ギリシャの地理的区分
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ギリシャ共和国で用いられる地方区分方法のひとつに、地理的な地方(ギリシア語: Γεωγραφικά διαμερίσματα / geografiká diamerísmata)がある。
地理的区分による「地方」(διαμερίσματα / diamerísmata)は現在の領土を以下の9つに分けるもので、かつては行政区画として用いられた。1982年以降、広域行政区画としてはペリフェリア(περιφέρεια / periféria)が用いられているが、地理的な「地方」(ディアメリスマタ)も地域名称として用いられることがある。
ディアメリスマタとペリフェリアは、同じ名称を持ちながら異なる範囲を指し示すことがある。ディアメリスマタを「地方」や「州」(英語でregion)と訳すこともあるが、ペリフェリアも同様に「地方」や「州」(region)と訳されることがあるので、注意が必要である。
独立当初のギリシャは、中央ギリシャ・ペロポネソスとエーゲ海諸島の一部のみを国土としていたが、ギリシャの領土拡大とともに「地方」は増え、1920年代には9つとなった。
行政区画としては中央ギリシャからアッティカが分けられた時期があり、その間は10となる[1]。
「地方」と県(ノモス)
[編集]かつて用いられた「地理的な地方」、カリクラティス改革(2011年1月施行)まで広域自治体であったノモス(県)、「地理的な地域」に代わる広域行政区画であるペリフェリアを示す。
なお、カリクラティス改革に際してペリフェリアが自治体となってノモスは廃止され、ノモスに代わって行政区(ペリフェリアキ・エノティタ)が設置された。ペリフェリアキ・エノティタの多くはかつてのノモスの範囲を継承しており、そのまま「県」とも訳される。