パラモデル
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パラモデル(Paramodel)は、林泰彦と中野裕介が2001年に結成したアートユニット。
2001年より林泰彦+中野裕介として活動開始。2003年よりユニット名をパラモデルとし、「極楽模型制作」をテーマに、アニメーション・絵画・立体・写真など様々な表現方法やメディアで作品を制作する。タカラトミーの「プラレール」を大量に使用したインスタレーションやワークショップで知られている。
概要
[編集]2008年頃より、以下のプロフィールを用いている。
パラモデル [paramodel]:林泰彦(2001年 京都市立芸術大学構想設計専攻卒業)と中野裕介(2002年 同大学大学院絵画専攻日本画修了)からなるアートユニット。2001年より活動開始、2003年にユニット名を「パラモデル」に。共に大阪府東大阪出身。得意領域や趣向の異なるパラレル [parallel] な2人が、『パラモデル [paramodel]:世界や心の様々な部品から組み立てる、詩的な模型/設計図』というコンセプトを核に共存、互いの視差 [parallax] と関係性を生かし、2人による「模型遊び」という要素をベースに、多様な形式で作品を制作。
メンバー経歴
[編集]林泰彦
[編集]中野裕介
[編集]ユニット経歴
[編集]- 2001年 - 林泰彦+中野裕介として活動開始
- 2003年 - ユニット名をパラモデルとする
個展
[編集]- 2002年 - 中野裕介 展 [映像・音:林泰彦](VOICE GALLERLY/京都)
- 2002年 - 青空ランドスケープ [林泰彦+中野裕介](ギャラリー裏窓/大阪)
- 2002年 - 空想ランドスケープ [林泰彦+中野裕介](ギャラリー千/大阪)
- 2004年 - パラモデル個展:空色プラスチックルート(ギャラリーそわか/京都)
- 2005年 - 極楽模型:paradise model(mori yu gallery/京都)
- 2005年 - パラモデル個展:極楽模型 2002-2005(size 0/高知)
- 2006年 - ぼくらの生産工場:paramodelic production plant ( 専門学校アートカレッジ神戸 ギャラリー赤階段/兵庫 )
- 2007年 - ぼくらのプラント建設:paramodelic plant construction(mori yu gallery/京都)
- 2007年 - パラモデル展:paramodel exhibition(高知県立美術館/高知)
- 2008年 - アトリエ美術館 vol.11 パラモデル共同制作所 ーワークショップ記録展ー(枚方市立御殿山生涯学習センター/大阪)
- 2008年 - パラモデル共同制作所 paramodel joint factory(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館/香川)
- 2008年 - パラモデル個展:Pなる想い(MORI YU GALLERY TOKYO/東京)
- 2009年 - パラモデリック・グラフィティ at なにわ橋駅(京阪なにわ橋駅 アートエリアB1/大阪)
- 2009年 - パラモデル個展:P級建築士事務所(MORI YU GALLERY KYOTO/京都)
- 2009年 - パラモデル個展:ぼくらはモータープール paramodelic motor-pool(MORI YU GALLERY TOKYO/東京)
- 2010年 - パラモデルの 世界はプラモデル : THE WORLD ACCORDING TO PARAMODEL(西宮市大谷記念美術館/兵庫)
- 2010年 - パラモデル個展:パラモデルの世界はP the world according to P(MORI YU GALLERY KYOTO/京都)
- 2010年 - パラモデル:パラレルプラン(金沢美術工芸大学アートギャラリー/金沢)
- 2011年 - パラモデルのトミカワールド展(三菱地所アルティアム)/福岡)
- 2011年 - パラモデル個展:パラモデルの作り方 how to make a paramodel(MORI YU GALLERY TOKYO/東京)
- 2012年 - The plastic model of paramodel is paramodel(国際交流基金ベトナム日本文化交流センター/ハノイ ベトナム)
- 2012年 - パラモデル個展:夏はファントム Phantom Summer(graffiti [グラフィティ]/高知)
- 2013年 - パラモデル展 パラの模型/ぼくらの空中楼閣(銀座メゾンエルメス8Fフォーラム/東京)
