コンテンツにスキップ

アゾセミド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アゾセミド
Structural formula of azosemide
Space-filling model of the azosemide molecule
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
販売名 ダイアート
Drugs.com 国別販売名(英語)
International Drug Names
法的規制
  • JP: 処方箋医薬品
薬物動態データ
代謝未変化体、酸化的脱テニル体、グルクロン酸抱合体
半減期2.6時間
排泄糞中
識別
CAS番号
27589-33-9 ×
ATCコード none
PubChem CID: 2273
DrugBank DB08961en:Template:drugbankcite
ChemSpider 2186 チェック
UNII MR40VT1L8Z チェック
KEGG D01323 en:Template:keggcite
ChEBI CHEBI:31248en:Template:ebicite
ChEMBL CHEMBL1097235en:Template:ebicite
化学的データ
化学式C12H11ClN6O2S2
分子量370.84 g/mol
テンプレートを表示

アゾセミド(Azosemide)は、長時間作用型のループ利尿薬の1種である。商品名ダイアート三和化学研究所製造販売。

効能・効果

[編集]

作用機序

[編集]

腎臓尿細管ヘンレ係蹄上行脚に存在するNa+/K+/2Cl-共輸送体を阻害することでナトリウムイオンと塩化物イオンの再吸収を抑制し、それとともに尿の水分が体内に吸収されるのを抑えて排泄される尿の量を増やす。[2]

禁忌

[編集]

以下の患者には禁忌である。

  • 無尿(1日当たりの尿量が100 mlを切った状態)。
  • 肝性昏睡。
  • 体液中のナトリウム+、カリウム+が明らかに減少している。
  • スルホンアミド誘導体に対し過敏症の既往歴がある。

副作用

[編集]

重大な副作用として、添付文書には低カリウム血症低ナトリウム血症などの電解質異常や、無顆粒球症、白血球減少が記載されている。

出典

[編集]
  1. ^ ダイアート錠30mg/ダイアート錠60mg 添付文書” (2016年8月). 2016年11月4日閲覧。
  2. ^ 図解 薬理学』Toshitaka Nabeshima, Kazuhide Inōe, 鍋島俊隆., 井上和秀.、南山堂、Tōkyō、2015年、562-563頁。ISBN 978-4-525-72061-2OCLC 922307421https://www.worldcat.org/oclc/922307421 

参考文献

[編集]
  • Popelak, A.; Lerch, A.; Stach, K.; Roesch, E.; Hardebeck, K.; German Offen., 1970, 815922; Chem. Abstr. 1970, 73, 45519.