アールベルク線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アールベルク線
基本情報
 オーストリア
所在地 チロル州フォアアールベルク州
起点 インスブルック中央駅
終点 ブルーデンツ駅
路線記号 101 05
路線番号 301、400
開業 1883年7月1日
全通 1884年9月20日
運営者 オーストリア連邦鉄道
路線諸元
路線距離 137 km
軌間 1435 mm (標準軌)
線路数 単線或は複線
複線区間 インスブルック - エッツタール
聖アントン・アム・アールベルク - ランゲン・アム・アールベルク
電化区間 全区間
電化方式 15000 V / 16.7 Hz 交流
架空電車線方式
最大勾配 31 ‰
最小曲線半径 250 m
保安装置 PZB
最高速度 160 km/h
テンプレートを表示
停車場・施設・接続路線
STR
クフシュタイン - インスブルック線 (S4, S5)
BHF
-0.4 インスブルック中央駅 S3, S6終着駅 582 m ü. A.
ABZgl
ブレンナー線 (S3)
mKRZu
インスブルック路面電車、シュトゥバイ谷線
ABZg+l
BHF
1.3 インスブルック西駅 583 m ü. A.
ABZgr
ミッテンヴァルト線 (S6)
SKRZ-Au
インタール=アウトバーン (12号)
BHF
6.9 フォェルス 584 m ü. A.
HST
10.4 ケーマテン・イン・チロル (旧普通駅)
eHST
12.0 ウンターペアフス ~1968
ABZgl
BHF
14.2 ツィアル 596 m ü. A.
HST
16.9 インツィング 601 m ü. A.
HST
19.2 ハッティング 605 m ü. A.
ÜST
HST
21.4 フラウアリング (旧普通駅) 609 m ü. A.
eBS2+l BS2+r
25.000
25.085
km誤差 (-85m)
exSTR HST
25.5 オーバーホフェン・イム・インタール 620 m ü. A.
eBS2l BS2r
BHF
26.8 テルフス=プファフェンホフェン S4終着駅 623 m ü. A.
SBRÜCKE
国道B171
HST
31.1 リーツ 635 m ü. A.
BHF
34.6 シュタムス 639 m ü. A.
HST
36.2 モェツ 644 m ü. A.
BHF
38.2 ジルツ 648 m ü. A.
HST
42.4 ハイミング 669 m ü. A.
BHF
45.4 エッツタール S5終着駅 692 m ü. A.
KMW
46,152
46,320
km誤差 (-168 m)
BS2+l eBS2+r
hKRZWae exhKRZWae
エッツタール川
BS2l eBS2r
KMW
47,600
47,597
km誤差 (+3 m)
SBRÜCKE
国道B171
BHF
50.1 ロッペン 706 m ü. A.
BHF
54.7 イムスト・ピツタル 1944: イムスト駅 716 m ü. A.
HST
59.1 イムシュターベルク 724 m ü. A.
BHF
63.0 シェンヴィース 736 m ü. A.
ABZg+r
KMW
65.780
65.891
km誤差 (-111 m)
eBS2+l BS2+r
exSTR TUNNEL1
クロンブルクトンネル (330 m)
exSTR SBRÜCKE
国道B180
exSTR tSTRa
ツァムストンネル (2335 m)
exHST tSTR
70.1 旧ツァムス 768 m ü. A.
exSTR tSTRe
eBS2l BS2r
BHF
71.8 ランデック=ツァムス 776 m ü. A.
eABZgl
ABZgr
KMW
72.406
72.650
km誤差 (-244 m)
hKRZWae
イン川
eHST
73.8 旧ランデック・ペルフクス 816 m ü. A.
DST
78.0 ピアンス 911 m ü. A.
eHST
79.9 旧ヴィースベルク ~1988 953 m ü. A.
hKRZWae
トリザンナ川, B188
TUNNEL1
ヴァインツィーアルトンネル (212 m)
eBS2+l BS2+r
exSTR tSTRa
Moltertobeltunnel (1643 m)
exTUNNEL2 tSTRe
alter Moltertobeltunnel (75 m)
exSTR KMW
82.308
82.200
km誤差 (+108 m)
eBS2l BS2r
DST
83.1 シュトレンゲン 1027 m ü. A.
TUNNEL2
Klausbachauaädukt (20 m)
STRo
自動車道S16
DST
87.3 フリルシュ 1122 m ü. A.
WBRÜCKE1
ローザンナ川 (28 m)
WBRÜCKE1
ローザンナ川 (56 m)
TUNNEL2
Steinschlaggalerie (33 m)
eBS2+l BS2+r
exHST STR
90.2 シュナン(旧線)
exSTR eHST
90.4 シュナン 1162 m ü. A.
exSTR TUNNEL1
Innere Maienbachgalerie (354 m)
exSTR ABZgl
ÖBBペットノイ工場方面
exhKRZWae hKRZWae
ローザンナ川
exSTR TUNNEL1
アップリーストンネル (171 m)
exSTR eHST
