かもい岳国際スキー場
かもい岳国際スキー場 | |
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所在地 | 北海道歌志内市 |
座標 | 北緯43度31分14.5秒 東経142度1分8.6秒 / 北緯43.520694度 東経142.019056度座標: 北緯43度31分14.5秒 東経142度1分8.6秒 / 北緯43.520694度 東経142.019056度 |
旧名 | かもい岳スキー場(2007-2020年) |
所有者 |
歌志内市(1961年-2020年) M・かもい岳(2020年-) |
運営者 |
歌志内市(1961年-2007年) プラッサ(2007年-2019年) M・かもい岳(2020年-) |
指定管理者 | プラッサ(2007年-2020年) |
開業日 | 1961年 |
標高 | 467 m - 216 m |
標高差 | 251 m |
最長滑走距離 | 1,500 m |
最大傾斜 | 31度 |
コース数 | 10本 |
索道数 | 4本 |
公式サイト | https://www.kamoidake.co.jp |
かもい岳国際スキー場(かもいだけスキーじょう)は、北海道歌志内市歌神の神威岳に位置するスキー場。空知管内屈指の規模を誇った。
概要
[編集]1961年に市営のスキー場として開設[1]。東西に分かれる2つのゲレンデには合わせて8本のコースと4本の索道が設置されており[1]、初級者から上級者まで楽しめる。最高所標高は467m、最低所標高は216m、標高差は251m、最大滑走距離は4,000m、最大傾斜は31°となっている。山麓には、かもい岳温泉が立地しているほか、道道1027号砂川歌志内線が走っている。
岡部哲也や川端絵美が出場した「サロモンカップかもい岳ジュニアスキー大会」をはじめとして[2]、アルペン競技大会も盛んに行われ[3]、1981年に創設されたスキースクール「かもい岳レーシングチーム」は清澤恵美子や石井智也らを輩出した[4][5][2]。
施設は当初歌志内市が所有・管理しており[6]、かもい岳レーシングチームやスキー場内でのスキー用品販売を手掛けていたプラッサが2007年より山麓の「ホテルかもい岳温泉」と合わせて指定管理者として運営していた[1][7][8]。指定管理制の導入以降は「かもい岳国際スキー場」から「かもい岳スキー場」に名称を変更。
その後少子高齢化や人口減により2008年の売上高2億1600万円・利用者数62万7千人から営業停止前の数年は売上高1億円前後・2017年度利用者は32万4千人に低迷[1][7][3]、市の財政難で指定管理費が無料だったこともあり経営難に陥る[3]。
2019年の契約更新に際し歌志内市が2019年度から3年間で1800万円の指定管理料を支払う契約案を提示したものの[1][8]、数億円規模となるリフト更新費用の財政負担が重いとして[3]、2022年度以降の管理料支払いに難色を示しプラッサは中長期的な運営が見通せないとして契約を結ばず他からの応募もなかったため2018年度をもって営業休止予定となり[1]、その後プラッサが札幌地方裁判所滝川支部へ破産手続き申立てを行い2月28日に営業を停止した[7][9]。
休業となった2019年度には同スキー場で授業を行ってきた地域の小中学校は代替スキー場を探すこととなり、中にはスキー授業を取りやめる学校も出た[10]。
2020年2月には札幌市東区の「M・かもい岳」への経営譲渡の方針が発表され、ホテルかもい岳温泉と合わせて2020年度の営業再開計画の発表が行われ、2024年度に黒字化を見込むとした[11]。また、スキー場の名称も再度「かもい岳国際スキー場」となった[12]。その後、スキー場に隣接する宿泊施設「ホテルかもい岳温泉」については、2024年1月に5年ぶりに営業を再開して名称を「雲海の里かもい岳」に改めた[13]。
沿革
[編集]- 1933年 - 神威岳山頂に初代ヒュッテ完成。(1935年1月15日焼失)[14]
- 1959年 - スキー場開発着手[15]。
- 1961年1月 - 二代目山頂ヒュッテ完成。(1980年2月廃止)[14]
- 1961年12月 - 市営神威岳スキー場として開業、スキートー完成[16]。
- 1975年10月 - 第2リフト完成[16]。
- 1980年12月 - 第3リフト完成[16]。