- 2014年 - パラモデル個展:UとP展(MORI YU GALLERY TOKYO/東京)
- 2014年 - Paramodel(University of Michigan of Art (UMMA)/ミシガン アメリカ)
- 2015年 - パラモデル展:パラ基準と変調 paramodulætion(下山芸術の森 発電所美術館/富山)
- 2016年 - paramodule(CAPSULE/東京)
グループ展
[編集]- 2001年 - The Library 2001:ヴィデオ公募展: [林泰彦+中野裕介+中山玲佳] (ギャラリーそわか/京都)
- 2001年 - Flame Frame [林泰彦+中野裕介+中山玲佳] (IAMAS/岐阜)
- 2002年 - multiple market メイド・イン・キョート [林泰彦+中野裕介+中山玲佳] (VOICE GALLERLY/京都)
- 2002年 - art in transit vol.3 [中野裕介+林泰彦] (ザ・パレスサイドホテル/京都)
- 2003年 - stay with art 窓辺の緑 [中野裕介+林泰彦] (HOTEL T'POINT/大阪)
- 2003年 - multiple market メイド・イン・キョート(VOICE GALLERLY/京都)
- 2003年 - 日重(ギャラリーそわか/京都)
- 2003年 - one cup cosmos(Cafe y Galeria 風華/愛知)
- 2004年 - b.style in 祇園(富美代・Asphodel/京都)
- 2004年 - 黄色の庭 弐(mori yu gallery/京都)
- 2004年 - K-identity 京都(mori yu gallery/京都)
- 2004年 - Lost something? K-identity02 京都(mori yu gallery/京都)
- 2005年 - 公募 京都芸術センター2005「パラモデリック・グラフィティ」(京都芸術センター/京都)
- 2005年 - multiplex! multiple market メイド・イン・キョート(VOICE GALLERLY/京都)
- 2005年 - 錦市場でフィレンツェ・トスカーナを捜そう vol.01(錦市場/京都)
- 2005年 - 新・公募展(広島市現代芸術館/広島)
- 2005年 - Re Olympic(CASO・SUMISO/大阪)
- 2005年 - take art collection 2005 美術百貨店(スパイラルガーデン/東京)
- 2005年 - 錦市場でフィレンツェ・トスカーナを捜そう vol.02(錦市場/京都)
- 2005年 - 市場(mori yu gallery/京都)
- 2006年 - プラレール博 in TOKYO(池袋サンシャインシティ/東京)
- 2006年 - √roots - わたしの中の日本的なるもの - (法然院/京都)
- 2006年 - 夏、創造空間、再び(size 0/高知)
- 2007年 - 吉原治良賞記念アート・プロジェクト2008 入選展(大阪府立現代美術センター 展示室A/大阪)
- 2007年 - 「森」としての絵画 -「絵」のなかで考えるpainting as forest : artist as thinker(岡崎市美術博物館/愛知)
- 2007年 - 遊びの経路:itineraire(国際芸術センター青森/青森)
- 2007年 - Art Court Frontier 2007(アートコートギャラリー/大阪)
- 2007年 - 都市との対話:Dialogue with the city (Bank ART studio NYK/神奈川、神戸アートビレッジセンター/兵庫)
- 2007年 - 美麗新世界:当代日本視覚文化 Beautiful New World : Contemporary Visual Culture from Japan(主催:国際交流基金、long march/中国 北京、広東美術館/中国 広州)
- 2007年 - カレンダー for 2008(アートスペース虹/京都)
- 2008年 - 青の庭(mori yu gallery Tokyo/東京)
- 2008年 - KITA!! : Japanese Artists Meet Indonesia(主催:国際交流基金、Bandung Center for New Media Art/インドネシア バンドゥン)
- 2008年 - アートでかけ橋:Art as a Bridge(アサヒビール大山崎山荘美術館/京都)
- 2008年 - Akasaka Art Flower 08(旧赤坂小学校/東京)
- 2008年 - Between Site & Space:都市のディオラマ(トーキョーワンダーサイト渋谷/東京)
