Wikipedia:査読依頼/サンドマン (ヴァーティゴ) 20180608

サンドマン (ヴァーティゴ) - ノート[編集]

アメリカンコミック作品についての記事です。良質な記事にしたいと考えているのですが、サブカルチャーが題材ということもあり、些末な情報の集積になってしまっていないか、単純に読みにくくないか、客観的な意見を伺いたいと思いました。英語版記事en:The Sandman (Vertigo)の翻訳を土台にして、さらに各巻の単独記事からの翻訳を「各巻の内容」節に追記したものですが、かなり加筆・改稿を行ったため、元記事から離れた個所が多いです。

その「各巻の内容」、いわゆるあらすじが記事の半分近くを占めているのは問題かもしれません。ネタバレを恐れずにプロットの全容を明らかにしようとしたのですが、それだけスペースを取る価値があるのか迷います。また二次出典が少ない点も気になるところですが、どの程度許容されるものでしょうか。「登場人物」「作中の用語」のような内容については、冗長になりそうだったので独立した節を設けず、最低限の記述を行ったのみです。設定が分かりづらいところがあれば加筆が必要かもしれません。

ご意見よろしくお願いいたします。--Deer hunter会話2018年6月8日 (金) 16:26 (UTC)[返信]

(補足)登場人物についての記述が「各巻の内容」節に点在するのは読みにくいと思ったので、やはり一節を設けました。--Deer hunter会話2018年7月6日 (金) 13:01 (UTC)[返信]
予定の期日となりましたので、依頼を閉じさせていただきます。ありがとうございました。--Deer hunter会話2018年8月8日 (水) 12:24 (UTC)[返信]
【査読】 ──専門家の方による審査結果。
【検証】 ──参考文献などと照合しつつ正確性を評価。
【書評】 ──専門外の方による評価および助言。
とても面白い記事ですね。翻訳ありがとうございます。気になった点としては、複数の記事を統合したため、関連のある記述がややばらけていることでしょうか。冒頭が概要の内容になっており、冒頭と概要の統合も必要かと思います。冒頭は「『サンドマン』(原題: The Sandman)とはDCコミックスから刊行されたニール・ゲイマン原作のコミックブックシリーズ(1989年 - 1996年。全75号)。批評家から高く評価され、1991年に世界幻想文学大賞最優秀短編賞を受賞した。創作ファンタジーやグラフィックノベルメディアへの影響も大きい。」程度でいいのではないでしょうか。各巻の内容を省略する必要はないと思いますが、その前に全体の大雑把なあらすじを載せるのはいかがでしょうか。そうすれば、詳細のあらすじを読み飛ばすことも可能になります。構成の案を置いておきますので、ご参考ください。「テーマとジャンル」は評価に近い内容と感じたので、「反響と影響」と統合するか、近くに置いた方がいいと思います。日本語版の書誌情報も、可能ならあった方がいいですね。
構成案
  1. 概要(冒頭と統合)
  2. ストーリー
    1. あらすじ
    2. 各巻の内容
      1. プレリュード&ノクターン
      2. ドールズ・ハウス
      3. ドリーム・カントリー
      4. シーズン・オブ・ミスツ
      5. フェーブルズ&リフレクションズ
      6. ブリーフ・ライヴズ
      7. ワールズ・エンド
      8. カインドリー・ワンズ
      9. ウェイク
        1. シリーズ外のDCキャラクター
  3. 刊行の経緯
  4. シリーズ構成
    1. オリジナルシリーズ
    2. 続編とスピンオフ
  5. 世間の反応
    1. 批評(「作品の特色」の「テーマとジャンル」)
    2. デザイン面の評価
      1. カバーアート
      2. レタリング
    3. コミックブック業界への影響(反響と影響」のコミックブック業界への影響関連)
    4. 批判
  6. 単行本
    1. サンドマン・ライブラリー版
    2. アブソルート版
    3. アノテーテッド(注釈)版
    4. オムニバス版
    5. 日本語版
  7. メディア展開
    1. 映画
    2. テレビ
      1. 『LUCIFER/ルシファー』
「二次出典が少ない点」に関しては、あった方がいいのですが、フィクションの記事はないことも多いですね。このままで構わないと思いますが、良質な記事を目指されるなら、その点がネックになるかもしれません。個人的には記述は減らさないでほしいと思います。--名香野会話2018年6月15日 (金) 12:18 (UTC)[返信]
返信 ご提案ありがとうございます。それにならって記事の構成に手を入れました。どうしても翻訳元に引きずられがちなので、ご意見はとても参考になります。記述内容はほとんど変えず、順序を入れ替えた程度なので座りの悪いところもあるかもしれませんが、ちょっと時間をおいてまた見直してみます。
  • 冒頭部は名香野さんの文をそのまま使わせてもらいました。
