ブルーバック属
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ブルーバック属 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Hippotragus Sundevall, 1845[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||
タイプ種 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Antilope equina É. Geoffroy Saint-Hilaire, 1803[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
ブルーバック属[2] | ||||||||||||||||||||||||||||||
種 | ||||||||||||||||||||||||||||||
本文参照
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ブルーバック属(ブルーバックぞく、属名:Hippotragus〈ヒッポトラグス〉)は、アフリカ大陸に分布するアンテロープの仲間。1845年にスウェーデンのカール・ヤコブ・スンツヴァルが設立。ウシ科の下位に位置する階級。
ブルーバック属を編成する種
[編集]現生種
[編集]ブルーバック属を編成する現生種はローンアンテロープとセーブルアンテロープの2種である。
- ローンアンテロープ[2][3]
- 学名:Hippotragus equinus (É. Geoffroy, 1803)
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- 分布:
ルワンダ、コンゴ民主共和国、アンゴラ、ナミビア、南アフリカ、ボツワナ、ジンバブエ、モザンビーク、ザンビア、マラウイ、タンザニア、ケニア、ウガンダ、南スーダン、エチオピア、スーダン、中央アフリカ、チャド、カメルーン、ナイジェリア、ベナン、トーゴ、ガーナ、ブルキナファソ、コートジボワール、マリ、ギニア、ギニアビサウ、セネガル[4][5]
- セーブルアンテロープ[2][3]
- 学名:Hippotragus niger (Schreber, 1838)
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- 分布:
コンゴ民主共和国、アンゴラ、ナミビア、南アフリカ、ボツワナ、ジンバブエ、モザンビーク、ザンビア、マラウイ、タンザニア、ケニア[6][7]
絶滅種
[編集]古くから絶滅種として知られているのは本属の和名に使用されているブルーバックである。
化石種
[編集]化石が発掘されているブルーバック属の絶滅種を下記に示す。
- 学名:Hippotragus cookei Vrba 1987
- Hippotragus cookei(ヒッポトラグス・コーケイ)は鮮新世の南アフリカに実在した種[10]。種小名のcookeiは南アフリカの考古学研究に貢献したハーバート・バジル・サットン・クックの名前から付けられた[11]。
- 学名:Hippotragus gigas Leakey, 1965
- Hippotragus gigas(ヒッポトラグス・ギガス)は鮮新世から更新世にかけてアフリカ大陸に実在した種[12]。化石は第四紀のアルジェリア・ケニア・タンザニア・南アフリカ、鮮新世から更新世までのエチオピア・ケニア、鮮新世のエチオピア・南アフリカから計17点が発掘されている[12]。
出典
[編集]- ^ a b Peter Grubb, “Order Artiodactyla,” Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (eds.), Mammal Species of the World (3rd ed.), Volume 1, Johns Hopkins University Press, 2005, Pages 637–722.
- ^ a b c d 川田伸一郎・岩佐真宏・福井大・新宅勇太・天野雅男・下稲葉さやか・樽創・姉崎智子・横畑泰志 「世界哺乳類標準和名目録」『哺乳類科学』第58巻 別冊、日本哺乳類学会、2018年、1–53頁。
- ^ a b デイヴィッド・バーニー, 2004.
- ^ “SPECIES Hippotragus equinus” (英語). Mammal Species of the World. 2024年5月27日閲覧。
- ^ IUCN SSC Antelope Specialist Group. (2017). “Hippotragus equinus” (英語). The IUCN Red List of Threatened Species 2017: e.T10167A50188287. doi:10.2305/IUCN.UK.2017-2.RLTS.T10167A50188287.en.
- ^ “SPECIES Hippotragus niger” (英語). Mammal Species of the World. 2024年5月27日閲覧。
- ^ IUCN SSC Antelope Specialist Group. (2017). “Hippotragus niger” (英語). The IUCN Red List of Threatened Species 2017: e.T10170A50188654. doi:10.2305/IUCN.UK.2017-2.RLTS.T10170A50188654.en.
- ^ 今泉忠明, 2020.
- ^ Kerley, G.; Child, M.F. (2017). “Hippotragus leucophaeus” (英語). The IUCN Red List of Threatened Species 2017: e.T10168A50188573. doi:10.2305/IUCN.UK.2017-2.RLTS.T10168A50188573.en.
- ^ “Hippotragus cookei” (英語). The Paleobiology Database. 2024年5月27日閲覧。
- ^ Elisabeth S. Vrba, 1987.
- ^ a b “Hippotragus gigas” (英語). The Paleobiology Database. 2024年5月27日閲覧。
参考文献
[編集]- Elisabeth S. Vrba (1987-06-19). “NEW SPECIES AND A NEW GENUS OF HIPPOTRAGINI (BOVIDAE) FROM MAKAPANSGAT LIMEWORKS”. Palaeontologia africana (Bernard Price Institute for Palaeontological Research) 26 (5): 47-58. hdl:10539/16139. ISSN 0078-8554 2024年5月30日閲覧。.
- デイヴィッド・バーニー『世界動物大図鑑』日高敏隆 日本語版総監修、ネコ・パブリッシング〈第1刷〉、2004年(原著2001年)。ISBN 978-4-7770-5014-7。
- 今泉忠明『絶滅野生動物事典』角川ソフィア文庫、2020年。ISBN 978-4-0440-0527-6。
データベース
[編集]- 検索ワード:Hippotragus