VOYAGER (テレビドラマ)
VOYAGER[1](ボイジャー、原題: Hypernauts)またはVOYAGER ボイジャー[要出典]は、アメリカ合衆国のABCネットワークで制作・放映されたSFテレビドラマ(特撮、宇宙もの、リアルロボットもの)。
アメリカでの本放送は1996年3月1日~1996年4月13日。第1シーズン13話が制作されたものの、途中の第8話をもって放映が打ち切られた。
日本では、東映・東映ビデオよりVHSソフト(全4巻)及びレーザーディスクが発売されているが、テレビ放映はされていない模様。
概要
[編集]大作SFテレビドラマシリーズ『バビロン5』のスタッフ陣(ただしJ・マイケル・ストラジンスキーは不参加)による、少年少女向けのSFテレビドラマシリーズ。
故障スパイ衛星に仕掛けられたブービートラップが原因で、宇宙の彼方に飛ばされてしまった士官候補生の少年少女3人組が、地球へ戻るための苦難の旅をしつつ、宇宙征服を狙うトライアード帝国との戦いに巻き込まれ、二足歩行ロボット「モビルアーマー」(原語ではMechsuit)に乗って戦い活躍し、道中、宇宙の多くの人々を助け、やがて伝説の「ハイパーノーツ」と呼ばれるヒーロー集団になってゆく様を描く。
前作『バビロン5』で培われた、緻密で美しい宇宙船や惑星上のCG特撮の数々と、巨大ロボットアクションが見どころ。
ストーリー
[編集]地球圏の宇宙ステーションにある士官学校で、校則を破った罪で教官に呼び出された生徒たち。リカルド・アルヴァレズ(チームネーム:シャーキー)、ラッセル・アントノフ(チームネーム:エイス)、ノリコ・マツダ(チームネーム:マックス)の3人。
彼等は罰として、宇宙空間に放置されている廃スパイ衛星“RU-14”の回収を命じられ、宇宙船で現場へ向かうが、操縦を誤って船体が同衛星にぶつかった途端、突如、衛星の機器が動き出す。このスパイ衛星には、ブービー・トラップが仕掛けられていたのだ。
間もなく衛星が爆発すると察知したシャーキーは、宇宙船を急いでワープさせるが、衛星のシステムが宇宙船のコンピューターを撹乱し、3人は地球圏から遥か遠くの外宇宙にワープアウトしてしまう。
そして間もなく、目の前で異星人同士のドッグファイトを目撃する3人。付近の惑星に墜落した1機を追って惑星に着陸した3人は、クライという名の異星人女性と出会い、以後、クライは3人の保護者的な役割を担うことになる。
その後、付近の宙域で見つけた地球製の旧型宇宙船「スター・レインジャー」号を母船とし、氷の惑星で生活に必要な水を得た一行は、地球圏を目指して旅に出るが、宇宙征服を狙うトライアード帝国との戦いを強いられる。
クライと同じ種族でありながら、裏切ってトライアード帝国の指揮官となったパイインは、一行を宿敵として狙うが、一行の名は、いつしかトライアード帝国からの救世主「ハイパーノーツ」として宇宙に知れ渡ってゆく……。
スタッフ・製作会社
[編集]- 創作:ロン・ソーントン(Ron Thornton)
- 構築:クリスティー・マークス(Christy Marx)
- 製作総指揮:ダグラス・ネッター(Douglas Netter)、ロン・ソーントン、ジョン・コープランド(John Copeland)
- 総合プロデューサー:ジョン・コープランド
- 監督:ジム・ジョンストン(Jim Johnston)、レスリー・ヒル(Leslie Hill)、ジャネット・グリーク(Janet Greek)、ジョン・クロール(Jon Kroll)、ロン・ソーントン、アダム・ワイスマン(Adam Weissman)、クリステン・ハーティー・シェーファー(Christen Harty Schaefer)、ジョン・ヴリッチ(John Vulich)
- 脚本:クリスティー・マークス、キャサリン・ローレンス(Katherine Lawrence)、ラリー・ディティリオ(Larry DiTillio)、リチャード・ミューラー(Richard Mueller)、デイヴィッド・カレン(David Carren)、J・ラリー・キャロル(J. Larry Carroll)、D・C・フォンタナ(D.C. Fontana)
- 美術:スティーヴ・バーグ(Steve Burg)
- SFX:ファウンデーション・イメージ
- 製作:ザ・ハイパーノーツ・プロダクション・カンパニー、グリーングラス・プロダクションズ
- 音楽:クリストファー・フランケ(Christopher Franke)
登場キャラクター・キャスト
[編集]- リカルド・“シャーキー”・アルヴァレズ
- マーク・ブランドン・ダニエル(Marc Brandon Daniel)
- ラッセル・“エイス”・アントノフ
- グレン・ハーマン(Glenn Herman)
- ノリコ・“マックス”・マツダ
- ハイディ・ルーカス(Heidi Lucas)
- クライ
- キャリー・ドブロ(Carrie Dobro)
- ホーテン
- スター・レインジャー号の制御コンピューター
- 声:ルイス・アークエット(Lewis Arquette)
- グルース
- 3本足の動物。その肉は美味で、宇宙では広く食用にされているが、ハイパーノーツ一行は食べずにペットとして連れて行く
- パイイン
- ロン・キャンベル(Ron Campbell)
放映リスト
[編集]- First Contact(1996.3.1)
- The Star Ranger(1996.3.2)
- Icebound(1996.3.9)
- Battle at Vekara(1996.3.16)
- Cloudholm(1996.3.23)
- A Walk in the Garden(1996.3.30)
- Into the Dark So Deep(1996.4.6)
- Gone to Meet the Maker(1996.4.13)
- Reunion(未放映)
- Hole in the Sky(未放映)
- New Alliances(未放映)
- The Challenge: Part One(未放映)
- The Challenge: Part Two(未放映)
音楽関係
[編集]音楽担当・作曲家には、『バビロン5』に引き続き、旧・西ドイツ出身で元・タンジェリン・ドリームのメンバーだったクリストファー・フランケが起用されている。
オープニングテーマ曲は、流れる様なメロディーだった『バビロン5』とは対照的に、本作では、高い声で「アー!」というスキャットの入った、ビートの効いた激しい曲である。
サントラ盤は未発売。
映像ソフト
[編集]VHSビデオソフト
[編集]販売:東映株式会社・東映ビデオ株式会社、提供:ギャガ・プロダクションズ、税抜定価各\7,800(各巻巻頭に東映のオリジナルビデオ映画『激走戦隊カーレンジャーVSオーレンジャー』の予告編を収録)
- VOL.1『漂流』(品番:VFZT 01200、字幕スーパー版、1997年2月14日発売、第1~4話を切れ目なく収録、82分)
- VOL.2『脅威』(品番:VFZT 01201、字幕スーパー版、1997年2月14日発売、第5~7話を切れ目なく収録、62分)
- VOL.3『決戦』(品番:VFZT 01202、字幕スーパー版、1997年2月14日発売、第8~10話を切れ目なく収録、62分)
- VOL.4『復活』(品番:VFZT 01203、字幕スーパー版、1997年2月14日発売、第11~13話を切れ目なく収録、62分)
レーザーディスク
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
影響
[編集]『バビロン5』のスタッフ陣が製作したせいか、CGをふんだんに使用した特撮のみならず、異星人のお辞儀の動作等も『バビロン5』からの流用が見られる。
空中捕鯨船のエピソードでは、船のデザイン等に宮崎アニメの影響が見て取れる[要出典]。
出典
[編集]- ^ Amazon.co.jp 通販ページ