ソーマデーヴァ
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ソーマデーヴァは、11世紀のカシミール出身の詩人。
バラモンの家系に生まれ、カシミール王のアナンタ(Ananta)と息子のカラシャ(Kalaśa)に仕えた。カラシャ王の母であるスーリヤマティー(Sūryamatī)の無聊を慰めるために、大説話集『ブリハットカター』を簡略化した『カター・サリット・サーガラ』を著した。特に『カター・サリット・サーガラ』に収録された『ヴェーターラ・パンチャヴィンシャティカー(屍鬼二十五話)』にはサンスクリット語の詩的技巧が発揮されており、高く評価されている。
日本語訳
[編集]- 『カター・サリット・サーガラ インド古典説話集』(岩本裕訳、岩波文庫 全4巻、1954-1962年[1])
- 『屍鬼二十五話 インド伝奇集』(上村勝彦訳、平凡社〈東洋文庫〉、1978年、ワイド版2004年)
- 『呪術の王国 憑鬼25話』(泉芳璟訳、北宋社、1991年)[2]