Wikipedia:秀逸な記事の選考/ボストン 20090523

ボストン[編集]

賛成/条件付賛成/保留/反対 4/2/0/0 この項目の選考期間は、2009年8月23日 (日) 02:26(UTC)(2009年8月23日 (日) 11:26(JST))までです。

(ノート) (推薦理由)ワシントンD.C.の記事の秀逸化に貢献されたゴーヤーズさんが大幅に加筆された記事です。検証可能性が十分すぎるほどの脚注・参考文献で担保されていること、少なくとも、アメリカ合衆国最古の都市としての歴史が十二分に説明されると同時に、気候、経済を中心とした現在の都市機能、スポーツや文化といった内容が詳細に記されています。ワシントンD.C.と同等の質まで高められた記事ではないでしょうか。--Tantal 2009年5月23日 (土) 02:26 (UTC)[返信]

(条件付き賛成)文章の内容、参考文献などが充実していると思います。ただ、スポーツについて「ボストンのメジャーリーグチームである、ボストン・レッドソックス野球)、ボストン・セルティックスバスケットボール)、ボストン・ブルーインズアイスホッケー)、ニューイングランド・ペイトリオッツアメリカンフットボール)は、4大スポーツ都市の中で、他よりも高い優勝率を誇っている。」という文に要出典タグが付いているのが気になり、スポーツには詳しくはないのですが少し調べてみました。
まず、「4大スポーツ都市」というのがどの都市を指すのかが分かりません。
野球についてですが、WBAワールドシリーズの優勝回数を調べました。ボストン・レッドソックスとニューヨーク・ヤンキースはともに1901年創設、ワールドシリーズは1903年から2008年まででは1904年を除き毎回開催しているため104回です。レッドソックスは優勝回数7回であるのに対し、ヤンキースは26回でした。このことから、単純に考えても優勝率はヤンキースのほうがレッドソックスの3倍以上高いということになり、これでは「他よりも高い優勝率を誇っている」とは言えません。
バスケットボールに関しては、NBAの優勝回数を調べました。ボストン・セルティックスとロサンゼルス・レイカーズはともに1946年創設、NBAは1946年から毎年行われていて、2008年で63回目になります。セルティックスは優勝17回、レイカーズは14回とほぼ同じなので、これはそれほど「高い優勝率」とは思えません。
アイスホッケーに関しては、スタンレーカップの優勝回数を調べました(ただし、アイスホッケーには他にも多くの賞があるのでこれだけでは確実ではありません)。ボストン・ブルーインズは5回であるのに対し、モントリオール・カナディアンズは24回であり、これも不適切と思います。
アメリカンフットボールについては、具体的に何を調べればよいかわからなかったので各チームの獲得タイトルを調べました。クリーブランド・ブラウンズピッツバーグ・スティーラーズなどは、ニューイングランド・ペイトリオッツよりも獲得タイトルが多いと分かりました。(これはよい比較の方法とは思えませんが)
以上より、ボストンのこれらのスポーツチームは優勝率は低いわけではないが、「他よりも高い」と特筆するほどではないと思います。よって、「4大スポーツ都市」を明記し、また「他よりも」という比較の表現を除いたらよいと考えます。--Nishigaya 2009年6月7日 (日) 15:19 (UTC)[返信]
コメント 主翻訳者です。この「要出典」は、翻訳当時あった英語版のCitation neededをそのまま移したものだったと記憶しています。現在の英語版を見ると、それも消えているようですので、どなたか現在の英語版を参照しながら翻訳のチェック、加筆訂正等を行っていただけるとありがたいです(私も時間があれば再度見直したいですが)。いずれにしてもNishigayaさんのご指摘は首肯できるように思えますので、そうした加筆訂正は歓迎です。--ゴーヤーズ 2009年6月8日 (月) 06:36 (UTC)[返信]
(コメント)Nishigayaです。現在の英語版ではこの箇所が削除されていたのでこれに従って削除しました。また、「『四大スポーツ都市』がどこかを明記し」と書きましたがこれはfour-sports cityのことであり、「四大スポーツ」(野球、バスケットボール、アイスホッケー、アメリカンフットボール)で有名な都市といった意味になり、特定の四都市を指す語ではないことに気付きました。よってこれは撤回します。また、ボストン・セルティックスの試合の画像を追加しました。ただ、もう一つの画像(ビルに「GO SOX」とライトアップされている写真)が追加できませんでした。--Nishigaya 2009年6月8日 (月) 15:15 (UTC)[返信]
  1. マサチューセッツ湾植民地プリマス植民地のくだりに出典を明記して頂きたい。特に「混同されることがある」「統合された」の部分に。手持ちの史料では、混同されるかどうかについて言及がなく、統合ではなく、吸収となっていました。
  2. 1830年代以降の移民流入による工業化促進はボストンの経済的性格が通商・貿易から製造業へと変化する重要な契機ですが、双方の紐付きが無く、個別の事象として記されている印象を受けました。何故アイルランドから大量に移民がやってきたのかについても言及いただけたら嬉しく思います。また、文化的背景を記すのであればユニテリアン主義の台頭などで、ボストンが超越主義を唱えるラルフ・ワルド・エマーソンなどの思想家らを生み出した地として言及があればなと思いました。

