ピメント

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ピメント
ピメント
トウガラシ
品種 Pimiento
辛さ マイルド
スコヴィル値 100-500 SHU
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ピメントのピクルス
ピメントを詰めた緑色のオリーブ

ピメント(Pimiento)は、大きくて赤いハート形のトウガラシの種類である。長さ7-10cm、幅5-7cmの大きさである。

ピメントの果肉は甘くて水気が多く、他のトウガラシよりも香りが強い。Floral Gem やSanta Fe Grande等、辛味のある品種もある。生のまままたはピクルスにして食べる。全てのトウガラシのうち、スコヴィル値が最も低いものの1つである。

用語[編集]

Pimientoという言葉は、元々スペイン語で、借用語として英語に取り入れられた。ポルトガル語PimentoまたはPimentãoピーマンを意味し、英語で意味するところとは異なる。ポルトガル及びアフリカやアジアのポルトガル語圏では、Pimentaという言葉はコショウまたはトウガラシを意味する(ピリピリまたはマラゲータペッパーとしても知られる)が、ブラジルではPimentaはトウガラシのみを意味し、Pimenta-do-reino(王国のトウガラシ)がコショウを表す。英語でいうところのピメントのことは、ブラジルでは、pimenta pitangaという。

詰め物[編集]

甘いピメントは、スペイン料理でよく見られる緑色のオリーブの赤色の詰め物の中身に使われる。伝統的には、ピメントを手で小さくちぎり、バランスを考慮しながら手でオリーブの中に詰める。人気の料理でありながら、この製法は、非常にコストも時間もかかるものであった。産業化以降の時代では[1]、切りそろえられたピメントを油圧ポンプでオリーブの一端に打ち込んで作られるようになった。

その他の利用[編集]

他には、ピメントチーズを作るのに使われる[2][3][4][5]。またサンドイッチ用のピメントローフの材料にもなる。

出典[編集]

  1. ^ Patent description of stuffing manufacturing.
  2. ^ Pixie Sevilla-Santos. “Homemade Cheese Pimiento”. Yummy.PH. 2015年4月14日閲覧。
  3. ^ Cheese Pimiento Sandwich Spread”. panlasangpinoy.com. 2015年4月14日閲覧。
  4. ^ Filipino Cheese Pimiento”. filipino-food-recipes.com. 2015年4月14日閲覧。
  5. ^ TaGa_Luto. “Inato lang Filipino Cuisine and More”. bisayajudkaayo.blogspot.com. 2015年4月14日閲覧。
  • Webster's Dictionary of the English Language - Unabridged Encyclopedic Edition, Publishers International Press, New York, 1977.