ミント・コンディション

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ミント・コンディション
基本情報
出身地 セントポール (ミネソタ州), アメリカ合衆国
ジャンル R&B, ソウルミュージック, ファンク, ニュー・ジャック・スウィング, ネオ・ソウル, ロック, ジャズ
活動期間 1984–現在
レーベル Perspective, Elektra, Image, Shanachie
共同作業者 ジャム&ルイス(Jimmy Jam and Terry Lewis), トニー・ブラクストン(Toni Braxton), Ali Shaheed Muhammad
公式サイト mintconditionmusic.com
メンバー Stokley Williams
Ricky Kinchen
Homer O'Dell
Larry Waddell
Jeffrey Allen
旧メンバー Keri Lewis
Roger Lynch
Ray Coleman
Kenny Young

ミント・コンディション(Mint Condition)はアメリカセントポール (ミネソタ州)出身のR&Bバンドである。 1980年代中期、セントポール (ミネソタ州)にあるCentral High Schoolにて結成され、オリジナルメンバーはStokley Williams(リードボーカル、ドラムス、パーカッション)、Homer O'Dell (ギター)、Larry Waddell (キーボード、ピアノ)、ロジャー・トラウトマン(Roger Troutman)の息子である Roger Lynch、そしてRay ColemanとKenny Youngだった。Lynch、ColemanそしてYoungは全てグループを去ったが、学友であったKeri Lewis (キーボード、シンセサイザー)や Jeffrey Allen (サックスフォン、キーボード)そしてシカゴ出身であるRicky Kinchen(バスギター)に置き換えられた。このWilliams、O'Dell、Waddell、Allen、Lewis、そしてKinchenのラインナップはこのバンドの初期メンバーである。同時に、このラインナップは、Lewisがトニー・ブラクストン(Toni Braxton)との結婚、そして彼女やほかのアーティストへのプロデュースのためにグループを去った以外は、変化がなかった。グループは多様な音楽スタイル(伝統的なジャズスタイルから主流のR&Bロック基調音楽、そしてファンクグルーブやラテン音楽ジャマイカ基調リズムに至る、様々な音楽を演奏できた)、そしてまた魅惑的なライブパフォーマンスで知られていた。さらにバンドはR&Bバラードの傑作の数々でも知られており、多くは1990年代の作品である。彼らの最大の有名曲は "Breakin' My Heart (Pretty Brown Eyes)"(1991)そして"What Kind of Man Would I Be" (1996)である。

歴史[編集]

初期[編集]

音楽プロデューサーであるジャム&ルイス(Jam & Lewis)が1989年、ミネアポリス中心街の First Avenueと呼ばれるクラブにおける彼らのパフォーマンスを視聴したことで、発掘及びPerspective Recordsの契約にサインし、デビュー・アルバムはMeant To Be Mint (1991リリース)と名付けられた。バンドの音楽性の多様さにも関わらず、彼らはダンスカット曲である"Are You Free"でニュー・ジャック・スウィングリスナーズを引き寄せようとしたが、失敗に終わった(R&Bチャートの55位に留まった)。しかしながら、"Breakin' My Heart (Pretty Brown Eyes)"というバラードはメジャーヒットを勝ち取り、彼らは喜んだ。その曲は34週に渡りチャートに居座り、R&Bトップ5ヒット(3位)、そしてポップチャートのトップ10ヒット(6位)を打ちたて、RIAAによりゴールドディスク認定を受けた。3枚目のシングル "Forever In Your Eyes"はまたもトップ10R&Bヒット(7位)を打ち立てた。2年後にはセカンドアルバム、From The Mint Factory(1993)がリリースされた。その後もシングル"U Send Me Swingin'"がビルボードホットR&B/ヒップホップソングスチャートの2位を記録し、1994年春の4週にかけてチャートに残った。同曲はリズミックトップ40チャートにおいてもスマッシュヒットし14位まで駆け上がった。バンドの次の2枚のシングル"Someone to Love"と"So Fine"はいずれもビルボードホットR&B/ヒップホップソングスチャートのトップ30(それぞれ28位、29位)を記録した。[1][2]

1996–2000[編集]

1996年9月、バンドはDefinition of a Bandをリリース。このアルバムはR&Bトップ15を記録した。このアルバムから男女間の誠実性を歌ったファーストシングル"What Kind Of Man Would I Be?"が産まれ、ビルボードR&Bスマッシュヒットになった(R&B2位、ポップス17位)。同シングルは数週間にわたってビルボードR&Bチャートの2位まで登り、12月のゴールドディスクとしてRIAAから認定を受けた。"What Kind Of Man Would I Be?"はビルボードR&Bチャートへ41週に渡って掲載されるほどポピュラーなものとなった。 "You Don't Have to Hurt No More"は同アルバムからのセカンドシングルだが、これもまたトップ10R&Bヒットになった(R&B10位、ポップス32位)。この二枚のシングルの成功、そしてこのアルバムへの好印象なレビューによって、Definition of a Bandもまたゴールド認定を受けることとなった。[3] 2年後、グレイテスト・ヒッツコンピレーションアルバムであるThe Collection: 1991-1998が発行された。 1999年、Perspective Records/A&Mが撤退してからは、グループはElektra Recordsと契約し、彼らにとって4枚目のフルアルバムであるLife's Aquariumをリリース、これもまたトップ10に踊りでた(R&B7位)。メインシングルである"If You Love Me"はR&Bトップ5位を叩き出し、31週にわたってR&Bチャートに掲載された。セカンドシングル "Is This Pain Our Pleasure"は、R&Bエアプレイチャートでは34位まで行ったが、R&Bチャートでは42位が限界だった。