- 1981年 - スキーチーム「かもい岳レーシングチーム」発足[2]。
- 1988年11月 - センターハウス完成[16]。
- 1989年11月 - Tバー・ペアリフト完成[16]。
- 1996年12月 - 西ゲレンデ完成[16]。
- 2007年12月 - プラッサが指定管理者となる[16]。
- 2019年2月 - プラッサ破産に伴い営業停止[7]。
- 2020年
施設
[編集]- 東ゲレンデ
- 第1ゲレンデ/大会コース(1400m・平均傾斜17度 上級者向け)
- 第2ゲレンデ(1500m・平均傾斜16度 中級者向け)
- トレーニングバーン(1400m・平均傾斜25度 上級者向け)
- バンビコース(600m・平均傾斜12度 初級者向け)
- 林道コース(滑走距離4000m・平均傾斜7度 初級者向け)
- スノーボードパーク
- 西ゲレンデ
- Aコース(766m・平均傾斜16度 上級者向け)
- Bコース(693m・平均傾斜14度 中級者向け)
- Cコース(794m・平均傾斜14度 上級者向け)
- Dコース(1300m・平均傾斜11度 初級者向け)
- 設備
- ペアリフト3基(東ゲレンデ2基・西ゲレンデ1基)
- センターハウス(東ゲレンデ)
- 1階:レーシングショップ
- 2階:休憩所・食堂「ふっかつ食堂」
- 3階:フリースペース「サンモリッツ」(旧レストラン)
- 4階:ミーティングルーム
- ミーティングルーム
- 西ロッジ・アイガー
- 休憩所「キャンピングスペース」
- 駐車場(合計550台)
- スタートハウス・展望台(山頂東側)
- ゴールハウス(東ゲレンデ)
アクセス
[編集]- 鉄道
- 自動車
脚注
[編集]- ^ a b c d e f かもい岳スキー場休止へ 本年度限り 指定管理者決まらず - 北海道新聞 2019年2月21日朝刊
- ^ a b c 特集 ジュニアスキー選手を育てる 歌志内 - カムイミンタラ1990年3月号(りんゆう観光)
- ^ a b c d スキー場明暗 外国客増 リゾート活況/かさむ維持費 中小苦境 - 北海道新聞2019年2月28日朝刊33面
- ^ ラスト・シーズン!アルペンスキー人生の集大成。清澤恵美子 - ハフポスト
- ^ 石井智也が拓いた日本アルペンスキーの可能性 - 伊藤龍治のもっといい汗いい話(北海道新聞)
- ^ “歌志内市スキー場条例”. 歌志内市. 2014年11月18日閲覧。
- ^ a b c d かもい岳スキー場 管理者が破産申請 - 北海道新聞2019年3月1日朝刊31面
- ^ a b 歌志内・かもい岳スキー場を救え! - 伊藤龍治のもっといい汗いい話(北海道新聞)
- ^ “かもい岳スキー場“破産” 運営会社が破産手続き開始申し立て 北海道歌志内市(HBCニュース)”. Yahoo!ニュース(Archive.is). 2019年5月8日閲覧。
- ^ “小中学校、スキー授業に苦労 歌志内「かもい岳」閉鎖 遠方に変更、中止も”. 北海道新聞 (2020年1月9日). 2020年1月9日閲覧。
- ^ 歌志内・かもい岳スキー場 20年度再開へ 札幌の企業、市議らに計画説明 - 北海道新聞社2020年2月21日
- ^ a b かもい岳スキー場、久々のシュプール 歌志内 昨シーズンは休止 - 北海道新聞 2020年12月19日
- ^ “スキー場と相乗効果期待 かもい岳宿泊施設5年ぶり再開 人手不足 冬合宿客に当面限定”. 北海道新聞 (2024年1月23日). 2024年1月28日閲覧。
- ^ a b 新歌志内市史 第10編生活・文化 第3章スポーツ活動 かもい岳ヒュッテ 1834-1835P
- ^ 新歌志内市史 第10編生活・文化 第3章スポーツ活動 かもい岳スキー場 1848P
- ^ a b c d e f g うたしない 資料編(平成25年4月発行) - 歌志内市
- ^ かもい岳スキー場、来月19日に再開 歌志内 今季は東側ゲレンデのみ - 北海道新聞 2020年11月19日
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- かもい岳国際スキー場
- かもい岳スキー場 - 歌志内市(Internet Archive)
- かもい岳スキー場(Internet Archive プラッサ時代)
- かもい岳スキー場のブログ - Amebaブログ