ジェラールメ

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Gérardmer


行政
フランスの旗 フランス
地域圏 (Région) グラン・テスト地域圏
(département) ヴォージュ県
(arrondissement) サン=ディエ=ド=ヴォージュ郡
小郡 (canton) 小郡庁所在地
INSEEコード 88196
郵便番号 88400
市長任期 ジャン=ポール・ランベール
2008年 - 2014年
人口動態
人口 市: 8,776人
2006年
人口密度 168人/km2
地理
座標 北緯48度04分23秒 東経6度52分46秒 / 北緯48.073056度 東経6.879444度 / 48.073056; 6.879444座標: 北緯48度04分23秒 東経6度52分46秒 / 北緯48.073056度 東経6.879444度 / 48.073056; 6.879444
標高 平均:?m
最低:584 m
最高:1 125m
面積 市: 54.78km2 (5 478ha)
Gérardmerの位置(フランス内)
Gérardmer
Gérardmer
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ジェラールメGérardmer、/ʒeˑrɑːrme/)は、フランス北東部グラン・テスト地域圏ヴォージュ県コミューンヴィクトル・ユーゴーの兄弟アルフレートに、『ヴォージュの真珠』(Perle des Vosges)と謳われた土地である。

地理[編集]

名称は標高670m地点にあるジェラールメ湖にちなんでいる。8万年前から1万年前の氷期後期にできた湖で、下流に向かう谷を決定的にブロックするモレーンによって維持されている。コミューン内をヴォローニュ川が流れ、コミューンで最も標高の低い584m地点で川は隣のコミューン、グランジュ=シュル=ヴォローニュへ向かって流れていく。最高標高地点はリスパック湖の上に突き出たグルヴラン峰での1137mである。

コミューンの大半を森林が占め、その面積は3721ヘクタールである。スキー・リゾートが早くから導入されており、モーズレーヌのスキー場が今日知られている。

歴史[編集]

ジェラールメの古い歴史は、この土地を長期に渡って支配してきたロレーヌ公国と深く結びついている。自治権を獲得する以前、ジェラールメはコルシュー司教区に入っていた。1285年に初めて文献に登場したときは、Geramerの名であった。19世紀に鉄道がジェラールメにつながり、観光地としてパリジャンに知られるようになった。1875年、ジェラールメにフランス初の観光局が設置された。ドイツ帝国によるアルザス=ロレーヌ併合が行われ、ジェラールメでの織物産業が盛んとなった。

アルザス=ロレーヌ併合によりジェラールメは国境の町となり、1905年には第152歩兵連隊の基地が設置された。

1940年6月22日、ジェラールメはナチス・ドイツに占領された。1944年11月17日、数件の火事がほぼ同時に発生し、同日の夕方には市街を全て焼き尽くした。町には厚く黒い雲が立ちこめていた。貯水池が破壊され、消火活動に役立たなかったのが原因であった。18日午前、ドイツ軍の攻撃が行われ、倒壊せずに残っていた家屋に対し火が放たれた。18日の夕方までにドイツ軍はジェラールメから去っていった。それから14時間後の19日、自由フランス軍が町役場へと到着した。

経済[編集]

金属加工業、観光、織物産業が盛んである。特に、テキスタイル会社のガルニエ・ティエボー(ジャカード織りで有名)やリンヴォージュ社が工場を置いている。

1994年よりジェラルメ国際ファンタスティカ映画祭が開催されている。

姉妹都市[編集]

外部リンク[編集]

コミューン公式サイト