2000年代: Livin' The Luxury BrownE-Life[編集]

6年間の休息を経て、かつてのメンバーでありキーボーディストでもあったKeri Lewisが、妻のトニー・ブラクストンといった他アーティストへのプロデュースのためグループを去り、グループは5人組となって再出発した。2005年、彼らの独立レーベルである Caged Bird RecordsからLivin' The Luxury Brownをリリースした。このアルバムはインディペンデントアルバム・チャートに置いて1位を記録した。またワシントンDCにある9:30クラブでのパフォーマンスを収録したLive From The 9:30 Clubが2006年にリリースされた。

2008年にはニューアルバムE-Lifeをリリースし、ビルボードR&Bアルバム・チャートの8位に踊り出た。その後2枚のシングル"Baby Boy, Baby Girl" と "Nothing Left To Say."をリリースした。セカンドシングルである"Nothing Left To Say"はバンドにとってほぼ10年ぶりのトップ30R&Bシングルヒットになり(27位)、ビルボードアーバンアダルト・コンテンポラリートップ5位のヒットにもなった(最高3位)。

2010から現在: 7..., プリンスとのツアー, テレビ出演[編集]

2010年12月、ミント・コンディションはポップレジェンドPrince(プリンス)、そしてR&BやジャズミュージシャンのアンサンブルキャストとともにプリンスのWelcome 2 Americaツアーに参加した。グループの20周年を迎えるにあたって、ミント・コンディションはニューアルバム7...のリリースとともに祝宴した。2011年4月5日にリリースされたが、Shanachie Recordsは"Caught My Eye"やKelly Priceとのコラボレーションである"Not My Daddy"を含む多方面の仕事によっていくつかのヒットを生み出した。“7...”というアルバム名は彼らのキャリアの中で7枚目のスタジオ・アルバムであることを示している。[4]

2月には、ミント・コンディションはTV Oneにおける番組Way Black Whenにおいてのハウスバンドとして出演した。同番組は70年台から90年台にかけての偉大なアフリカン・アメリカン・ミュージシャンを称える番組である。2012年の12月の終わりにかけて、ミント・コンディションはthe Soul Music Hall of Fameに殿堂入りした。[5] グループは2012年9月にMusic At The Speed Of Lifeというニューアルバムをリリースした。彼らは2013年シーズンのTV Oneにおける番組"Unsung"において再びフィーチャーされた。

ディスコグラフィ[編集]

スタジオ・アルバム

賞とノミネーション[編集]

ソウル・トレイン・ミュージック・アワード[編集]

  • ノミネート: デュオ/グループ部門ベストR&B/ソウルアルバムLivin' the Luxury Brown (2005)
  • ノミネート:デュオ/グループ部門ベストR&B/ソウルアルバムDefinition of a Band (1997)
  • ノミネート: デュオ/グループ部門ベストR&B/ソウルアルバムWhat Kind Of Man Would I Be (1997)

ソウルトラックス読者チョイス賞[編集]

  • ウィナー:アルバム・オブ・ザ・イヤー - e-Life* (2008)
  • ウィナー: デュオ/グループ・オブ・イヤー - Mint Condition* (2008)
  • ウィナー: Duo or Group of the Year- Mint Condition* (2011)

ソウル・ミュージック殿堂アットSoulMusic.com[編集]

  • 殿堂入り: コンテンポラリーソウル・ミュージックアーティスト/グループまたはデュオ* (12月 2012)

出典[編集]

  1. ^ アーカイブされたコピー”. 2014年4月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年10月1日閲覧。 Mint Condition. Retrieved 2013-09-30.
  2. ^ Robson, Britt (2008年11月25日). “The enduring honesty of Mint Condition”. MinnPost. http://www.minnpost.com/brittrobson/2008/11/25/4843/the_enduring_honesty_of_mint_condition 
  3. ^ Elton, Fugees Score Big In October RIAA Certifications”. Billboard Magazine. .books.google.com. 2012年8月27日閲覧。
  4. ^ [1] Soul Train. Retrieved on 2013-09-30.
  5. ^ SoulMusic.com[リンク切れ]. SoulMusic.com. Retrieved on 2013-06-01.

外部リンク[編集]

Website