ターストルプ条約
表示
ターストルプ条約 | |
---|---|
署名 | 1658年2月18日(ユリウス暦) |
締約国 | スウェーデンとデンマーク=ノルウェー |
主な内容 | 予備講和条約 |
関連条約 | ロスキレ条約 (1658年) |
ターストルプ条約(ターストルプじょうやく、英語: Treaty of Taastrup)は、北方戦争中の1658年2月18日(ユリウス暦)に締結された[1]、スウェーデン王カール10世とデンマーク=ノルウェー王フレデリク3世の間の条約。
当時、デンマークとスウェーデンは敵対していたが、スウェーデンによる氷上侵攻の成功でデンマークは慌てて交渉を再開、予備講和条約としてターストルプ条約が締結された[2]。
内容
[編集]条約の内容は下記の通り[2]。
- デンマークはスコーネ3県、ボーンホルム島、トロンデラーグをスウェーデンに割譲する。
- デンマークはスウェーデンに歩兵2千と騎兵2千を提供する。
- デンマークは反スウェーデン同盟から脱退する。
- デンマークは自国およびスウェーデンに敵対している軍艦のエーレスンド海峡と大ベルト海峡、小ベルト海峡の通過をできるだけ阻止する。
- デンマークはスウェーデン船の海峡通行税を免除する。
唯一譲歩と言えるのは、スウェーデンがデンマークとホルシュタイン=ゴットルプ公フレゼリク3世との間の紛争に介入しないと約束したことだけだった[3]。
その後
[編集]1週間後の2月26日(ユリウス暦)、ロスキレ条約が締結され、ターストルプ条約は一部の微小な変更を除いてそのまま確認された[3]。
脚注
[編集]- ^ Verzijl, J. H. Jan Hendrik Willem (1968) (英語). International Law in Historical Perspective: Index. Martinus Nijhoff Publishers. p. 244. ISBN 9789041105486
- ^ a b Bain, R. Nisbet (2014) (英語). Scandinavia: A Political History of Denmark, Norway and Sweden from 1513 to 1900. Cambridge University Press. p. 247. ISBN 9781107688858
- ^ a b Bain, R. Nisbet (2014) (英語). Scandinavia: A Political History of Denmark, Norway and Sweden from 1513 to 1900. Cambridge University Press. p. 248. ISBN 9781107688858