  • 全体のあらすじの直後に「各巻の内容」を持ってくるのはいいと思うのですが、「各巻の内容」節にはストーリー概要だけでなく、個別の巻やエピソードに対する周辺情報も含まれるので、「ストーリー」節の下に置くのでは止めました。
  • 「作品の特色」節が批評家による評価に近いというのはおっしゃる通りですので、「反響と影響」節と統合しました。ただ、作者による制作意図の解説も含まれるセクションを「批評」と呼ぶのは抵抗があるので、節の見出しは「作品の評価」としました。
  • ストーリー解説に二次出典が必要かどうかは、フィクション関連の良質な記事でもそれぞれ姿勢が違いますね。最近の選考でどうなのかはフォローしていないので分かりませんが。今のところ個人的には、単なるアクションや会話など明示的に表現されている部分は一次出典でも可、行動でしか語られない心情など読者の解釈が必要な部分は二次出典が必要、というつもりでいます。
--Deer hunter会話2018年6月17日 (日) 02:18 (UTC)[返信]
返信 記事を拝見しましたが、整理されて読みやすいと感じました。お役に立てて光栄です。出典に関しては、Deer hunterさんの判断基準で問題ないかと思いますので、記事の見直しが終わられたときにでも、わたしの方でも出典なしで問題になりそうな文章がないか、ざっと確認してみようと思います。日本語で『THE DC ENCYCLOPEDIA DCキャラクター大事典 (ShoPro Books) 』という本が出ていましたので、図書館で取り寄せ可能なら、役に立つのではないかと思います。購入するにはちょっとお高いですね。--名香野会話2018年6月17日 (日) 13:32 (UTC)[返信]
返信 お返事の機会を逃してしまったようで申しわけありません。まだ少しずつ加筆を続けているのですが、もし何かお気づきの点があれば、いつでもコメントしていただけるとありがたく思います。『DCキャラクター大事典』には『サンドマン』のキャラクターの記事もあるようですね。一度確認してみようと思っています。--Deer hunter会話2018年7月6日 (金) 13:01 (UTC)[返信]
返信 ほとんど完璧に見えるので、細かい話になります。
冒頭の「批評家から高く評価され、」の前に「コミックの読者層以外にもファンが多くカルト的なヒットとなり」など、一般読者の反響があるとよいと思います。
概要節の、映画化・テレビドラマ化に関する「どれも立ち消えになった。」という表現は、2013年に始まった企画が現状で立ち消えになったのか一瞬迷いましたので、「どれも立ち消えになっていた。」とするのはいかがでしょうか。
ディストラクションのキャラクター紹介ですが、「300年前にエンドレスとしての責任を放棄したため、」に、「300年前に破壊のエンドレスとしての責任を放棄したため、」と補足を追加するとよいと思います。
批判節の人種の描写に関する批判ですが、ファンタジーというジャンルにとって、初期からあるクリティカルな批判になりますので、作者自身や批評家からの反論の具体的な内容が分かるなら、簡単でもいいので知りたいと感じました。
「相」という言葉は少し理解に迷うところがあるので、「人格」で置換可能ならそちらがいいと思います。
細かいところを含め、これで気がついたところは全部です。最初に拝見した時より読みやすく、作品にも興味がわくすばらしい記事になっていると思います。--名香野会話2018年7月11日 (水) 13:07 (UTC)[返信]
返信  私が言葉足らずだった部分に細かい文案を考えてくださってありがとうございます。ご指摘の点は修正しました。
批判に対して「反論がある」としか書かなかったのは「言葉を濁さない」に反していたかもしれません。ただ、私が見た資料では、黒人キャラクターの扱いに関するディレイニーの批判に対して、作者ゲイマンはストレートな回答を与えていないので、ちょっと書きにくかったのです。トランスジェンダーに関してははっきりした反論があったので、その点は追記しておきました。
余談になりますが、この作品の中では黒人女性が不幸な目に合う展開が多く、地獄に落とされたナダ以外にも3人ほど死んでいます。名前のあるキャラクターが出てくるたびに死ぬというくらいで。作者はそのことに意識的で、「ドリームが交代したらそのパターンが崩れた」と自分で言っています。つまりモルフェウスからダニエルへの代替わりはもっと大きな時代思潮の移行を象徴するものであって、モルフェウスが死んだ後に出てくる新しい黒人女性キャラクターは特に不幸になりません。その代わり、ホブ・ガドリングという(かつて奴隷商人だった)キャラクターの恋人として「その後2人は幸せに暮らしました」ということになります。ということで、作者は人種の扱いについて(どの程度にかはともかく)意図的だったはずですが、デリケートな題材に関してあまり議論を呼びたくなかったのかな、と思います。この辺のことは記事にまとめづらいので、ここに書かせてもらいました。--Deer hunter会話2018年7月13日 (金) 15:53 (UTC)[返信]
細かいところまでご対応いただき、ありがとうございました。黒人女性の物語の中での扱いは非常に興味深いところですが、ゲイマン自身、意識的な部分と無意識的な部分があり、相手を納得させる反論が難しかったのかもしれませんね。全編の翻訳がないのを残念に感じました。--名香野会話2018年7月15日 (日) 02:06 (UTC)[返信]