93.3 旧ペットノイ 1196 m ü. A.
exBHF STR
93.5 旧ペットノイ(旧線) 1196 m ü. A.
eBS2l BS2r
ÜST
フリルシュ両渡り線
TUNNEL1
Vadisengalerie (579 m)
eBS2+l BS2+r
exSTR hKRZWae
ローザンナ川
exHST STR
96.3 旧聖ヤーコップ 1228 m ü. A.
exSTR tSTRa
ヴォルフスグルーベントンネル (1743 m)
exhKRZWae tSTR
ローザンナ川
exhKRZWae tSTRe
ローザンナ川
exSTR BHF
99.4 聖アントン・アム・アールベルク 1309 m ü. A.
exBHF STR
99.6 聖アントン・アム・アールベルク 1303 m ü. A.
exSTR tSTRa
Arlbergtunnel (10648 m)
extSTRa tSTR
Arlbergtunnel (旧線10250 m)
extSTR tKMW
100.600
100.828
km誤差 (-228 m)
etBS2l tBS2r
tSTR
Scheitelpunkt der Arlbergbahn 1311 m ü. A.
tÜST
Üst St. Anton 3
tSTR+GRZq
チロル州 / フォアアールベルク州
tSTRe
hKRZWae
アルフェンツ川 (L 52 m / H 17.2 m)
BHF
110.7 ランゲン(アールベルク) 1217 m ü. A.
eABZgl exSTR+r
移設区間
tSTRa exSTR
ブリザードナートンネル(2411 m)入り口
tSTR exTUNNEL1
旧ジマーストーベルトンネル(140 m)
tSTR exTUNNEL1
グローストーベルトンネル(505 m)
tSTR exSTRo
鉄道橋(L 62 m / H 8.4 m)
tSTR exTUNNEL2
Kleines Lawinendach (34 m)
tSTR exSTRo
鉄道橋(L 32 m / H 6.7 m)
tÜST exSTR
Abzw Langen 1
tSTR exSTRo
鉄道橋(L 59 m / H 35 m)
tSTR exHST
113.0 旧クロェステリー 1157 m ü. A.
tSTRe exSTR
ブリザードナートンネル出口
eABZg+l exSTRr
113.547
113.463
km誤差(+84 m)、移設区間
TUNNEL1
Großes Lawinendach (510 m)
TUNNEL1
Lawinenschutzdach III
eABZgl exSTR+r
移設区間
tSTRa exSTR
ヴィルデントーベルトンネル(1158 m)
tSTRe exSTRo
Streubachbrücke
eABZg+l exSTRr
移設区間
DST
116.1 ヴァルト・アム・アールベルク信号場 1074 m ü. A.
STRo
グロントーベル鉄道橋
STRo
シュタイツトーベル鉄道橋 (L 28 m / H 6.0 m)
STRo
ラードーナトーベル高架橋(L 80 m / H 21.0 m)
STRo
鉄道橋 (L 23 m / H 6.1 m)
TUNNEL2
Lawinenschutzdach Mühltobel (91 m)
TUNNEL1
Lawinenschutzdach IV (144 m)
TUNNEL2
Lawinenschutzdach V (22 m)
DST
121.3 ダラース信号場 932 m ü. A.
STRo
ホェルトーベル高架橋(L 96 m / H 24.2 m)
TUNNEL2
ロェケッントンネル(68 m)
TUNNEL2
シュミートトーベルトンネル(94 m)
hSTRae
シュミートトーベル高架橋 (L 120 m / H 55.8 m)
TUNNEL1
エンゲルヴァントトンネル(280 m)
TUNNEL2
Lawinenschutzdach Engelwandt (31 m)
STRo
ブルントーベル鉄道橋 (L 74 m / H 24.6 m)
TUNNEL1
エンゲルヴェルチェントンネル(209 m)
TUNNEL1
フュンフフィンガートーベルトンネル
DST
125.2 ヒンターガッセ信号場 824 m ü. A.
STRo
シャーナトーベル鉄道橋 (L 70 m / H 18.8 m)
TUNNEL2
Lawinenschutzdach Böcktöbele (36 m)
TUNNEL2
トンネル(97 m)
TUNNEL1
プラッテントーベルトンネル(162 m)
STRo
Rüfeviadukt (L 65 m / H 7.3 m)
TUNNEL1
Lawinenschutzdach (139 m)
TUNNEL1
マーゾントンネル(147 m)
TUNNEL2
Überwölbter Einschnitt (32 m)
hSTRae
Masonbachbrücke
TUNNEL2
Mühltobelauädukt (20 m)
DST
129.5 ブラツ信号場 705 m ü. A.
BUE
地方道L97
STRo
地方道L97
eHST
132.7 旧ビングス 614 m ü. A.
SBRÜCKE
地方道L190
ABZg+l
モンタフォン線
BHF
136.3 ブルーデンツ 559 m ü. A.
STR
フォアアールベルク線
  • m ü. A.;アドリア海基準の高度

