アントワーヌ・ローラン
アントワーヌ・ローラン Antoine Laurain | |
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誕生 |
1972年 フランス パリ |
職業 | 作家、脚本家、ジャーナリスト |
言語 | フランス語 |
ジャンル | フィクション |
代表作 |
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ウィキポータル 文学 |
アントワーヌ・ローラン(Antoine Laurain)は、1972年パリ生まれのフランスの作家。
経歴
[編集]大学で映画を専攻後、シナリオを書きながら短編映画を撮り、パリの骨董品屋で働く。小説家のキャリアをスタートした頃は、高級雑誌Palace-Costesの仕事も並行していた[1]。
デビュー作『青いパステル画の男』がドゥルオー賞を受賞。『ミッテランの帽子』で新進作家に贈られるランデルノー賞、ルレ・デ・ヴォワイヤジュール賞を受賞。『赤いモレスキンの女』はイタリア語版でジュゼッペ・アチェルビ賞を受賞した[2]。
エピソード
[編集]『ミッテランの帽子』
[編集]作中の時代は1980年代で、議会総選挙で大敗したフランソワ・ミッテランが再びその座を取り戻すまでの2年間である。[3]
17の言語に翻訳。2015年、フレデリック・ディーフェンタール、ミシェル・リーブ、フレデリック・ベル、ローラン・ジロー(監督:ロビン・デイヴィス、音楽:ウラジミール・コスマ)により、放送局フランス2(France 2)でテレビドラマ化された。
『赤いモレスキンの女』
[編集]『赤いモレスキンの女[4]』にはパトリック・モディアノやアントニオ・タブッキなどへの言及が作中にあり、しばしば重要な役割を果たす[5]。
22の言語に翻訳。映画の権利はフランス大手配給会社UGCが取得している。
2020年4月11日、コーンウォール公爵夫人でチャールズ3世(当時は皇太子)の妻であるカミラ王妃は、「本ほど信頼できる友はいない」というアーネスト・ヘミングウェイの言葉と共に、COVID-19によるロックダウン中に読むことを勧めた9冊の本のリストをInstagramで公開した[6]。その中で、フランス語の作品は本作のみだった。
邦訳作品
[編集]- 『ミッテランの帽子』(吉田洋之訳,、新潮社、新潮クレスト・ブックス、2018年)
- 『赤いモレスキンの女』(吉田洋之訳,、新潮社、新潮クレスト・ブックス、2020年)
- 『青いパステル画の男』(吉田洋之訳,、新潮社、新潮クレスト・ブックス、2023年)
著作
[編集]- Ailleurs si j'y suis, 2007. Le Passage ドゥルオー賞
『青いパステル画の男』(吉田洋之訳, 新潮社[新潮クレスト・ブックス],2023年)
- Fume et tue, 2008. Le Passage
『煙と死』
- Carrefour des nostalgies, 2009. Le Passage
『ノスタルジーの交差点』
- Le Chapeau de Mitterrand, 2012. Flammarion ランデルノー賞、ルレ・デ・ヴォワイヤジュール賞
『ミッテランの帽子』(吉田洋之訳, 新潮社[新潮クレスト・ブックス],2018年)
- La Femme au carnet rouge, 2014. Flammarion ジュゼッペ・アチェルビ賞(イタリア語版)
『赤いモレスキンの女』(吉田洋之訳, 新潮社[新潮クレスト・ブックス],2020年)
- Rhapsodie française, 2016. Roman. Flammarion
- Millésime 54, 2018. Flammarion
- Le Service des manuscrits, 2020. Flammarion
- Et mon cœur se serra, en collaboration avec Le Sonneur 2021. Flammarion
- Les Caprices d'un astre, 2022. Flammarion
脚注
[編集]- ^ “BIOGRAPHIE D'ANTOINE LAURAIN”. LE FIGARO. 2023年1月7日閲覧。
- ^ “アントワーヌ・ローラン | 著者プロフィール | 新潮社”. www.shinchosha.co.jp. 2023年1月8日閲覧。
- ^ “アントワーヌ・ローラン、吉田洋之/訳 『ミッテランの帽子』 | 新潮社”. www.shinchosha.co.jp. 2023年1月8日閲覧。
- ^ “アントワーヌ・ローラン、吉田洋之/訳 『赤いモレスキンの女』 | 新潮社”. www.shinchosha.co.jp. 2023年1月8日閲覧。
- ^ “赤いモレスキンの女 アントワーヌ・ローラン著”. 読売新聞オンライン (2021年2月14日). 2023年1月8日閲覧。
- ^ “Clarence House - Instagram: "“Ernest Hemingway, famously, once said “There is no friend as loyal as a book”. In these challenging times when we are isolated from the ones we love, many of us are finding comfort in reading, to fire up our imaginations, to take us on journeys and to make us laugh. With that in mind, here is a list of my dearest ‘friends’.” - The Duchess of Cornwall ⬅️ Her Royal Highness has curated a reading list to provide some inspiration to those isolating at home over the Easter weekend. The Duchess is passionate about reading for all ages and promotes its importance through some of her patronages, including @literacy_trust, @booktrust, @beanstalkreads and @royalsocietyofliterature. 📚 See our Instagram story for more on why The Duchess selected each book!"”. Instagram. 2023年1月8日閲覧。