【感想】 ──専門外の方による感想。
アメリカンコミックについてはほとんど何も知らないのですが、作品の概要と詳細が十分にわかる良い記事だと思います。出典については二次出典が皆無となればちょっと問題だと思いますが、記事主題の性質上一次出典の割合が多くなるのは当然だと思われるのであまり大きな問題ではないのではないかと思います。
単なる感想でしかないのですが読んでいて一点だけもやっとするところがあります。§あらすじの冒頭で「主人公ドリームは夢が人格を取った存在で、(中略)多くの異名を持つが、モルフェウスと呼ばれることを好む」とあります。その後ドリームとモルフェウスの名前がどちらも使われ続けるのですが、両方の名称を使用し続けるのは意図的なものでしょうか。
  • §あらすじ:「大きな痛手を受けたモルフェウスは、彼を罰しようとする復讐の女神エリーニュスに自身の命を差し出す。そして、モルフェウスが後継者に選んだ、より慈しみ深い存在がドリームの新しい相となる」
  • §第9巻:「モルフェウスの遺志により、新しいドリームの人格となったのはダニエルだった」
  • §第10巻:「元は幼子ダニエルであったドリームの新しい相は自らの葬儀に参加することが許されず、ドリーミングの再創造に専念する。大烏のマシューはモルフェウスと最期を共にすることができなかったことを悔い、ダニエルを拒絶する」
これらのように文中で頻繁に呼称が切り替わり、なんとなくモルフェウスが異名というよりもドリームと同一ではなく、その一側面であるようにも見えます・・・が、その解釈であっているのかどうかわからない読後感があります。この呼称の違いに意味(文中でいう所の「相」、あるいはキャラクターとしてのペルソナの違い)があるのか、単なる表記揺らぎの類なのかがちょっとわかりづらく、劇中において呼び名によって違いがあるのかないのか、また違いがある場合にはどのようなものか、といった説明が簡単にあると嬉しいです。--TEN会話2018年7月3日 (火) 14:10 (UTC)[返信]
返信 ご指摘ありがとうございます。ドリームとモルフェウスの呼び名の使い分けについてはあまり意識しておりませんでした。やはりわかりにくいですね。
作中でモルフェウス/ドリームが死ぬまでは、二つの名はどちらも単一のキャラクターを指しているようです。どちらかというと、概念としての名であるドリームの方が正式な呼び方だと思います。同格の存在であるエンドレスの間ではドリームで通っていますし。ほかの作中人物たちはモルフェウスを含めて様々な名を使っていますが、それらは話者や文化圏に依存する異名という位置づけだと思います。なお、記事では「モルフェウスという名を好む」と書いてしまいましたが、質の低い出典(安直な謎本の類)から取った表現で、原作にそのような明確な描写はありません(と思います)。ただそう呼ばれる機会が多く、読者にもそれが定着するということです。
作中ではモルフェウスが死に、ダニエルが後を継ぐわけですが、姿や人格が変化しながらもドリームとしての自己同一性が継続するので、正確には「モルフェウスと呼ばれていた時期のドリーム」「元はダニエルだった新しいドリーム」というような存在だと考えられます。「モルフェウス」という呼び方に大きな意味があるのは、これらを区別するときだけでしょう。それぞれのドリームは夢という概念の一つの現れ方(劇中の表現では "point of view")であって、それを「相」と呼ぶのが適切かは分かりません。上手い訳しかたがあればいいのですが。
記事中では、キャラクター名は基本的にドリームで統一しようと思います。異名があることについては登場人物節に少し加筆し、主に異名で呼ばれるエピソードの節では、いちいちカッコ書きで「モルフェウス(ドリーム)」とするようにしました。--Deer hunter会話2018年7月6日 (金) 13:19 (UTC)[返信]
返信 編集お疲れ様です。個人的にもやっとしていた点は完全に解消され、全体的にもすっきりまとまっているように思います。「それぞれのドリームは夢という概念の一つの現れ方」という表現から咄嗟に思い付いたのは「位格」という言葉ですが、あまり一般的でなく宗教的色彩の強い用語なのであまり適切ではないかもしれません・・。原作を知らないので想像でしかないですが「相」という表現で少なくとも大雑把なイメージ伝わるのではないかと思います。--TEN会話2018年7月7日 (土) 08:15 (UTC)[返信]
返信 ありがとうございます。「位格」という表現には納得する部分も多いですが、キリスト教と強く結びついた言葉のようでもあります。いっそ単に「人格」としようかと思います。「相」はやはり、一人のキャラクターに当てはめる言葉として漠然としすぎています(「」と言いたがるのは私のバックグラウンドが理系であるためでしょう)。
世界設定の体系的な公式解説がないなら、Wikipedia記事の中では、深みのある表現よりは表層的な表現、イメージの豊かさより単純明快を選ぶ方がいいのかな、というようなことを思いました。--Deer hunter会話2018年7月8日 (日) 08:18 (UTC)[返信]


【その他】 ──表記・文体など