フィリップ・ドゥクフレ
フィリップ・ドゥクフレ(Philippe Decouflé、1961年10月22日-)はフランスのダンサー、振付家(コレオグラファー)、演出家。ヌーボーシルク(現代サーカス)やコンテンポラリー・ダンス、パントマイムなどを基礎としたダンスや舞台芸術、パフォーマンスを創作している。1961年パリ生まれ。
サーカス学校でサーカス(シルク)の理論や実践を学び、パントマイム学校でマルセル・マルソーからパントマイムを学ぶ。その後ダンスに目覚め、アンジェの国立コンテンポラリー・ダンス・センター(国立フランス現代バレエ団 (CNDC))でアメリカ人振付家アルウィン・ニコライ(Alwin Nikolais)に師事し、ニューヨークのマース・カニンガム(Merce Cunningham)のダンスカンパニーなどで活躍した。フランスに戻り、彼は1983年、自分のダンスカンパニー「DCA」(Diversité, Camaraderie, Agilité)を結成した。
1987年に彼が監督・振付をしたニュー・オーダーの「True Faith」のミュージック・ビデオは、1988年ブリット・アワードの「ベスト・ミュージック・ビデオ」賞を受賞。またポラロイド社のCMは1989年ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した。
1989年、パリでフランス革命200周年を記念したイベントを指揮、1992年のアルベールビルオリンピックでは開会式・閉会式の演出担当となり、衣装デザイナー・造形美術家のフィリップ・ギヨテル(Philippe Guillotel)と組み、サーカスとダンスを融合させた幻想的な演出で知られるようになる。
以後、CMや映画、ミュージカル、セレモニー(カンヌ国際映画祭セレモニーや、2006年ワールドカップの開会式など)の演出のほか、自身の演出するダンス・パフォーマンスを世界各国で公演している。
主な作品
[編集]- コーデックス(Codex) 1986年
- デコーデックス(Decodex) 1990年
- トリトン(Triton) 1990年
- DORA〜100万回生きたねこ 1996年、主演、沢田研二の舞台の演出・振付[1])
- シャザム!(SHAZAM!) 1997年
- イリス(Iris) 2004年
- ミュージカル わたしは真悟 2016年
脚注
[編集]- ^ 2018年5月1日中日劇場(中日新聞文化芸能局)発行「中日劇場全記録」
外部リンク
[編集]- カンパニー DCA のサイト
- フィリップ・ドゥクフレ 新作 IRIS(イリス)を語る - 東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科 第2回特別講座
- ダンス・フロンティア 身体のテクノロジー フィリップ・ドゥクフレ - NTTインターコミュニケーション・センター