサブの海と山。
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ダイビングでも知られる。
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ムサンダム半島の「フィヨルド」の集落。
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「フィヨルド」にあるテレグラフ島。
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ディバ港は「フィヨルド」観光の拠点。
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ブハーの砦
註
[編集]- ^ Musandam Governorate オマーン情報省 - ウェイバックマシン(2005年12月30日アーカイブ分)
- ^ "Muscat to Musandam by sea", the Week, July 30, 2008, by Benoy George Thomas.
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Musandam Governorate、オマーン情報省
- ムサンダム半島&マダ - ウェイバックマシン(2004年4月27日アーカイブ分)、「世界飛び地領土研究会」
- 国境線錯綜地帯へ行く - ウェイバックマシン(2007年1月6日アーカイブ分) 「野次馬的アジア研究中心」(「世界飛び地領土研究会」と同一運営者)
- OMAN navi !! ムサンダム