全体を通してとても充実した内容で非常に楽しく拝見させて頂きました。ありがとうございました。--R.Lucy 2009年7月23日 (木) 11:37 (UTC)[返信]

(コメント)1の部分はプリマス植民地マサチューセッツ湾直轄植民地を参考に加筆し、出典となりそうなページを一つ追加しました。2の部分ではアイルランド移民の発生の原因について少し加筆しました。ただし、その原因として挙げたジャガイモ飢饉は1940年代後半の事件であり、それ以前の移民の説明ができません。個人的にはイギリスのアイルランドに対する政策に対する不満などが原因かと思いますが、それの裏付けがありません。史料となるものを探してみようと思います。--Nishigaya 2009年7月31日 (金) 06:56 (UTC)[返信]
  • (条件付き賛成)基本的な事実関係や記載内容に関しては申し上げることがなく、従ってやや主観的な評価になりますが、「秀逸な記事の目安」の完成度と分かりやすさという基準に照らしてやや疑問があります。いずれも翻訳という事情に起因する問題点と思いますが、読んでいて気になった箇所を以下に例示してみます。列挙になりますので少々散漫かも知れませんが、全体の印象として完成度に難があるのではないか、と判断した要因の一部としてご覧になって頂ければ幸いです。下記に上げた箇所は具体的に対処すべき箇所というより、今後の編集の課題として指摘するべき要素かも知れず、また主に表現に関する指摘ですので「そう感じる読者がいる」というものとしてご覧ください。
  • 単純な訳語が多く、意味が取りにくい箇所が散見される。例:冒頭「最大の都市」という指摘が二回あるが、行政区画の面積なのか、都市域の面積なのか、あるいは人口なのかが分かりにくい。「都市圏」の順位も同様。また経済節「初期的世界都市」"incipient global city" は「世界都市」を見ても意味を取るのが難しく、術語として適切な訳だとしても分かりにくい。「世界都市」にも様々な基準が提唱されており、出典では world city と global city を区別しているなど背景が複雑なので、例えば「アムステルダムやシカゴなどと並び、ロンドン・ニューヨークに次ぐ位置付けの『初期的世界都市』 "incipient global city" という格付けを与えられている」などと記す方が、固有都市の概説としては親切ではないか。他には、教育節「ボストン市外にあるいくつかの国立大学は、市内でも大きな影響力を持っている。」での presence の訳「影響力」の意味が分かりにくいが、前後から判断すれば施設が市内に置かれているということなので「市内にも多くの施設を持つ」などと書くべきではないか、など。
  • 翻訳と編集を経たことに起因すると思うが、出典と記述の対応に違和感のある箇所がある。例:文化節「ボストンの文化的風土は高く評価されており、その理由の一つは学問的な名声にある。ボストンの文化は、大学から発している部分が大きい[81]。」で注[81]にあがっているウェブページはボストンの美術館環境を高く評価しているものだが、どちらかと言えば学問的評価というより観光的な概説なので intellectual reputation は「学問的名声」というよりは「文化環境の高い評価」などの方が適切ではないか。また原文は Bostonians(翻訳時の版では Boston)の identity に触れたものなので、出典との対応を図れば文全体としては「ボストンの文化環境の評価は高く、そのためかボストン市民の文化意識の高さが指摘されることは少なくない。これには大学の寄与も重要な役割を担っている。」というくらいの意味ではないか。
  • 逐語訳に近い翻訳(あるいは翻訳調が過ぎる日本語)が散見され、日本語として読みづらい。全体に「〜がある」という事実を短文で述べる文章の繰り返しが多く、できればパラグラフ全体での読みやすさに配慮がほしい。単文レベルの例示に留めるが、芸術節「市内には壮麗な劇場がいくつかあり、カトラー・マジェスティック・シアター、ボストン・オペラハウス、シティ舞台芸術センター、オーフィウム劇場がある。」は「市内にはカトラー・マジェスティック・シアター、ボストン・オペラハウス、シティ舞台芸術センター、オーフィウム劇場などの壮麗な劇場が点在する。」などとした方が読みやすい。「ボストンには、著名な美術館もいくつかある。ボストン美術館、イザベラ・ステュアート・ガードナー美術館などである。」なども同様で、こうした箇所が全体に多いように見受けられる。
  • 企業名やバンド名・施設名等の固有名詞について、欧文表記とカナ転写が混在しているが、基準を明確にする・統一する・必要なら併記するなどした方が親切。
  • 参考文献に和書がないので、further reading として挙げられる和書があれば紹介する方がよいかも。
  • (追記)英語版では記事を分割しているためか、芸術の節がやや貧弱に思えるのでボストンの文学史やボストンを舞台にした代表的な映画や文学については記載するべきと思う。節を設けて記載している仏語版Boston、英語版Boston_in_fictionなどが参考にはなるかと。
  • (追記)出身者の節は選考の基準が不明でリストとしてあまり意味がない。あと「音楽家」など職業の説明が一言あった方がよいかも。
  • (追記2)細かい箇所でいずれも誤りとまではいえないですが、建築家の表記について。チャールズ・フォレン・マッキムによるボストン公共図書館は、「マッキム・ミード・アンド・ホワイト」という事務所(西洋建築史的には有名)が仕事を受けてマッキムのイニシアチヴで設計したというのが正確なところだと思うで、「チャールズ・フォレン・マッキムが設計した」というのは微妙と見る向きがあるかも知れない。同じような意味でオールド・サウス・チャーチはカミングスとシアーズが二人で設計したという方が正確かも。

