きたまち商店街
きたまち商店街(きたまちしょうてんがい)は、東京都練馬区北町二丁目にある商店街。東武東上線東武練馬駅南口から、旧川越街道沿いに所在する。
概要
[編集]きたまち商店街は旧川越街道沿い(約600m)に連なる三つの商店街の中央に位置し、東側に北一商店街、西側にニュー北町商店街が隣接している。きたまち商店街振興組合加盟店は、飲食店や生活雑貨店を中心に64店舗(平成25年度)。
中山道の脇街道である川越街道は、かつて江戸城から川越城を結ぶ道として整備され、北町は練馬区唯一の宿場町(下練馬宿)として栄えた歴史を持つ。練馬区指定の有形民俗文化財で区内最大の仏像「北町聖観音座像」や、浅間神社の「下練馬の富士塚」といった史跡、旧跡が多く点在しており、宿場町の歴史と文化を活かした街並みづくりに取り組んでいる。
また、お年寄りにも優しい商店街づくりの一環として、練馬区やNPO法人、一般社団法人と協同で、送迎サービスや商品配達サービスなどの買い物支援事業にも力を入れている。近年は三商店街の連携も深め、「きたまち打ち水大作戦」や「北町逸ピン!」といった共同事業も展開している。
歴史
[編集]1931年(昭和6年)12月29日に東武練馬駅が開業すると、駅前にも商店が立ち並び、旧川越街道まで買い物客の流れがつながるようになる。
昭和20年代、東武練馬駅前と旧川越街道沿いで営業していた商店により「駅前新生会」と「北町二丁目商店会」が組織され、商店街としての活動がスタート。1969年(昭和44年)10月、二つの会が一本化され、「東武練馬南口商店会」として、街路灯建設や福引き売り出し、地域活動への参加など活発な取り組みを展開。1973年(昭和48年)10月に法人化し、「東武練馬商店街振興組合」となる。
1992年(平成4年)、商店街基盤整備と活性化を目的とした「第一期デザイン化施設整備事業」が完成。1993年(平成5年)2月、「きたまち商店街振興組合」へ改称。
イベント
[編集]- きたまち阿波おどり
- 1993年(平成5年)より、毎年7月の最終土曜日に開催。地元の「じゃじゃ馬連」(きたまち商店街)、「ぽんぽこ連」(ニュー北町商店街)をはじめ杉並区、板橋区、豊島区など区内外から毎年20数連、約1500人が参加。約7万人の見物客が訪れる。平成20年より「きたまち阿波おどり写真コンテスト」も併催されている。
- きたまち打ち水大作戦
- 2005年(平成17年)より毎年7月下旬〜8月上旬、8日間にわたり実施。2年目からニュー北町商店街、3年目から北一商店街も参加。期間中は午前と午後の1日2回、風呂の残り水などを利用した打ち水が行われる。2009年(平成21年)より「環境ぬり絵コンクール」も併催。地域の子どもたちが描いた作品が、打ち水参加店舗の店頭に展示される。
その他
[編集]- わくわくカード
- 各加盟店で発行している入会無料、期限なしのポイントカード。買い物100円につき1ポイント進呈。1ポイント=1円に換算され、各加盟店で利用できる。毎月1回、600円相当の商品を100ポイントで交換できる「わくわく交換会」も実施されている。
- ふれあいシクロ
- 2012年(平成24年)9月より練馬区の買い物支援事業として、商店街内をフランス製の電動アシスト付3輪自転車タクシー「シクロポリタン」が運行中。運行時間は午前9時〜午後6時。運行エリアは東武練馬駅から約2km圏内。料金は初乗り500m300円、以降100mごとに50円加算。
- カーゴサイクル
- 2012年(平成24年)9月より練馬区の買い物支援事業として実施されている、“手ぶらで帰宅できるサービス”。商店街で購入した商品を、カーゴサイクル(荷台付き電動アシスト付3輪自転車)で自宅まで届けてくれる。料金は1回300円。
- 北町旧跡研究会
- 商店街有志により2010年(平成22年)に発足。町内に残る旧跡の再確認や新たな発見を目的とした「北町の宿場再生プロジェクト」。これまでの主な活動内容は、旧東海道品川宿地区へのバス見学会、「下練馬宿 北町史跡めぐり 古老聞き取りマップ」の製作、七夕の民俗風習「ちがや馬飾り」の製作・店頭掲示など。
- 北町逸ピン!
- 商店街ならではの名物店の情報を、チラシとサイトに掲載するコンテンツ。店の沿革やこだわりなどを店主の似顔絵とともに紹介する「あの店、この人」、各店一押しの商品やサービスをクローズアップした「北町逸ピン!」で構成されている。