アールベルク線ドイツ語;Arlbergbahn)は、オーストリア国鉄の鉄道線の名称である。路線番号は400オーストリアスイスを結ぶ路線である。

概要[編集]

アールベルク線の路線距離の中に105.8 kmがチロル州に、余りの30.9 kmはフォーアールベルク州に属する。東側の高低差は729.2 m、西側のものは752.3 mであり、西側の斜面は東側より急な勾配である。一番長いトンネルはアールベルクトンネルであり、現在の長さは10.6 kmに至る。

歴史[編集]

工事当時のアールベルクトンネルの出口

1840年代に英国とエジプトを結ぶ鉄道の経路としてアールベルク峠 (Arlbergpass) が挙論されたが、技術的な難しさの主張も出てきた。しかし1854年ゼメリング鉄道の開通で山岳区間鉄道の建設も不可能だけではないものが証明された。繊維業者のカール=ガナール(Carl Ganahl、1807~1889)はボーデン湖アドリア海を結ぶ鉄道建設に賛成し、商工大臣 (Handelsminister) のフライヘル・フォン・ブルク(Freiherr von Bruck)を後援者とした。しかしフォン・ブルクは1855年財務大臣と就任したとき、高い費用の事業を敢行しなかったため、過去の願いを記憶しようとしなかった。一方、ガナールは自分の発想を諦めず、他のヴォーアールベルクの企業家と共に予備許可(Vorkonzession)によってブレンナー線の総監督のアヒレス=トンメン(Achilles Thommen、1832~1893)に建設の事前準備を任せた。1866年12月チロルとフォーアールベルク州議会は政府に対し、鉄道建設提案を議決した。

