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ブルーバック属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ブルーバック属
生息年代: トートニアン現世
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 偶蹄目 Artiodactyla
: ウシ科 Bovidae
亜科 : ブラックバック亜科 Antilopinae
: ブルーバック族 Hippotragini
: ブルーバック属 Hippotragus
学名
Hippotragus Sundevall1845[1]
タイプ種
Antilope equina É. Geoffroy Saint-Hilaire, 1803[1]
和名
ブルーバック属[2]
本文参照

ブルーバック属(ブルーバックぞく、属名Hippotragus〈ヒッポトラグス〉)は、アフリカ大陸に分布するアンテロープの仲間1845年スウェーデンカール・ヤコブ・スンツヴァルが設立。ウシ科の下位に位置する階級

ブルーバック属を編成する種

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現生種

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ブルーバック属を編成する現生種はローンアンテロープセーブルアンテロープ2である。

ローンアンテロープ[2][3]
学名:Hippotragus equinus (É. Geoffroy1803)
ローンアンテロープ
H. equinus (É. Geoffroy, 1803)
分布:

ルワンダ、コンゴ民主共和国、アンゴラ、ナミビア、南アフリカ、ボツワナ、ジンバブエ、モザンビーク、ザンビア、マラウイ、タンザニア、ケニア、ウガンダ、南スーダン、エチオピア、スーダン、中央アフリカ、チャド、カメルーン、ナイジェリア、ベナン、トーゴ、ガーナ、ブルキナファソ、コートジボワール、マリ、ギニア、ギニアビサウ、セネガル[4][5]

セーブルアンテロープ[2][3]
学名:Hippotragus niger (Schreber, 1838)
セーブルアンテロープ
H. niger (Schreber, 1838)
分布:

コンゴ民主共和国、アンゴラ、ナミビア、南アフリカ、ボツワナ、ジンバブエ、モザンビーク、ザンビア、マラウイ、タンザニア、ケニア[6][7]

絶滅種

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古くから絶滅種として知られているのは本属の和名に使用されているブルーバックである。

ブルーバック[2][8]
学名:Hippotragus leucophaeus (Pallas1766)
ブルーバック
H. leucophaeus (Pallas, 1776)
分布:
南アフリカ(西ケープ州)[9]

化石種

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化石が発掘されているブルーバック属の絶滅種を下記に示す。

学名:Hippotragus cookei Vrba 1987
Hippotragus cookei(ヒッポトラグス・コーケイ)は鮮新世の南アフリカに実在した種[10]。種小名cookei南アフリカの考古学研究に貢献したハーバート・バジル・サットン・クックの名前から付けられた[11]
学名:Hippotragus gigas Leakey, 1965
Hippotragus gigas(ヒッポトラグス・ギガス)は鮮新世から更新世にかけてアフリカ大陸に実在した種[12]。化石は第四紀のアルジェリア・ケニア・タンザニア・南アフリカ、鮮新世から更新世までのエチオピア・ケニア、鮮新世のエチオピア・南アフリカから計17点が発掘されている[12]

出典

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  1. ^ a b Peter Grubb, “Order Artiodactyla,” Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (eds.), Mammal Species of the World (3rd ed.), Volume 1, Johns Hopkins University Press, 2005, Pages 637–722.
  2. ^ a b c d 川田伸一郎・岩佐真宏・福井大・新宅勇太・天野雅男・下稲葉さやか・樽創・姉崎智子・横畑泰志 「世界哺乳類標準和名目録」『哺乳類科学』第58巻 別冊、日本哺乳類学会、2018年、1–53頁。
  3. ^ a b デイヴィッド・バーニー, 2004.
  4. ^ SPECIES Hippotragus equinus” (英語). Mammal Species of the World. 2024年5月27日閲覧。
  5. ^ IUCN SSC Antelope Specialist Group. (2017). “Hippotragus equinus” (英語). The IUCN Red List of Threatened Species 2017: e.T10167A50188287. doi:10.2305/IUCN.UK.2017-2.RLTS.T10167A50188287.en. 
  6. ^ SPECIES Hippotragus niger” (英語). Mammal Species of the World. 2024年5月27日閲覧。
  7. ^ IUCN SSC Antelope Specialist Group. (2017). “Hippotragus niger” (英語). The IUCN Red List of Threatened Species 2017: e.T10170A50188654. doi:10.2305/IUCN.UK.2017-2.RLTS.T10170A50188654.en. 
  8. ^ 今泉忠明, 2020.
  9. ^ Kerley, G.; Child, M.F. (2017). “Hippotragus leucophaeus” (英語). The IUCN Red List of Threatened Species 2017: e.T10168A50188573. doi:10.2305/IUCN.UK.2017-2.RLTS.T10168A50188573.en. 
  10. ^ Hippotragus cookei” (英語). The Paleobiology Database. 2024年5月27日閲覧。
  11. ^ Elisabeth S. Vrba, 1987.
  12. ^ a b Hippotragus gigas” (英語). The Paleobiology Database. 2024年5月27日閲覧。

参考文献

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  • Elisabeth S. Vrba (1987-06-19). “NEW SPECIES AND A NEW GENUS OF HIPPOTRAGINI (BOVIDAE) FROM MAKAPANSGAT LIMEWORKS”. Palaeontologia africana (Bernard Price Institute for Palaeontological Research) 26 (5): 47-58. hdl:10539/16139. ISSN 0078-8554. https://hdl.handle.net/10539/16139 2024年5月30日閲覧。. 
  • デイヴィッド・バーニー『世界動物大図鑑』日高敏隆 日本語版総監修、ネコ・パブリッシング1〉、2004年(原著2001年)。ISBN 978-4-7770-5014-7 
  • 今泉忠明『絶滅野生動物事典』角川ソフィア文庫、2020年。ISBN 978-4-0440-0527-6 

データベース

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