- 2008年 - EXTENDED SENSES:拡張された感覚ー日韓メディア・アートの現在(NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]/東京)
- 2008年 - 絶対異質的自己同一 - 新しき平面 - (MORI YU GALLERY TOKYO/東京)
- 2008年 - 百花京乱(MORI YU GALLERY KYOTO/京都)
- 2008年 - ともに生きる 欲望・矛盾・創造(川崎市市民ミュージアム/神奈川)
- 2008年 - 現代芸術創造事業 “アー”ツクール大阪 2008 新世界・山王・飛田・太子 まちが劇場準備中(天王寺/大阪)
- 2009年 - Between Site & Space:都市のディオラマ」(ARTSPACE/シドニー オーストラリア)
- 2009年 - Big in Japan」(Contemporary Art Centre [CAC]/リトアニア)
- 2009年 - 僕と、アートの夏休み(市原市水と彫刻の丘/千葉)
- 2009年 - 甑島で、つくる。KOSHIKI ART EXHIBITION 2009(甑島/鹿児島)
- 2009年 - 水都大阪2009 水辺の文化座(中之島公園 特設会場/大阪)
- 2009年 - 自宅から美術館へ 田中恒子コレクション展(和歌山県立美術館/和歌山)
- 2009年 - 2009 Asian Art Biennial - Viewpoints & Viewing Points(台湾国立美術館/台中 台湾)
- 2010年 - Breaker Project 絶滅危惧・風景」(天王寺/大阪)
- 2011年 - Breaker Project 絶滅危惧・風景」(大阪市立近代美術館/大阪)
- 2011年 - 寿お泊まりフォーラム(かながわ労働プラザ1階ギャラリー/神奈川)
- 2011年 - VOCA展2011 現代美術の展望-新しい平面の作家たち(上野の森美術館/東京)
- 2011年 - Undulationism II - 遊歩 -(MORI YU GALLERY KYOTO/京都)
- 2011年 - ポップ? ポップ! ポップ♡ コレクションに見るポップなアートの50年(和歌山県立近代美術館/和歌山)
- 2011年 - Art Garden at the Singapore Art Museum(シンガポール美術館/シンガポール)
- 2011年 - HOSOMI TO CONTEMPORARY 004 -too contemporary art lab-(細見美術館/京都)
- 2011年 - 六甲ミーツ・アート 芸術散歩2011(六甲山/兵庫)
- 2011年 - 世界制作の方法(国立国際美術館/大阪)
- 2011年 - 赤塚不二夫マンガ大学展 [ゲージュツ篇](京都国際マンガミュージアム/京都)
- 2012年 - NEVER ENDING CONSTRUCTION(AKI GALLERY/台湾)
- 2012年 - 豊中市制施行75周年記念事業 パラモデルと豊中パラレルエアライン(豊中市立市民ギャラリー・大阪国際空港エアポートギャラリー 他/大阪)
- 2012年 - 稲垣足穂 一千一秒物語 展(喜多ギャラリー/奈良)
- 2012年 - 対話する美術/前衛の関西(西宮市大谷記念美術館/兵庫)
- 2012年 - 代官山アートストリート(HILLSIDE FORUM/東京)
- 2012年 - サイレントアクア 東日本大震災災害支援チャリティオークション(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA/京都)
- 2012年 - 東京駅復元工事完成記念展 始発電車を待ちながら(東京ステーションギャラリー/東京)
- 2012年 - アジアンパシフィックトリエンナーレ (APT7) (Gallery of Modern Art (GOMA) and Queensland Art Gallery/オーストラリア)
- 2014年 - MOTアニュアル2014 フラグメント ー未完のはじまり(東京都現代美術館/東京)
- 2014年 - PERTH INTERNATIONAL ARTS FESTIVAL 2014 (John Curtin Gallery/オーストラリア)
- 2014年 - おいしいアート 食と美術の出会い(横須賀美術館/神奈川)
- 2015年 - 現代京都藝苑2015 連続の縺れ―conti/nuit/é―(The Terminal KYOTO/京都)
- 2015年 - サイレントアクア 東日本大震災災害支援チャリティオークション(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA/京都)