普仏戦争中の禁輸措置(Handelsembargo)のためアールベルク線のプロジェクトは緊急になった。その時までプロジェクトを信頼しなかった産業省は1871年の夏オーストリア鉄道省(General-Inspektion)に山岳区間鉄道の新しい計画案を提出した。1870年代アールベルク線のいろいろな経路が考慮されたが、外部の専門家たちはレヒタール経由の鉄道建設と決論を出した。

アールベルク線の建設は1880年6月アールベルクトンネルの建設から始まった。トンネルは1884年5月14日完成されて、総費用は線路と信号装置を含めて3816万5282クロネンだった。インスブルック - ランデク間の建設は1881年9月始まり、1883年7月1日完了された。西側の上り坂の工事が非常に難しくても、全般的な建設作業は意外に早く進行され、翌年9月全区間が開通された。開通の2年前、建設監督のユリウス=ロト(Julius Lott、1836~1883)は病気のため自分の職責をヨハン=ポシャッハー(Johann Wilhelm Poschacher、1839~1910)に引き渡した。

インスブルック西駅-中央駅間は1913年3月、ミッテンヴァルト線の電気工事の時、電化された。そのけいけんと水力発電の利点の理由でこの路線の電化は早く行われた。電圧15000 V、周波数16 ⅔ Hzの交流システムが1925年まで全区間に設置され、運営に必要な電力はシュプラー湖とリュッツ発電所から供給された。1920年代からオリエント急行列車がこの路線に投入されていた。

クロンブルク-ランデック・ツァムス間の取り替えられた線路
改築されたイン川鉄橋
アールベルクトンネルのスラブ軌道

戦後アールベルク線の交通量が増加し、列車の迅速な移動のために幾つの改良工事が今まで行われた。1953年から1956年までインスブルック中央駅 - 西駅間線路の移設が行われた。中央駅から二つの線路、貨物駅(Frachtenbahnhof)から一つの線路が西駅に向かうように設計された。[1]クロンブルク - ランデク=ツァムス間は単線区間だったが、1999年まで二つのトンネルの新設と共に改良された。2001年アルペンスキー世界選手権大会を準備するためにシュナン - 聖アントン間の改良が必要だった。その結果、アールベルク線は南の方に移設され、シュナン駅、ペトナウ駅及び聖アントン駅移転された。聖アントン駅は今は新しいアールベルクトンネルの入り口と直接に結ばれている。ランゲン・アム・アールベルク - クロェステルレ間にはブリザードナトンネルが既存線路を取り替える。その結果、クロェステルレ駅は廃止された。2004年9月からアールベルクトンネルで大規模の改修工事が行われた。同時に鉄道トンネルと自動車用トンネルの間に避難用通路が2008年3月まで設置された。改修工事は2010年夏まで続き、トンネル内の列車は一時的に単線で運行された。

路線番号は、テルフス以東が301、以西が400であったが、2019年末に400に統一された。

運行形態[編集]

寝台特急「ナイトジェット(NJ)」[編集]

下記3系統が、それぞれ一日1往復ずつ運行されている。全て、インスブルック以東は300号線、ブルーデンツ以西は401号線に直通する。2017年以前は、ユーロナイト(EN)として運行していた。

  • ウィーン/ブダペスト/プラハ - インスブルック - ブルーデンツ - チューリッヒ  ※ランゲン、ザンクトアントン通過。2018年以前はランデックも通過していた。一部車両はユーロナイト(EN)として運転
  • ザグレブ/グラーツ - インスブルック - ブルーデンツ - チューリッヒ   ※一部車両はユーロナイト(EN)として運転
  • ウィーン - インスブルック - ブルーデンツ - ブレゲンツ  ※エッツタール、イムスト停車。

超特急「レイルジェット・エクスプレス(rjx)」[編集]