とりあえず以上ですが、選考の投票は経験がないので皆様と評価の基準が異なるかも知れず、その際はご指摘下さるとありがたく思います。検証可能性の確保と内容の充実によって指摘可能になった点が多いことは言うまでもありません。最後にややマイナーな点ですが「Diller Scofidio + Renfro」は建築事務所としては有名なので「〜社」ではなく「建築事務所ディラー・スコフィディオ+レンフロ」あるいは「建築デザイナーグループのディラー・スコフィディオ+レンフロ」などでよいと思いました。

--Gd1031 2009年7月31日 (金) 04:45 (UTC)--Gd1031 2009年7月31日 (金) 15:45 (UTC):二度目の追記[返信]

(コメント)主翻訳者です。訳文が十分練れていない点はあると思います。また、英語版をとりあえず意味の伝わるであろう範囲で訳すことしかしておらず、原出典に当たったり(一部文意が分からなかったところは原出典も参照しましたが)、個々の術語について十分な比較検討を行ったりということまでは手が及んでいません。私自身は最近半分ウィキブレイク中になっており、更に訳文に手を加える時間はとれそうにないので申し訳ないのですが、どなたでも大胆に手をいれていただくことに異議ありません。できるだけ1文が長くならないようにというのが私のコンセプトだったのですが、短く切りすぎのところもあるかもしれません。なお出身者の節は私も不要のように思っています(今回の訳出に際しては削りませんでしたが)。--ゴーヤーズ 2009年7月31日 (金) 14:40 (UTC)[返信]
(追記)固有名詞について、カタカナと欧文表記が混在しているのは、単純に、発音が分からなかったところを欧文表記で残しているものです。誰かお分かりの方はカナに直していただけないかと願っています。--ゴーヤーズ 2009年7月31日 (金) 14:49 (UTC)[返信]