UNetbootin

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UNetbootin
UNetbootin 702 Interface
Void Linux上で動作するUNetbootin 702
作者 Geza Kovacs
初版 2007年4月 (2007-04)
最新版
Release 702[1] / 2021年2月4日 (3年前) (2021-02-04)
リポジトリ ウィキデータを編集
プログラミング
言語
C++ (Qt 5.12[2])
対応OS WindowsLinuxOS X
サポート状況 開発中
ライセンス GPL (フリーソフトウェア)[3]
公式サイト unetbootin.github.io
テンプレートを表示

UNetbootin (Universal Netboot Installer)はLive USBを作成し、CDやDVD無しで様々なシステムユーティリティの起動や、多くのLinuxディストリビューションオペレーティングシステムのインストールを行うことができるクロスプラットフォームなユーティリティである。

モード[編集]

USBインストール[編集]

このモードではブート可能な(Live USB)USBメモリやUSBハードディスクドライブを作成できる。

特徴としては

  • クロスプラットフォーム(Windows、Linux、Mac OS X)である。
  • SYSLINUXを用いた非破壊的な(デバイスをフォーマットしない)インストールが可能である。
  • 主要なLinuxディストリビューションをサポート。例えばUbuntuFedoraopenSUSECentOSDebianGentooLinux MintArch LinuxMandrivaMEPISSlackwareをサポート。それ以外にもFreeDOSFreeBSDNetBSDにも対応している。
  • OphcrackBackTrack等のシステムユーティリティをロード可能。
  • 他のOSでも、ダウンロードしたISOイメージやフロッピーディスク、ハードディスクのディスクイメージから起動可能。
  • 全てのリムーバブルデバイスを自動的に認識。
  • リブートしてもLive USB上で書きこまれたファイルを維持する機能に対応(この機能はUbuntuのみ)
Ubuntu(Linux)上のUNetbootin

同一デバイス上への複数のインストールはサポートされていない。

UNetbootinに含まれているメタデータはとても古いので注意すべきである。例えば、ドロップダウンメニューで提供されている最新のLinux Mintはバージョン10であるが、公式の最新リリースはバージョン14である(2013年2月現在)。しかしながら、ユーザーが最初にISOイメージを手動でダウンロードすれば、UNetbootinは起動可能なLinux Mint 14のISOファイルをUSBデバイスに書き込むのに使用することができる。

ハードドライブ・インストール[編集]

このモードはWin32-Loader (en)と同様にネットワークインストールもしくは"Frugalインストール"をCD無しで行うことができる。

UNetbootinの際立った特徴は多数のLinuxディストリビューションに対応していること、ポータビリティ、ISOイメージをふくむカスタムのディスクイメージをロードする能力、そしてWindowsとLinuxの両方に対応していることである[4]。UbuntuのWubiと異なり、Win32-loaderと同様に、UNetbootinはディスクイメージではなくパーティションに対してインストールを行い、LinuxとWindowsのデュアルブート構成を行う。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  1. ^ UNetbootin Releases
  2. ^ Release 700 · unetbootin/unetbootin” (英語). GitHub. 2021年9月30日閲覧。
  3. ^ UNetbootin License and Credits
  4. ^ Geza Kovacs (tuxcantfly). “Install Ubuntu Without a CD”. Ubuntu. 2007年10月10日閲覧。

外部リンク[編集]