- 2015年 - 赤塚不二夫のビチュツ展(BANK GALLERY/東京)
- 2016年 - どこにもない新しい場所-Nowhere but Somewhere New-(西武渋谷店 美術画廊/東京)
- 2016年 - 文化庁メディア芸術祭青森展 まぼろし村と、あなたとわたし(青森県立美術館/青森)
- 2016年 - 鉄道美術館(川崎市岡本太郎美術館/神奈川)
- 2016年 - 赤塚不二夫のビチュツ展(福岡PARCO/福岡)
- 2016年 - アート×東大阪 青いラインでふしぎな『河内』の絵をかこう(東大阪市民美術センター/大阪)
コミッションワーク
[編集]- 2008年 - パラモデルの無量ドット建設 [銀座メゾンエルメス ウィンドウディスプレイ](銀座メゾンエルメス/東京)
- 2011年 - パラレルファクトリー [銀座メゾンエルメス ウィンドウディスプレイ](銀座メゾンエルメス/東京)
- 2012年 - パラレルプラン [agnes b. art facade project](agnes b. 青山店/東京)
- 2016年 - 現美新幹線 [JR東日本 上越新幹線](越後湯沢ー新潟)
ワークショップ
[編集]- 2003年 - art in transit vol.5 にて「パラモデルのPaPaPa☆パラパラマンガ教室」(パレスサイドホテル/京都)
- 2004年 - ヌイグルミシアターにて「パラモデルとプラレールで遊ぼうvol.01」(remo/大阪)
- 2005年 - paramodelic graffitiにて「パラモデルとプラレールで遊ぼうvol.02」(京都芸術センター/京都)
- 2005年 - ガンダム展 [ ジオラマをつくってガンダムと遊ぼう ](サントリーミュージアム/大阪)
- 2005年 - art school [ パラモデルといっしょにプラレールで遊ぼうvol.03 ](敷津小学校/大阪)
- 2016年 - アート×東大阪 [ 青いラインでふしぎな『河内』の絵をかこう ](東大阪市民美術センター/大阪)
その他
[編集]- 2015年 - レジデンス・パラ陽ヶ丘 ーよろぼう海辺のかなたの眺め [Breaker Projectによるナイトステイプログラム](新・福寿荘/大阪)
- 2015年 - 東京キャラバン 公開ワークショップ・ショーケース(駒沢オリンピック公園特設会場/東京)
著作
[編集]『Paramodel パラモデル』著者:パラモデル、企画:森裕一、編集協力:池上司・住友文彦、デザイン:豊永政史、出版:株式会社青幻舎(ISBN 978-4-86152-260-4 C0072)、2010年7月15日 初版発行
受賞
[編集]- 2009年 - 平成20年度 咲くやこの花賞 [美術部門(現代美術) ]
収蔵
[編集]- 和歌山県立近代美術館 和歌山
- 西宮市大谷記念美術館 兵庫
- ピゴッツィ・コレクション スイス
参考文献
[編集]- アート×東大阪 青いラインでふしぎな『河内』の絵をかこう(2016)[1]
- 新・福寿荘「レジデンス・パラ陽ヶ丘」(2015~)
- MORI YU GALLERY 作家紹介
- MORI YU GALLERY「UとP展」(2014)
- 東京都現代美術館「MOTアニュアル2014 フラグメント―未完のはじまり」インタビュー (2014)
- ART iT「銀座メゾンエルメス:パラの模型 / ぼくらの空中楼閣 展」 (2012)
- Clippin JAM「Creator File 61」インタビュー (2011)
- 銀座メゾンエルメス ウィンドウディスプレイ「パラレル・ファクトリー」[2]
- MIGOSHA インタビュー (2010)
- 映像記録「パラモデルの 世界はプラモデル」(2010)
- PUBLIC-IMAGE.ORG インタビュー (2009)
- ターナー色彩株式会社「美術手帖 ACRYLICS WORLD」(2008.5)
- Akasaka Art Flower 08 公式サイト (2008)
- 銀座メゾンエルメス ウィンドウディスプレイ「パラモデルの無量ドット建設」[3]
- “パラモデル:レールで描くグラフィティ”. PingMag (2007年9月28日). 2014年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年3月20日閲覧。
- Para Dog(Tenashi-Inu)[4]
- ART遊覧「vol.42 中野祐介+林泰彦」インタビュー (2002)
- パラモデル『Paramodel パラモデル』 株式会社青幻舎、2010年、326-333頁。
- 森千花/関直子 編著『MOTアニュアル2014 フラグメントー未完のはじまり』展覧会カタログ、東京都現代美術館、2014年、128-136頁。