ウィーン - インスブルック - ブルーデンツ - ブレゲンツ/チューリヒ間に、下記ユーロシティ(EC)と合わせて1時間に1本の運行。インスブルック以東は300号線、ブルーデンツ以西は401号線に直通する。日中は、下記2種類の運転系統が交互に運行される。

  • エッツタール、ランデク、ザンクトアントン停車 (チューリヒ発着系統)
  • イムスト、ランデク、ランゲン停車 (ブレゲンツ発着系統)

2016年以前は、2時間に1本の運行で、イムスト、エッツタール、ザンクトアントン、ランゲンとも大部分が停車していた。2018年以前は、レイルジェット(rj)として運行していた。

特急「レイルジェット(rj)」[編集]

  • ウィーン - インスブルック - ブルーデンツ - ブレゲンツ/フランクフルト
    一日1.5往復の運行。インスブルック以東は300号線、ブルーデンツ以西は401号線に直通する。また、冬季・夏季限定で運行される臨時列車が、エッツタール・ザンクトアントンに加えテルフスにも停車する。
  • インスブルック - ブルーデンツ - ブレゲンツ
    一日1往復の運行。ブルーデンツ以西は401号線に直通する。エッツタール、ザンクトアントンに停車する。
    2021年度に限り、レイルジェット・エクスプレス(rjx)として運行していた。

特急「ユーロシティ(EC)」[編集]

  • トランサルピン号: グラーツ - インスブルック - ブルーデンツ - チューリヒ
    一日1往復の運行。インスブルックで、ウィーン方面レイルジェット(RJ)と接続する。インスブルック以東は300号線、ブルーデンツ以西は401号線に直通する。
    2016年以前は、イムストとランゲンにも停車していた。

特急「インターシティ・エクスプレス(ICE)」[編集]

  • スキーエクスプレス・チロル号: ハンブルク/ミュンヘン - インスブルック - ザンクトアントン 【夏季・冬季の土曜日運行】
    夏季・冬季限定で、土曜日に限り一日2往復の運行。インスブルック以東は300号線に直通する。400号線内は、エッツタールとイムストに停車し、1往復に限りテルフスに停車する。
    2022年度に、ランデック以東で運行を開始した。当初は冬季のみ運行で、2往復ともテルフスを通過していた。2023年度より、現在の運行形態となった。

特急「インターシティ(IC)」[編集]

  • ボーデンゼー号: インスブルック - ブルーデンツ - ドルトムント
    一日1往復運行している。インスブルック以東は300号線、ブルーデンツ以西は401号線に直通する。
    2016年以前は、ウィーン - インスブルック - ブルーデンツ - ブレゲンツの系統もあったが、2016年末にレイルジェット(RJ)に統合された。2022年夏・秋に限り、テルフスを通過していた。

特別快速「シティジェットエクスプレス(cjx)」[編集]

  • cjx1系統: ランデック → インスブルック 【平日運行】
    朝に片道1本のみの運行。
    2021年度以前は、快速として運行していた。

快速「レギオナルエクスプレス(REX)」[編集]

  • REX1系統: インスブルック - ランデック
    1時間に1本の運行。
    過去の運行形態
    2016年以前は、時間帯によっては3時間間隔が空くこともあった。
    2017年以降、平日は1時間に1本、土曜は2時間に1本の運行となった。休日は2時間に1本の運行で、原則、テルフス以西での各駅停車となっていた。
    2021年夏より増発が行われ、終日インスブルク - ランデック間で1時間に1本の運行となった。

普通「Sバーン(S)」[編集]

下記3つの系統に分かれる。

  • S4系統クフシュタイン - インスブルック - テルフス
    1時間に1本の運行。インスブルック以東は300号線に直通する。うち、一日1往復がランデックまで乗り入れる。
    2020年以前はS1系統を名乗っていた。
  • S4系統ブレンネロ - インスブルック - フェルス 【平日運行】
    平日のみ一日1往復の運行。インスブルック以東は300号線ブレンネロ方面に直通する。
    2016年以前は、土曜日も一日片道1本のテルフス方面行が運行していた。
  • S5系統: イェンバッハ - インスブルック - エッツタール
    1時間に1本の運行。インスブルック以東は300号線に直通する。うち、2~3往復がランデックまで乗り入れる。
    2020年以前はS2系統を名乗っていた。2020年春以前は、主に平日の運行で、休日は一日2往復のみインスブルック→イムストまたはランデック間で運行していた。

駅一覧[編集]

  • 種別
    • NJ:寝台特急「ナイトジェット」
    • RJ:超特急「レイルジェット」
    • EC:特急「ユーロシティ」
    • IC:特急「インターシティ」
    • cjx:特別快速「シティジェットエクスプレス」
    • REX:快速「レギオナルエクスプレス」
    • S:普通「Sバーン」
  • 停車駅
    • 印:全列車停車
    • 印:一部通過
    • 印:半数停車
    • 印:一部停車
    • |印:全列車通過
路線名 駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ NJ rjx rj EC IC cjx REX S 接続路線 所在地
301 インスブルック中央駅 - -0.4 300号線(ウィーン方面、ヴェローナ方面) チロル州 インスブルック市
インスブルック西駅 1.7 1.3 410号線(ゼーフェルト方面)
フェルス駅 5.6 6.9   インスブルック=ラント郡
ケーマテン・イン・チロル駅 3.5 10.4  
ツィアル駅 3.8 14.2  
インツィンク駅 2.7 16.9  
ハッティンク駅 2.3 19.2  
フラウアリンク駅 2.2 21.4  
オーバーホフェン・イム・インタル駅 4.1 25.5  
テルフス・プファッフェンホフェン駅 1.3 26.8  
400 リーツ駅 4.3 31.1   イムスト郡
シュタムス駅 3.5 34.6  
メッツ駅 1.6 36.2  
ジルツ駅 2.0 38.2  
ハイミンク駅 4.3 42.5  
エッツタール駅 2.9 45.4  
ロッペン駅 4.7 50.1  
イムスト・ピツタル駅 4.6 54.7  
イムシュターベルク駅 4.4 59.1  
シェンヴィース駅 3.9 63.0   ランデック郡
ランデック・ツァムス駅 8.8 71.8  
ザンクト・アントン・アム・アールベルク駅 27.6 99.4        
ランゲン・アム・アールベルク駅 11.3 110.7         フォアアールベルク州 ブルーデンツ郡
ブルーデンツ駅 25.6 136.3       401号線(ブレゲンツ方面)、420号線(シュルンス方面)

参考文献[編集]

  • Carl Asmus, Johann Stockklausner, A. Ditterich: Die Arlbergbahn (Eisenbahn-Journal: Spezial 1/95). Hermann Merker Verlag, Fürstenfeldbruck 1995, ISBN 3-922404-68-5. (ドイツ語)
  • Friedrich Bischoff: Denkschrift der k. k. General-Direktion der österr. Staatsbahnen über den Fortschritt der Projektierungs- und Bauarbeiten der Arlberg-Bahn. 1890, k. k. General-Direktion der österr. Staatsbahnen im Eigenverlag, ca. 90 Seiten. (ドイツ語)
  • Hermann Strach & Autorenteam: Geschichte der Eisenbahnen der österreichisch-ungarischen Monarchie. Band 1/Teil 2, k.u.k. Hofbuchdruckerei Karl Prochaska, Wien-Teschen-Leipzig 1898. (ドイツ語)
  • Bernhard Studer: Die Arlberg-Linie. Bucheli, Zug, Motorbuch-Verlag, Stuttgart 1986, ISBN 3-7168-1677-9. (ドイツ語)

外部リンク[編集]

脚注[編集]

  1. ^ インスブルックのコンツェルト曲線 In: Technikmuseum Online